ブログ Archives https://www.uxpin.com/studio/jp/blog/category/blog-jp/ Mon, 18 Nov 2024 02:27:11 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.6.2 Webデザイン の流れ – ステップバイステップガイド https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/web-design-process-ja/ Mon, 18 Nov 2024 02:19:33 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=55025 ブランドのメッセージを効果的に伝える、ユーザーに優しく魅力的な Web サイトを作るには、体系化された Web デザインプロセスが非常に重要であり、デザイナーであれデベロッパーであれビジネスオーナーであれ、Web サイト

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 Webデザイン の流れ - ステップバイステップガイド

ブランドのメッセージを効果的に伝える、ユーザーに優しく魅力的な Web サイトを作るには、体系化された Web デザインプロセスが非常に重要であり、デザイナーであれデベロッパーであれビジネスオーナーであれ、Web サイト制作のプロセスを理解することで、時間の節約、コストの削減、チーム間のシームレスな連携を実現することができます。

そしてそのプロセスを効率化すべく、UXPin は  UXPin Merge という強力なソリューションを提供しています。Merge があれば、ドラッグ&ドロップのインターフェースを使って、実際のコードコンポーネントを使って完全に機能するプロトタイプを作成できます。このユニークなアプローチでデザインと開発のギャップが埋まることから、不整合の削減や、プロジェクトのタイムラインの短縮が実現します。無料相談およびトライアルはこちらから。

Webデザインのステップ1:アイデア出しと目標設定

アイデア出しと目標設定の段階で、Web デザインプロジェクトの強固な基盤が確立します。ここでは、チームが一丸となって Web サイトの目的を定め、明確で測定可能な目標を設定します。この段階の指針となる重要な質問を以下に挙げてみましょう:

このような質問に答えた上で、タイムラインと予算を決めることが重要です。早い段階で現実的な期待値を設定することで、プロジェクトの遅延やコスト超過の可能性を回避することができますからね。そしてこの段階では、全ステークホルダーに、優先順位や成果物制約事項の調整にきちんと関わってもらうようにしましょう。

ブレーンストーミングのためのツール

ブレーンストーミングはアイデア出しに非常に重要です。なので Miro、FigJam、Affinity Board のようなツールを活用して、リアルタイムで連携を行い、アイデアを視覚的に整理しましょう。例えば Affinity Board は、関連するコンセプトをグループ化し、関連性を持たせ、機能の優先順位をつけるのに特に便利です。

その他のツール:

  • MindMeister:マインドマップを作成して、デザインのアイデアを探求し、整理する。
  • Stormboard:付箋、画像、ドキュメントを使ってブレーンストーミングセッションを記録する。
  • Lucidspark:ワークフローを図式化し、チームの意見を収集するための仮想ホワイトボード。

このようなツールを組み合わせることで、チームは抽象的なコンセプトを具体的なプランに変えることができ、Web デザインプロセスの次のステップのための強固な基盤を得ることができます。そしてブレーンストーミングの後は、プロジェクト概要にインサイトを文書化して、目的、スコープ(範囲)、主要なマイルストーンを概説し、合理化された効率的なデザインプロセスの準備を整えることを検討しましょう。

目標設定のためのツール

目標設定のために、Web デザイナーとそのチームは、多くの場合は以下のように戦略的フレームワークとデジタルツールを組み合わせて使います

目標を整理するフレームワーク

  • SMART 目標:目標は、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性がある)、Time-bound(期限付き)であるべき。
  • OKR(目標と主な結果): 高レベルの目標を定め、具体的で測定可能な結果を特定する。

目標追跡ツール:

  • Trello または Asana:タスク、期限、目標をビジュアル形式で管理。
  • Google シート:目標、タイムライン、進捗を共同で管理。
  • Notion:メモ、計画、目標設定を1つのプラットフォームに統合。
  • Miro:ダイアグラムやマインドマップでプロジェクトの目標やワークフローを可視化。

このようなフレームワークやツールで、チームは目標について足並みをそろえ、タスクに優先順位をつけ、プロジェクト全体の進捗を追跡することができます。

Webデザインのステップ2:リサーチと戦略

リサーチと戦略では、十分な情報に基づいたデザイン決定の基礎を築くことで、ターゲットオーディエンスの共感を得て、競合他社に差をつける Web サイトを作ることができます。

競合分析とインスピレーション源

まずは競合サイトを評価して、強み、弱み、業界のトレンドを把握することから始めていき、デザインパターン、コンテンツ構造、UX(ユーザーエクスペリエンス)要素を探しましょう。その際、SimilarWeb、SEMrush、Ahrefs のようなツールだと、競合のトラフィック、ユーザー行動、コンテンツパフォーマンスに関するインサイトが得られます。

また、Webデザインのインスピレーションを得るには、Awwwards、Dribbble、Behance といったプラットフォームが、Web デザインのビジュアルアイデアや新たなトレンドを集めるのに最適な情報源となります。

ユーザーペルソナの作成とオーディエンスの理解

詳細なユーザーペルソナの作成は、Web サイトのデザインをユーザーのニーズや好みに合わせるのに極めて重要です。そしてペルソナには以下が含まれるべきです:

  • ユーザーの属性:年齢、居住地、職業
  • 心理的特性:興味、行動、ペインポイント
  • ユーザーの目標:ユーザーが Web サイトで達成したいこと

ちなみに、Xtensio や HubSpot の Persona Creator のようなツールでペルソナの文書化ができ、Google Analytics はユーザーの属性や行動に関するデータを提供します。

スコープ(範囲)、コンテンツ戦略、機能要件の確定

プロジェクトのスコープ(範囲)を定めることで、デザインと開発の境界が決まります。そこで スコープステートメント を使って、成果物、スケジュール、リソース配分を明確にしましょう。また、コンテンツ戦略では、以下のことに取り組むべきです:

  • コミュニケーション戦略:主要トピックと声のトーン
  • コンテンツの種類:ブログ記事、ケーススタディ、商品説明
  • SEO の要件:キーワード、メタディスクリプション、内部リンク

あとは、インタラクティブな要素(フォーム、計算機能)や統合(CRM、EC プラットフォーム)などの機能要件をドキュメント化します。ちなみに Jira、Confluence、Notion のようなツールは、スコープと機能要件を追跡するのに理想的で、それで全員の足並みが揃い、プロジェクトが軌道に乗るようになります

リサーチと戦略に対するこの総合的なアプローチにより、Web デザインのプロジェクトは、ユーザー中心かつ戦略的なものとなります。

Webデザインのステップ3:サイトマップとワイヤーフレーム

リサーチと戦略が確立したら、次は Web サイトの設計図を作成します。サイトマップとワイヤーフレームの段階では、サイトの構造とビジュアルレイアウトの概要を示すことで、サイトがナビゲートしやすく、ユーザーのニーズが満たされるようにします。

サイトマップの作成

サイトマップとは、Web サイトの構造を視覚的に表したものであり、ページ、階層、ナビゲーションの概要を示すことで、ユーザーの流れを視覚化しやすくなり、重要なページがすべて含まれていることを確認できます。

サイトマップ作成の際には、以下を考慮しましょう:

  • 論理的な構造:ユーザージャーニーに基づいてページを整理する。
  • コンテンツの階層化: 重要なページに優先順位をつけ、カテゴリーを定める(例:ホーム、会社概要、サービス、ブログ)。
  • 内部リンク:ナビゲーションと SEO を強化すべく、ページ同士をどのようにつなげるかの計画を立てる。

ワイヤーフレームのデザイン

ワイヤーフレームは、ヘッダー、ナビゲーション、コンテンツエリア、フッターなど、各ページの要素の配置を定める、忠実度の低いスケッチであり、ワイヤーフレームで、ビジュアルデザインに入る前に、レイアウトと機能性に集中することができます。

ワイヤーフレームを作成する際には、以下を考慮しましょう:

  • コンテンツの配置:CTA、見出し、ビジュアルなどの重要な要素が戦略的に配置されていることを確認する。
  • ユーザビリティ:直感的なナビゲーションと論理的な情報の流れをデザインする。
  • ブレイクポイント:さまざまな画面サイズに対応するレスポンシブレイアウトを計画する。

ワイヤーフレームとサイトマップのためのツール

UXPin を使えば、サイトマップやワイヤーフレームの作成プロセス全体を効率化できることから、連携や反復作業がより効率的になります。

UXPin でサイトマップを作成する

  • UXPin のページパネルの使用:サイトマップを階層的に構成できるページパネルで新しいページを作成することから始める。
  • ページの整理:ページをドラッグ&ドロップして親子関係を確立し、サイトの構造とナビゲーションパスを視覚的に表現する。
  • リンクとナビゲーション:ページ間のインタラクションを作成して、内部リンクやユーザーフローをシミュレートする。

UXPin でワイヤーフレームをデザインする

  • 真っ新なキャンバスから始める:プロジェクトに適したキャンバスサイズを選択する。UXPin の柔軟なキャンバスだと、さまざまなデバイスや画面サイズに合わせたデザインが可能。
  • コンポーネントライブラリから要素の追加:ビルトインの UI ライブラリからのボタン、フォーム、テキストフィールドなどのドラッグ&ドロップ要素を使って、ワイヤフレームをサッと構築する。
  • 再利用可能なコンポーネントの作成:ヘッダーやフッターなど、特定の要素を複数のページで使う場合は、それを再利用可能なコンポーネントとして作成し、ワイヤーフレーム全体の一貫性を維持する。
  • レイアウトとグリッドの確立:ガイドとグリッドを使ってレイアウトを構成し、要素の配置を確保する。これは、視覚的にバランスの取れたデザインを作るのに重要。

連携とフィードバック

UXPin でリアルタイムの連携とフィードバックができることから、ワイヤーフレーム内の特定の要素に直接コメントを残すことができます。コメント機能を使ってフィードバックの管理や反復(イテレーション)を行うことで、次のステップに進む前に全員が確実に同じ方向を向けるようになります。

UXPin のこの統合されたアプローチにより、サイトマップとワイヤーフレームを単一のツールでシームレスに管理することができ、それでプロジェクトの全段階にわたって整合性を保ちながら、効率と連携を強化することができます。

Webデザインのステップ4:ビジュアルデザインとプロトタイプ

この段階では、UXPin の強固なデザインツールを使って、ワイヤーフレームをインタラクティブなプロトタイプに変換し、ブランディングの一貫性、テスト、デザインの反復がこのステップの重要な要素となります。

一貫したブランディングの重要性

UXPin では、ブランドのカラー、タイポグラフィ、コンポーネントなどのデザインシステムを作成できます。また、DSM(デザインシステムマネージャ)を使うことで、ボタン、アイコン、フォームなどの要素がすべてプロトタイプ全体で一貫したスタイルになることから、デザインのハンドオフ時に矛盾が生じなくなります。

  • ブランディング要素の確定:UXPin で、ブランドのプライマリ(主)とセカンダリ(副)のカラーパレット、タイポグラフィのスタイル、再利用可能な UI 要素を設定する。これにより、すべての要素に確実にブランドガイドラインが反映される。
  • デザイントークンの活用:一貫したスペーシング、ボーダー半径、シャドウのためのトークンを作成することで、すべての画面での統一性を確保する。

忠実度の高いモックアップとプロトタイプのデザイン

UXPin の忠実度の高いプロトタイプを使うと、最終製品が忠実にシミュレーションされたインタラクティブなコンポーネントを使って、ピクセルパーフェクトなデザインを作成できます。プロトタイプは以下の方法で作成できます:

  • ドラッグ&ドロップコンポーネント:UXPin のライブラリを使うか、カスタムコンポーネントをインポートして、レイアウトをサッと作る。UXPin Merge を使うと、コードバックされたコンポーネントを使って画面を構築することができることから、デザインと開発のシームレスな統合が実現する。
  • インタラクションとアニメーションの作成:UXPin のインタラクティブステートを使って、ホバー、クリック、無効状態などのさまざまなコンポーネントの動作を表示する。そしてマイクロインタラクションを追加して、スムーズな遷移やアニメーションなど、UX(ユーザーエクスペリエンス)を上げる。

初期フィードバックのためのプロトタイプのユーザーテスト

早期に忠実度の高いプロトタイプをテストすることで、開発前にユーザビリティの問題やデザインの欠陥を特定できます。UXPin は FullStory のようなツールと統合して、ユーザーのインタラクションの記録やインサイトの収集をすることから、実際のユーザーによるデザインの検証がしやすくなります。

  • ユーザビリティテストのためのプロトタイプの共有:インタラクティブなプロトタイプへのリンクを共有し、コメント機能を使ってフィードバックを集める。
  • FullStory との統合:ユーザーがプロトタイプをどのように操作するかを分析し、ペインポイント、ドロップオフ、成功したフローを理解し、その調査結果に基づいて反復してデザインを最適化する。

UXPin の高忠実度のプロトタイプやテスト機能を活用することで、一貫性のあるビジュアルデザインの作成や、開発前の検証ができることから、プロジェクトのワークフローがスムーズになり、より少ない修正で済むようになります。

Webデザインのステップ5:コンテンツ作成と SEO 最適化

魅力的なコンテンツの作成は、ユーザーを惹きつけるのに非常に重要であり、SEO の最適化によって、コンテンツが適切なオーディエンスに届くようになります。以下で、UXPin を使ってコンテンツの効果的な管理や最適化を行う方法を見ていきましょう。

Web サイトのコンテンツを書く際のベストプラクティス

  • 明確で簡潔なコンテンツを作成する:どのコンテンツにも目的があるようにする。見出しと箇条書きを使ってテキストを分割し、ざっと見渡しやすくする。
  • ユーザー重視の言葉遣い:ユーザーのペインポイントやニーズに対応したコンテンツを書き、ブランドに合った一貫したトーンで表現する。
  • アクセシビリティへの配慮:適切なコントラストとフォントサイズを選択してテキストを読みやすくし、スクリーンリーダーに対応するのに画像に alt テキストを追加する。

可視性とパフォーマンスを上げる SEO のヒント

  • キーワードの統合:コンテンツ全体にプライマリーキーワード(主)とセカンダリーキーワード(副)を自然に使って、見出し、小見出し、メタディスクリプションに含める。
  • コア Web バイタルの最適化:UXPin を使ってレスポンシブレイアウトをデザインし、レイアウトのずれを減らすことで、SEO ランキングにとって重要なページの読み込み速度と UX が上がる。
  • 内部リンク:UXPin のプロトタイプを使って、主要なコンテンツページ間のマッピングとリンクを行うことで、検索エンジンがクロールしやすい明確なナビゲーションとサイト構造を確保する。

マルチメディア要素の統合

UXPin では、画像や動画などのマルチメディア要素をプロトタイプ内に簡単に統合しおよび配置することができます。以下のようにマルチメディアを効果的に使うことで、エンゲージメントと SEO が上がります:

  • 画像の最適化:画像を圧縮し、検索エンジンが文脈を理解しやすいように、説明的なファイル名と alt テキストを使う。
  • 動画コンテンツの活用:デザインに動画を埋め込みたい場合は、UXPin を使って動画を追加し、さまざまな配置オプションをテストする。動画でページで滞在時間を大幅に延ばして直帰率が下がることから、ユーザー体験は上がる。

このようなベストプラクティスを適用することで、コンテンツがユーザーに優しいものになると同時に検索エンジンに確実に最適化されることから、上位にランクインしてオーガニックなトラフィックを集める最高のチャンスを得ることができます。

Webデザインのステップ6:開発と実施

ビジュアルデザインを確定したら、次のステップはデザインの機能的なコードへの変換です。UXPin の統合機能を使えば、開発プロセスの効率化や、デザインと実装の一貫性の確保が実現します。

デザインをコードに変換する

UXPin Merge を使うと、ライブの React コンポーネントでプロトタイプを構築でき、デザインをコードに限りなく近づけることができます。この機能により、デベロッパーはプロトタイプから本番環境に近い React コードを直接抽出できるため、引き継ぎの際のエラーが減り、実装のスピードが上がります。

  • 生産準備の整ったコードのエクスポート:UXPin Merge を使って、デザインをコードにシームレスに移行する。このプロセスでデザインと開発のギャップが減り、食い違いが最小限に抑えられる。
  • ライブプレビュー:UXPin のライブプレビューモードを使って、デザインがブラウザでどのようにレンダリングされるかを確認できることから、最終エクスポート前にすべての要素が正しくコーディングされていることを確認できる。

レスポンシブデザインの原則とテスト

レスポンシブデザインは、あらゆるデバイスでの一貫したユーザー体験の提供に極めて重要であり、UXPin では、レスポンシブレイアウトとインタラクションをプラットフォーム内で直接テストできます:

  • レスポンシブブレークポイント:UXPin のレスポンシブデザイン機能を使って、さまざまな画面サイズ(モバイル、タブレット、デスクトップ)にレイアウトを調整し、リアルタイムでプレビューできる。
  • デバイスを超えたテスト:インタラクティブなテストを実行して、デザインがさまざまなブレークポイントに正しく適応することを確認することで、レイアウトの問題を開発に至る前に捉えることができる。

デザイナーとデベロッパーの連携

UXPin だと、以下のような強力なコメント機能とハンドオフ機能により、デザイナーとデベロッパーの連携がシンプルになります:

  • デザインハンドオフ:UXPin の Design Specs 機能により、デザイナーはスペック、アセット、CSS スタイル、依存関係をデベロッパーと共有でき、デベロッパーは必要なアセットやスタイルを簡単に調査してダウンロードできるため、デザインを正確に実装しやすくなる。
  • リアルタイムでの連携:デザイナーとデベロッパーは、コメントの追加や問題の解決、リアルタイムでの変更の追跡ができるため、プロジェクト全体を通じて継続的な調整が保証される。

UXPin の開発・コラボレーションツールを活用することで、デザインの不整合を大幅に減らし、開発サイクルをスピードアップできることから、デザインから実装へのスムーズな移行が実現します。

Webデザインのステップ7:テストと QA(品質保証)

テストと QA(品質保証)は、Web サイトが正しく機能し、優れたユーザー体験を提供し、期待される品質基準を満たしていることを確認するための、Web デザインプロセスにおける重要なステップです。以下で、徹底した QA プロセスを実行する方法を詳しくご紹介します:

テストの種類

  • ユーザビリティテスト:ユーザーがいかに簡単に Web サイトをナビゲートし、インタラクションできるかを評価することに重点が置かれる。このタイプのテストで、ユーザージャーニーにおける摩擦や混乱の領域を特定することができる。QA チームは、実際のユーザーがタスクを完了する様子を観察し、ユーザーが遭遇した問題を指摘することで、ユーザビリティテストを行う。このテストは、直感的でシームレスなエクスペリエンスを保証することによって、ユーザー全体の満足度を高めることを目的としている。
  • 機能テスト:ボタン、フォーム、ナビゲーションメニューなど、すべてのインタラクティブ要素が意図したとおりに動作することを確認するものであり、それには、リンク、フォーム送信、およびインタラクティブな UI コンポーネントの検証が含まれる。機能テストは、ユーザーのインタラクションを妨げる可能性のある破損した要素がないことを確認するのに手動または自動で行われる。
  • 性能テスト:さまざまな条件下で Web サイトの応答性と速度を評価するものであり、ページの読み込み時間、サーバーのレスポンス、リソースの使用状況などのチェックが含まれる。性能テストのツールは、負荷の高いユーザー負荷をシミュレートし、ストレス下での Web サイトのパフォーマンスをテストすることができる。

クロスブラウザおよびクロスデバイスのテスト

さまざまなデバイスやブラウザ間で一貫したユーザー体験を保証するには、クロスブラウザおよびクロスデバイスのテストを実施することが極めて重要です。例えば BrowserStack のようなツールは、さまざま環境をシミュレートすることで、スマートフォンやタブレットなどの複数のデバイスや、Chrome や Firefox、Safari などのブラウザで Web サイトの互換性やパフォーマンスをテストすることができます。

  • テスト計画の作成:ユーザー分析データに基づいて、オーディエンスにとって最も適切なブラウザとデバイスを定める。
  • クロスブラウザテストの実施:ツールを使って、さまざまなブラウザ間での視覚的外観、レイアウトの一貫性、およびインタラクティブ要素をチェックする。
  • レスポンシブデザインのテスト:Web サイトがさまざまな画面サイズや解像度にうまく適応することを検証する。

QA チェックリストの作成

総合的な QA チェックリストで、Web サイトの側面がすべてローンチ前にテストや検証されることが保証されます。

体系化された QA プロセスには、以下のステップが含まれます:

  • テスト計画とデザイン:
    • フォーム検証、ナビゲーションフロー、メディア機能など、プロジェクトの要件に基づいてテストケースを定め、期待される結果を概説して、本番環境を再現するためのステージング環境を設定する。
  • テストの実行
    • 必要に応じて、手動テストと自動テストの両方を含め、計画したテストを実行する。特定された不具合をすべて不具合追跡システムに記録し、効率的な管理とフォローアップを行う。
  • 不具合の管理と報告
    • バグを開発チームに報告して解決し、修正を検証するために再テストする。バグ修正によって新たな問題が発生しないことを確認するために回帰テストを実施する。
  • 設定管理
    • テストプロセス全体を通じて、バージョン管理と変更管理を維持する。これにより、テスト環境の一貫性と完全性が確保され、未承認の変更や不正アクセスのリスクが最小限に抑えられる。
  • 最終リリーステスト
    • スモークテストやパフォーマンステストなどの最終リリーステストを実施し、Web サイトの安定性とローンチの準備状況を検証する。テストに合格した場合は、テスト結果と調査結果をまとめた QA レポートを作成する。

この構造化された QA プロセスに従って適切なツールを使うことで、高品質な UX を提供し、機能要件がすべて満たされた、スムーズでエラーのないローンチが保証されます。

Webデザインのステップ8:ローンチ(立ち上げ)とその後の活動

Web デザインのプロセスの最終段階は、Web サイトの立ち上げおよび、継続的なメンテナンスと改善の計画です。ローンチを成功させるには、単にサイトを公開するだけでなく、スムーズな展開、Web サイトの宣伝、ローンチ後のパフォーマンス監視など、しっかりとした戦略が必要です。

ローンチ前の最終確認とチェックリスト

本番稼動前に、Web サイトを徹底的にテストして最適化します。以下の総合的な開設前チェックリストを実施しましょう:

  • クロスブラウザテスト:さまざまなブラウザやデバイス間で、Web サイトが正しく表示されて機能することを確認する。
  • パフォーマンステスト:様々な条件下でページの読み込み時間やサーバーのレスポンスをチェックする。
  • SEO の最適化:タイトルタグ、メタディスクリプション、alt テキストなど、ページ上の SEO 要素がすべて正しく実装されていることを確認する。
  • アクセシビリティの遵守:サイトが WCAG などのアクセシビリティガイドラインに準拠していることを確認し、すべての訪問者が利用できるようにする。

ローンチの戦略

Web サイトを効果的に立ち上げるには、単に公開ボタンを押すだけでは不十分であり、うまく調整された以下のようなローンチ戦略で、知名度とトラフィックを最大化することができます:

  • ローンチ前のマーケティング:スニークピーク(プレビュー)や予告編を SNS や メールキャンペーンで共有し、話題を喚起する。
  • ローンチ日の告知:ニュースレター、プレスリリース、SNS プラットフォームなどの様々なチャネルを使って Web サイトのローンチを告知する。特に、Product Hunt のようなプラットフォームは、新製品や新サービスのプロモーションに効果的。
  • パートナーシップとインフルエンサーアウトリーチ:インフルエンサーやパートナーとのコラボレーションにより、リーチを拡大し、ローンチ時の盛り上がりを創出する。

ローンチ後のメンテナンスと継続的改善

Web サイトの開設は始まりに過ぎません。立ち上げ後は、インサイトを集めて改善を加え、コンテンツを新鮮に保つための体系的な計画が必要です。

  • ユーザーフィードバックの収集アンケート、ヒートマップ、FullStory統合などのツールで、ユーザーの行動の分析やフィードバックの収集をし、そのインサイトを使って、対処が必要なペインポイント、離脱領域、およびユーザビリティの問題を特定する。
    • アンケート:Google フォームや Typeform のようなツールを使って、訪問者に体験談を尋ねる。
    • ヒートマップ:Hotjar や Crazy Egg のようなツールで、ユーザーがどこをクリックしたりスクロールしたりしているかが表示され、レイアウトや CTA を最適化することができる。
    • FullStory 統合:ユーザーセッションを分析し、ユーザーがどのようにサイトを行き、どこで手こずり、どの機能が最も便利に感じたかを確認する。このデータで、何を改善すべきかについて、情報に基づいた意思決定を行うことができる。
  • 定期的なアップデートとコンテンツの更新:
    • 新しいブログ記事、ケーススタディ、製品情報など、定期的なコンテンツ更新を計画し、サイトの関連性と魅力を維持する。
    • 定期的な SEO 監査を実施し、メタタグの更新、ページスピードの向上、リンク切れへの対処など、最適化の機会を特定する。
    • ユーザーからのフィードバックや技術の進歩に基づき、新機能の実装やデザインの改良を行う。
  • トラッキングとモニタリング:
    • Google Analytics や Google Search Console のようなツールを使って、Web サイトのパフォーマンスの監視や、トラフィック、直帰率、コンバージョン率などの主要な指標の追跡、改善点の特定を行う。
    • サイトエラー、パフォーマンス低下、その他の問題が発生した場合のアラートを設定し、速やかに解決できるようにする。

ローンチ後のメンテナンスと継続的な改善に対するこの体系的なアプローチにより、ユーザーのニーズや市場のトレンドに合わせて進化する高品質の Web サイトを維持できることから、競合他社に差をつけ、長期的な成功が保証されます。

早速 Webデザインをしてみましょう

うまくいく Web サイトを作るには、最初のアイデア出しからリサーチ、デザイン、開発、ローンチ後の活動まで、Web デザインのプロセスに対する構造的なアプローチが必要であり、そのステップに従うことで、デザイナーやチームは、ビジネス目標を達成し、ポジティブなユーザー体験を提供する、ユーザー中心でパフォーマンスの高い Web サイトを制作することができるのです。

UXPin のオールインワンプラットフォーム、特に UXPin Merge を活用することで、Web デザインプロセスを合理化し、手戻りを減らして、ユーザーニーズとビジネス目標を満たす、まとまりのある高品質の製品を確実に作成できます。この総合的なアプローチにより、成功への道が開かれ、Web サイトが競合他社に差をつけることができます。無料相談およびトライアルはこちらから。

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React と Webコンポーネント – プロジェクトに最適なのは? https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/react-vs-web-components-ja/ Mon, 11 Nov 2024 00:44:02 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=54748 Web開発がコンポーネントベースのアーキテクチャに移行するなかで、ReactとWebコンポーネントが注目されています。 Reactは、広範なエコシステムと使いやすいツールにより、インタラクティブなUIの構築に広く利用され

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React と Webコンポーネント – プロジェクトに最適なのは?

Web開発がコンポーネントベースのアーキテクチャに移行するなかで、ReactとWebコンポーネントが注目されています。

Reactは、広範なエコシステムと使いやすいツールにより、インタラクティブなUIの構築に広く利用されています。一方、Webコンポーネントはフレームワークに依存せず、さまざまなプラットフォームで再利用可能なUI要素を作成できるネイティブなアプローチを提供します。

UXPin Mergeは、Reactコンポーネントを使ってコードベースから直接デザインできる高度なドラッグ&ドロップのUIビルダーです。ライブで機能するプロトタイプを作成し、デザインと開発のギャップを埋めることができます。無料相談およびトライアルはこちらから。

Webコンポーネントとは

Webコンポーネントは、再利用可能でカプセル化されたカスタム要素を作成できる標準化されたWebプラットフォームAPIです。これにより、さまざまなフレームワークやプロジェクトに統合可能で、汎用性に優れています。

Webコンポーネントは、おもに以下の3つの技術に依存しています:

  • カスタム要素:独自の動作を持つ新しい HTML タグを確定できる。
  • シャドウ DOM:スタイルとコンテンツの厳密なカプセル化を提供することから、コンポーネントがページ上の他の要素に干渉しないようにできる。
  • HTML テンプレート:デベロッパーが再利用可能なコンテンツ構造を事前に定め、JavaScript によってアクティブ化されたときにのみレンダリングできるようにする。

ネイティブブラウザサポート

Webコンポーネントの大きな利点は、ChromeやFirefox、Edge、Safariなどの最新ブラウザでネイティブにサポートされていることです。フレームワークやライブラリが不要なため、クロスブラウザの互換性が高く、さまざまな環境で再利用可能なコンポーネントが求められるプロジェクトに最適です。

Webコンポーネントの主な利点

  • 再利用性: 一度作れば、どこでも再利用できる。複数のプロジェクトやチームで一貫性のある UI コンポーネントを構築するのにはカスタム要素が最適。
  • カプセル化:Shadow DOM のおかげで、Webコンポーネントはスタイルとスクリプトが自己完結的になり、より広範なアプリケーションに干渉しないことが保証される。
  • フレームワークにとらわれない:Webコンポーネントは、あらゆるフレームワークや独立したプロジェクトでも動作するため、長期的なスケーラビリティを実現する柔軟な選択肢となる。

React とは

Reactは、2013年にFacebookが開発した人気のJavaScriptライブラリで、主に動的なUIやシングルページアプリケーション(SPA)の構築に使用されます。仮想DOMとコンポーネントベースの構造により、頻繁にUIが変更されるアプリに最適です。

Reactでは、状態を管理する再利用可能なコンポーネントを作成でき、UI開発がよりシンプルで効率的になります。

仮想 DOM とコンポーネントベースのアーキテクチャ

Reactの仮想DOMは、変更部分のみを再レンダリングすることでUIパフォーマンスを最適化し、動的な環境で効率的に動作します。さらに、コンポーネントベースのアーキテクチャにより、再利用可能な自己完結型のUI要素を作成でき、大規模なプロジェクトでも簡単に拡張できます。

React の主な利点

  • 広大なエコシステム:膨大なライブラリとツールを備えた React のエコシステムには、ルーティングや状態管理などのソリューションがある。
  • デベロッパー向けツール:React には、React DevTools のような強力なデバッグツールが付属していることから、コンポーネントの検査や状態変更の追跡がしやすくなる。
  • コミュニティによるサポート:React の大規模なコミュニティで、豊富なリソース、プラグイン、チュートリアルが保証され、それでフロントエンド開発の最先端が維持されている。

React と Webコンポーネントの主な違い

React と Webコンポーネントを比較する場合、両技術の機能やアーキテクチャ、使いやすさなどの要素が絡んできます。

ネイティブ vs ライブラリ駆動

Webコンポーネントはネイティブ API としてブラウザに組み込まれているため、サードパーティのライブラリを必要とせずにすぐに使えます。対する React は 、プロジェクトへのインストールやインポートが必要な、JavaScript ライブラリです。React にはより多くのコントロールと機能がありますが、Webコンポーネントはより軽量でフレームワークに依存しないソリューションを提供します。

カプセル化

Webコンポーネントは、Shadow DOM を活用して厳密なカプセル化を行うことから、スタイルとコンテンツがアプリケーションの他の部分から分離されたままであることが保証されます。それに対し React は、CSS-in-JS またはスコープされた CSS をスタイリングに使うことから、柔軟性がありますが、大規模なアプリケーションではより複雑なスタイリングシステムになることがあります。

学習曲線

Webコンポーネントは、HTML、CSS、JavaScript といった標準的な Web 技術に詳しいデベロッパーには習得しやすいですが、React は、JSX、コンポーネントのライフサイクルメソッド、ステート管理ライブラリといった新しいコンセプトを学ぶ必要があるため、特に初心者にとっては習得が大変になります。

パフォーマンス

React は 仮想DOM を使い、それで UI の更新が最適化されることでパフォーマンスが上がります。なので、インターフェースの頻繁な変更が必要なアプリケーションに最適です。それに対し、Webコンポーネントはネイティブ DOM と直接やり取りするため、動的な更新は遅くなりますが、再利用可能な自己完結型の要素には最適です。

エコシステムとサポート

React の広範なエコシステムと大規模なコミュニティにより、よくある開発課題の解決策は見つかりやすいです。Webコンポーネントには React より小規模ですが成長中のコミュニティがありますが、React には現在、より多くのリソース、ライブラリ、プラグインがあるので、大規模なプロジェクトには React が適しています。

Webコンポーネントと React の使い分け

Webコンポーネントがおすすめ

Webコンポーネントは、複数のプロジェクトやフレームワークにまたがった動作が必要な再利用可能な要素に最適です。例えば、デザインシステムを構築している場合や、さまざまな環境(React、Angular、または通常の JavaScript)で再利用できる UI 要素を作成したい場合は、Webコンポーネントが理想的なソリューションです。

また、依存関係を最小限に抑え、特定のフレームワークへのロックインを避けたい場合にも最適な選択肢です。

React がおすすめ

React は、SNS のプラットフォーム、ダッシュボード、EC サイトのような動的でデータ駆動型のアプリケーションにオススメです。その 仮想DOM で、頻繁に更新されるアプリケーションに最適なパフォーマンスが保証されます。さらに、React の広大なエコシステムには、状態管理(Redux)やルーティング(React Router)のようなタスク向けのすぐに使えるソリューションがあります。

Webコンポーネントと React を一緒に使えるか

はい。Webコンポーネントは React アプリケーションにシームレスに統合できます。Webコンポーネントはフレームワークに依存しないため、React のプロジェクトではネイティブ HTML 要素のように扱うことができます。これで、React ベースの UI 内で Webコンポーネントのパワーを活用できることから、さまざまなプラットフォームで再利用可能で一貫性のある要素を作ることができます。

逆に、Webコンポーネント内で React コンポーネントを使うのはあまり一般的ではありませんが、追加の設定を行うことで実行できます。

UXPin Merge で React と Webコンポーネントの両方を活用する

UXPin Mergeを使うと、ReactやWebコンポーネントの機能的なコンポーネントをデザイン環境に統合できます。デザイナーはドラッグ&ドロップでインタラクティブなReactコンポーネントを操作でき、デザインと開発のギャップが埋まります。また、UXPin MergeはWebコンポーネントやReactで構築されたデザインシステムをコードと同期させ、スムーズで効率的な連携を実現します。

 

Q&A:React と Webコンポーネント

Q. Webコンポーネントは React で使えますか?

  1. はい、Webコンポーネントはフレームワークに依存せず、React アプリケーションでカスタム HTML 要素として簡単に使うことができます。

Q. React と Webコンポーネントの主な違いは何ですか?

  1. 主な違いは、React はインストールが必要な JavaScript ライブラリであるのに対し、Webコンポーネントはネイティブのブラウザ テクノロジである点です。

Q. パフォーマンスの点では、React と Webコンポーネント のどちらがいいですか?

  1. React の仮想 DOM は動的インターフェースのパフォーマンスを最適化し、Webコンポーネントはネイティブのブラウザインタラクションを提供するため、再利用可能な UI 要素に適しています。

React と Webコンポーネントの選択

ReactかWebコンポーネントの選択はプロジェクトのニーズ次第です。Webコンポーネントはフレームワークに依存しない再利用可能な要素に適しており、Reactは頻繁に更新される動的なSPAにおすすめです。両者を組み合わせることも可能で、スケーラブルで保守性の高いアプリケーションが柔軟に構築できます。

さらに、UXPin Mergeを使うことで、ReactやWebコンポーネントのインタラクティブなコンポーネントを使用したデザインが可能になり、デザイナーとデベロッパーの連携が向上します。無料相談およびトライアルはこちらから。

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Reactとは? https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/how-react-works-ja/ Tue, 05 Nov 2024 06:49:53 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=52249 Reactとは、Facebookによって開発されたUI構築用のJavaScriptライブラリで、特にシングルページアプリケーションの開発に適しています。ページ全体をリロードせずにユーザーと対話でき、宣言的なUIコンポーネ

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Reactとは?

Reactとは、Facebookによって開発されたUI構築用のJavaScriptライブラリで、特にシングルページアプリケーションの開発に適しています。ページ全体をリロードせずにユーザーと対話でき、宣言的なUIコンポーネントの構築仮想DOMを用いた効率的なレンダリングが特徴です。

また、Reactアプリのプロトタイプは、MUI、Ant Design、React Bootstrapなどのオープンソースライブラリを活用し、ドラッグ&ドロップで構築できます。無料相談およびトライアルはこちらから。

Reactとは

Reactとは(React.js または ReactJS)、Facebookが開発したフロントエンド向けのJavaScriptライブラリで、現在はFacebook、Instagramのデベロッパーやオープンソースコミュニティによって管理されています。PayPalやNetflixなど多くの企業で利用され、インタラクティブで動的なWebアプリサイトの開発に広く活用されています。

React は、宣言的でコンポーネントベースのアプローチの提供や、JavaScript のパワーの活用、仮想 DOM のような機能によるパフォーマンスの最適化によって、UI 構築プロセスをシンプルにします。

JavaScript フレームワークの React Native と混同されがちですが、React は React ライブラリの React js と呼ばれるのが一般的です。React js と React Native の違いについてはこちらの記事をご覧ください。

React がよく比較されるもの

Reactは、Angular、Vue、Svelteなど他のJavaScriptライブラリやフレームワークと比較されます。

  • Angularは、大規模アプリケーション構築に向けた総合的なフレームワークで、意見的な構造とツールを提供します。一方、Reactはビューレイヤーに特化しており、他のツールとの柔軟な統合が可能です。

  • VueはReactと同様にコンポーネントベースのフレームワークですが、シンプルで扱いやすく初心者に親しまれています。対してReactは、柔軟性と大規模なエコシステムで支持されています。

  • Svelteは、作業をブラウザではなくビルドステップに移し、Reactの仮想DOMを使わずにコンパイル時に最適化するため、実行時のコードが小さく効率的になります。

React の仕組み

Reactは、UI構築の効率性と柔軟性を高めるための原則と機能を組み合わせて動作します。これを理解するために、賑やかな厨房を管理するルールセットに例えると、Reactはすべてを整え、円滑に進行させる役割を果たします。

セットアップ:構成要素

Reactのコンポーネントは、UIの特定要素(料理の材料)を定義するレシピのようなものです。ボタンやヘッダー、フォームフィールドなど、それぞれが再利用可能で独立した目的を持ち、UI構築の要素として機能します。

React のコンポーネントには以下の2つのタイプがあります:

  • 関数コンポーネント:最小限の材料で、サッと簡単にできるレシピ。
  • クラスコンポーネント:より複雑な結果を得るための追加手順がある、より手の込んだレシピ。

メインディッシュ:JSX ‐ 食材を組み合わせて料理を作る

料理を組み立てるには、材料を組み合わせる必要があります。React では、これを JSX(JavaScript XML)を使って行い、これで JavaScript の中で HTML のようなコードを書くことができます。JSX を、どの要素(コンポーネント)を組み合わせてどのように見せるかを指示する食材のリストと考えてください。例えば以下のようになります:

function App() {
return (
<div>
<Header />
<Button />
<Form />
</div>
);
}

ここでは App がメインディッシュであり、複雑なレシピの材料を集めるのと同じように、ヘッダーボタンフォームのコンポーネントを取り込んで、それを活用します。

新鮮さを保つ:ステートとプロップ

忙しい厨房では、料理が客の好みに基づいてカスタマイズされることがよくあります。React では、そういったカスタマイズはステートプロップによって管理されます:

  • プロップ:塩コショウや辛さのレベルを追加するなど、各料理が機能するために必要な材料と考える。各コンポーネントには、ボタンコンポーネントのラベルとして「送信」を渡すなど、カスタマイズされたエクスペリエンスを作成するための特定のプロパティがある。
  • ステート:これは生鮮食品と考える。一日中更新される新鮮な食材のように、ダイナミックに変化する。ステートは、例えば顧客が塩を使わない料理を希望した場合にリアルタイムでその好みを反映するようにステートを調整するなど、厨房で今何が起きているかを記録する。

React の秘密のソース:仮想DOM

Reactの仮想DOMは、UIの効率的な更新を可能にする仕組みです。例えば、料理に後からソースを追加したい時、通常なら作り直しが必要ですが、仮想DOMでは変更が必要な部分だけを更新します。Reactは古いバージョンと新しいバージョンを比較して、必要な変更のみ適用するため、迅速かつリソース効率が良い更新が可能です。

最後の仕上げ:ライフサイクル手法

どんな料理にも、下ごしらえ、調理、皿洗い、盛り付けといった段階があります。React コンポーネントにもライフサイクルがあり、作成、更新、削除をコントロールするメソッドがあります。以下はその例です:

  • componentDidMount :皿(コンポーネント)がメッキ(マウント)されると、このメソッドが実行される。
  • componentDidUpdate:お皿の中の何かが変更された場合(プロップまたはステート)、このメソッドが再度実行される。
  • componentWillUnmount :皿が完成して片付けられると、React が後片付けを処理する。

このライフサイクルメソッドにより、React は、注文(ユーザーのアクション)に基づいて料理(レンダリング コンポーネント)を効率的に提供し、キッチンのスムーズな運営を維持します。

料理を提供する:レンダラー

食事の準備ができたので、あとはその提供です。React はこれをReactDOM.render() で行います。これは、完成した料理をその客(ブラウザ)の前に置くようなもので、それで客はその入念に作られたコンポーネントの最終的なプレゼンテーションを体験することができます。

これが React です。うまく運営された厨房のように、React がすべてを整えて効率性を保ち、直前の変更にも対応できるようにすることから、エンドユーザーにシームレスで楽しい体験が保証されます。

React の仕組みの概要

以下でその仕組みの概要を見てみましょう:

  • 宣言的なビュー:React は宣言的なアプローチを採用しており、そこでデベロッパーは、さまざまなステートやデータに基づいて UI がどのように見えるべきかを記述する。基礎となるデータが変更されると、React は影響を受けるコンポーネントのみを効率的に更新してレンダリングするため、開発プロセスがシンプルになり、UX(ユーザーエクスペリエンス)が上がる。
  • JavaScript のコードと JSX:React は、最も広く使われているプログラミング言語の1つである JavaScript で書かれている。デベロッパーは、JavaScript の構文拡張である JSX によって、XML や HTML に似た形式で UI コンポーネントを記述できる。それによってコードがより読みやすく表現豊かになり、それがより効率的な開発ワークフローの貢献になる。
  • コンポーネントベースのアーキテクチャ:React アプリケーションは、コンポーネントベースのアーキテクチャを使って構造化される。コンポーネントは 、UI のさまざまな部分を表す、モジュール化された自己完結型のコード単位であり、このモジュール性がコードの再利用性を促すことから、大規模なコードベースの管理と保守がしやすくなる。また、React には「関数コンポーネント」と「クラスコンポーネント」がある。
  • コンポーネントの階層的配置:このアーキテクチャの主な利点の1つは、親コンポーネントと子コンポーネントの関係にある。React では、コンポーネントを階層的に配置することができ、一部のコンポーネントは親として機能し、他のコンポーネントは子として機能する。親コンポーネントは、子に共通するロジックまたは機能をカプセル化し、構造化され整理されたコードベースを促す。
  • 仮想 DOM:React は、仮想 DOM(Document Object Modelの略)を使って、実際の DOM の操作を最適化する。データが変更された場合、React は DOM 全体を直接更新するのではなく、まず DOM の仮想表現をメモリ上に作成する。その後、実際の DOM を更新する最も効率的な方法を計算することから、ページ全体のリロードの必要性は減り、パフォーマンスは上がる。
  • JavaScript ライブラリの統合:React のオープンソースとしての性質と人気の高さから、さまざまな JavaScript ライブラリと互換性がある。コミュニティによって開発されたライブラリには、さまざまな機能のためにあらかじめ書かれたコードがあり、そのようなライブラリを React アプリケーションに統合することで、開発の時間と労力の節約になり、デベロッパーは既存のソリューションを活用できるようになる。この記事では 、こういったライブラリの例がピックアップされている。

React の作り方

React デベロッパーは通常、React を動作させるのに React プロジェクトをセットアップします。このプロセスは、React プロジェクトの基本的なセットアップを提供するステップで構成されています。まず、Node.js と npm をインストールして、その後 React アプリを作成します。そしてターミナルかコマンドプロンプトを開いて、create-react-app コマンドを使って新しい React アプリを作成します。そしてこのコマンドは、React アプリの基本構造を持つ my-react-app という新しいディレクトリを作成します。

では、React を学ぶべく自分でやってみましょう。以下のコマンドで Node.js と npm をインストールします:

npx create-react-app my-react-app

そして、それを新しく作成したプロジェクトディレクトリに次のように移動します:

cd my-react-app

そしたら開発サーバーを起動して、アプリをローカルでプレビューします:

npm start

プロジェクトの構造に詳しくなっておきましょう。主要なディレクトリには、src(ソースコード)、public(静的アセット)、package.jsonsrc/index.js などの各種設定ファイルがあります。React アプリケーションはコンポーネントを使って構築され、src/App.js ファイルを開くと、デフォルトのコンポーネントが表示されます。コンポーネントの構造を定めるには、JavaScript の構文拡張である JSX を使います。

さらにリソースが必要な場合は、以下の記事をご覧ください:初めての React アプリ作成ガイド

コードでコンポーネントの追加や編集をする代わりに、UXPin Merge のような UI ビルダーを使って React アプリの UI を構築し、デザインから Stackblitz やその他の開発環境に直接コードをコピーしてデータ構造を設定して、React プロジェクトをデプロイすることができます。

UXPin には、MUI、Bootstrap、Ant design などの React コンポーネントライブラリが組み込まれており、コンポーネントをキャンバスにドロップしてアプリのレイアウトを整えることで動作します。また、従業員ポータルやポッドキャストアプリなど、自由に使える React 要素を使ってどんなレイアウトでも構築でき、独自の React コンポーネントのライブラリがあれば、その持ち込みもできます。コンポーネントは完全にカスタマイズ可能で機能的なので、デプロイ前にアプリの動作を確認できます。UXPin Merge をぜひ無料でお試しください。

React を使う理由

React は 強力な JavaScript ライブラリであり、開発コミュニティに広く採用されている納得の理由が以下のように数多くあります:

  • オープンソース:React はオープンソースのライブラリであり、Facebook と Instagram のデベロッパー、そして大規模で活発なコミュニティによって維持されている。このコミュニティは、React の継続的な改善に貢献し、追加ライブラリ(例えば、ステート管理のための Redux)を開発したり、フォーラムやドキュメントを通じてサポートを提供している。
  • 個々のコンポーネントの編集:React は下向きのデータフローに従う。つまり、コンポーネントの変更は階層の上位のコンポーネントには影響しないということである。これにより、デベロッパーはアプリケーション全体に影響を与えることなく個々のコンポーネントを編集および更新できるため、開発がより効率的になり、メンテナンスがしやすくなる。
  • 速くて一貫性のあるUI デザイン:React は、単なる美観を超えた、リッチな UI の構築に秀でている。そのコンポーネントはビルディングブロックとして機能することから、直感的で視覚的に魅力的な UI の作成が実現する。また、各インタラクション、ボタン、および視覚要素は細心の注意を払って作成およびカスタマイズできるため、魅力的な UX が保証される。React は、多くのデザイン システムの基盤となっている。
  • 再利用可能なコンポーネント:コンポーネントを作成すると、同じコードを書き直すことなく、アプリケーションのさまざまな部分で再利用できる。これにより冗長性が軽減され、コードベースがより簡潔になって維持しやすくなる。
  • 柔軟性:React は、静的 Web サイトやデスクトップ アプリケーションから iOS や Android のモバイル アプリまで、あらゆるものを作成でき、多様なプロジェクト要件に適応する。そしてこの適応性は、長年にわたり無数のツール、ライブラリ、拡張機能を開発してきた広範なコミュニティによって強化されている。
  • 素晴らしいユーザー体験:ページ全体をリロードせずに即時更新ができる React の優れた機能で大きな変化が起き、この機能によって、例えば Facebook の「いいね」のアクションなど、よりスムーズで高速なユーザー体験が実現し、そこではページ全体を更新することなくシームレスに変更が行われる。
  • コミュニティ:React コミュニティの規模と活動の多さで、その地位がさらに強固なものになっている。Stack Overflow の「React.js」スレッドには 460,000 件を超える質問があり、JavaScript のサポートも充実しているため、デベロッパーは豊富なリソースとソリューションを見つけることができ、それで React はアクセスしやすく、サポートが充実したテクノロジーとなっている。

React で構築できるもの

React は、幅広い React プロジェクトの構築に使える、多用途で広く使われている JavaScript ライブラリです。

React は、ユーザーがアプリを操作すると単一の HTML ページが動的に更新される「シングルページアプリケーション」の作成に適しており、例えば、SNSプラットフォーム、プロジェクト管理ツール、リアルタイム コラボレーション アプリなどが挙げられます。

また、React は、EC サイトの構築にも使えます。React は UI を効率的に更新できるため、この種のプロジェクトに最適であり、動的な製品リスト、ショッピング カート、シームレスなチェックアウト エクスペリエンスを作ることができます。

UXPin Merge に含まれている、事前構築済みの EC テンプレートをぜひご覧ください。そのテンプレートは、React プロジェクトとして作成できる完璧な例であり、React ショッピング カート、製品ページ、製品リストがあります。また、それをワークフローにサッとコピーすることができます。

また React は、リアルタイムの更新が必要なデータダッシュボードの構築に最適です。これは、内部操作の効率化が必要な分析ツール、監視システム、BI(ビジネスインテリジェンス)アプリケーションに特に便利です。

さらに、React はマッピングライブラリと統合して、インタラクティブで動的なマップを作成できます。これは、旅行アプリや位置情報サービスなど、地理位置情報を使うアプリケーションに有用であり、地図と位置情報を利用する天気予報アプリにも最適です。

そしてメッセージアプリ、共同ドキュメント編集ツール、学習管理システム()、ビデオ会議プラットフォームなど、リアルタイムの連携が必要なアプリケーションは、UI を効率的に更新できる React の機能の恩恵を受けることができます。

Reactコンポーネントを使ってアプリのレイアウトを構築しよう

本記事では、Reactとは 何かという基礎について見ていき、React コンポーネントで何を構築できるかについてお話しました。早速試してみたい方は、UXPin にアクセスして、簡単なアプリのインターフェースを作って React をテストしてみましょう。まず UXPinのトライアルを開始して、新しいプロジェクトを作成します。そしてデザインシステムライブラリから MUIv5 ライブラリを選択し(Option + 2 キーを使って開く)、コンポーネントをキャンバスに移動します。簡単ですね。

必要なものは何でも構築でき、ドキュメントへのアクセスが必要な場合は、コンポーネントをクリックして右側のリンクを確認してください。早速 React ベースの UI 第一号構築しましょう。

無料相談およびトライアルはこちらから。

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CRUD アプリとは https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/what-is-a-crud-app-ja/ Tue, 05 Nov 2024 06:35:46 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=51855 The post CRUD アプリとは appeared first on Studio by UXPin.

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CRUD アプリとは?

CRUD アプリとは、データに対して「作成(Create)」、「読み込み(Read)」、「更新(Update)」、「削除(Delete)」の基本操作を行うアプリのことで、この4操作は大抵のデータベース管理システムで実行できる基本的な操作であり、アプリケーション内でのデータの管理に非常に重要です。

CRUD 操作は、データの管理や操作が必要な場合に最もよく使われ、その用途は、タスク管理ツール、予約システム、CMS プラットフォームなど、様々な業界にわたっています。

デザイナーなしで、管理パネル、内部ツール、その他の UI(ユーザーインターフェース)のインタラクティブなプロトタイプを構築しませんか。事前構築済みのコンポーネントをキャンバスにドラッグ&ドロップして、すぐに開発できる美しいインターフェースを作成しましょう。無料相談およびトライアルはこちらから。

CRUD アプリとは

CRUD アプリは、さまざまなプラットフォームでデータ管理の基礎となるデータに対する基本的な操作を実行するようにデザインされた基礎ソフトウェアアプリであり、それでエンドユーザーはデータの操作、整理、維持を効率的にできるようになります。

CRUD とは、Create(作成)、Read(読み込み)、Update(更新)、Delete(削除)の頭文字をとったもので、データに対して行われる中核的な操作を4つのアクションで表します。

「Create(作成) 」は新しいデータの追加、「Read (読み込み)」は既存のデータの取得と表示、「Update (更新)」は既存のデータの変更、「Delete(削除) 」は不要なデータや古いデータの削除ということになります。

コンテンツ管理システムから EC Web サイトに至るまで、CRUD アプリでエンドユーザーは効率的なデータのやり取り、整理、維持ができるようになり、それでダイナミックでレスポンシブな UX(ユーザーエクスペリエンス)のバックボーンが形成されます。

つまり、CRUD アプリはデータインタラクションを推進するエンジンであり、それでユーザーは体系的かつ直感的に情報を作成、取得、更新、削除できるようになります。そしてこの基本的な操作を理解するのは、デジタル領域におけるデータ管理の本質を把握するための鍵となります。

CRUD の4操作

各 CRUD 操作の内訳は以下のようになります:

  • 作成操作: システムへの新しいデータやレコードの追加。CRUD アプリでは、例えば新しいユーザーアカウントの作成や、在庫への新しい商品の追加、ブログプラットフォームでの新しい記事の作成などがある。
  • 読み取り操作: データベースからのデータの読み込みや取得するのが2番目の操作となり、情報の取得と表示などがある。CRUD アプリでは、全ユーザーのアカウントのリストの表示や、特定の商品の詳細表示、投稿のフィードの表示などがある。
  • 更新操作: システム内の既存のデータを変更して最新の状態に保つことであり、ユーザー情報の編集、商品の詳細の変更、投稿内容の更新などがある。
  • 削除操作: システムから不要または古くなったデータを削除することであり、ユーザーアカウントの削除、在庫からの商品の削除、投稿の削除などがある。

CRUD 操作を明確なカテゴリに分割すると、明確さ、モジュール性、再利用性、保守性が上がり、フロントエンドとバックエンドの開発プラクティスが強化されます。これは、ソフトウェアエンジニアリングのベストプラクティスと一致し、ソフトウェアアプリケーションの全体的な効率性と堅牢性への貢献になります。

各オペレーションには明確で具体的な目的があるため、フルスタックデベロッパーやステークホルダーはシステムの機能を理解しやすくなります。また、これらはすべて独立して実装できるため、メンテナンス、アップデート、スケーラビリティがしやすくなります。

さらに、デベロッパーは CRUD 操作ごとに標準化された機能やコンポーネントを作成することができることから、アプリケーションのさまざまな部分や将来のプロジェクトでその要素を再利用することができるようになります。

CRUD を個別の操作に分割するのは、エンド ユーザーの観点からも理にかなっています。これによって、ユーザー権限が細かくコントロールされることから、さまざまなロールまたはユーザーに対して、その責任と要件に基づいた特定の CRUD 機能へのアクセスの許可や制限ができます。

さらに、CRUD 操作で、ユーザーは実行できる明確なアクション(作成、読み取り、更新、削除)を簡単に把握でき、これで、明確で直感的なインターフェースを持つ、よりユーザーに優しいアプリケーションの作成ができるようになります。

デザインにおける CRUD 関数の内訳

ターニャ・アノキナ氏の記事に基づいて、デザイナーのための CRUD 関数を見ていきましょう:

  • 作成:ユーザーが新しいコンテンツを追加する方法をデザインする。例えばユーザーをスムーズなコンテンツ作成体験に導く「+」ボタンや「新規作成」プロンプトを考えると、エントリーポイントは見つけやすく、アクセスしやすいものであるべきで、自動保存のようなアクションは偶発的なデータ損失を防ぐことができる。
  • 読み込み: リストやグリッドのように、ユーザーが作成したコンテンツを読みやすく表示し、役に立つプレビューやサムネイルをデザインする。これでユーザーは、コンテンツを簡単にナビゲート、並べ替え、フィルタリングして、必要なものをすばやく見つけられるようになるはず。
  • 更新:コンテンツの更新や編集は、自然に感じられるものであるべき。例えばインライン編集、アンドゥ機能、明確な「保存」と「キャンセル」オプションは、ユーザーの誤変更を防ぐことができる。特に重要なコンテンツや複雑なコンテンツの場合は、集中して編集するためにモーダル ダイアログの使用を検討する。
  • 削除:ユーザーが作成したコンテンツは貴重であることが多いため、ユーザーがミスを回避できるような削除ワークフローをデザインする。例えば[最近削除された]セクション、確認プロンプト、または削除されたデータの復元ができる取り消しオプションを使う。

CRUD アプリの例

多くの人が耳にしたことのある CRUD アプリケーションの一般的な例を以下で見てみましょう。

WordPress

CRUD アプリとは? wordpress
    • アプリの種類:CMS(コンテンツ管理システム)
  • CRUD 操作:
    • 作成:作者は新しいブログ記事、ページ、メディアコンテンツを作成できる。
    • 読み込み:ユーザーは Web サイト上で公開されたコンテンツを読むことができる。
    • 更新:作者は既存の投稿やページの編集や更新ができる。
    • 削除:不要なコンテンツや古いコンテンツの削除ができる。

Salesforce

CRUD アプリとは? salesforce
    • アプリの種類:CRM(顧客関係管理)システム
  • CRUD 操作:
    • 作成:営業担当者は新しい顧客レコードを作成できる。
    • 読み込み:ユーザーは顧客プロフィールや顧客とのやり取りを閲覧できる。
    • 更新:営業チームは新しい情報に基づいて顧客の詳細を更新できる。
    • 削除:関連性のなくなった顧客のレコードを削除できる。

Shopify

CRUD アプリとは? shopify
    • アプリの種類:EC プラットフォーム
  • CRUD 操作:
    • 作成:売り手は在庫に新しい商品を追加することができる。
    • 読み込み:買い手は商品リストを見ることができる。
    • 更新:売り手は商品詳細、価格、在庫状況を更新できる。
    • 削除:販売終了や在庫切れの商品を削除できる。

Facebook

facebook crud application
  • アプリの種類:SNS プラットフォーム
  • CRUD 操作:
    • 作成:ユーザーは新規投稿の作成、写真のアップロード、コメントの追加ができる。
    • 読み込み:ユーザーは友達の投稿、写真、コメントを閲覧できる。
    • 更新:ユーザーは自分の投稿やプロフィール情報の編集や更新ができる。
    • 削除:投稿、コメント、またはアカウント全体を削除できる。

Trello

trello crud application
    • アプリの種類:タスク管理アプリケーション
  • CRUD 操作:
    • 作成:ユーザーは新しいタスク、ボード、カードを作成できる。
    • 読み込み:チームメンバーはタスク、ボード、プロジェクトの進捗状況を見ることができる。
    • 更新:ユーザーはタスクの詳細、期限、割り当ての編集や更新ができる。
    • 削除:完了したタスクや関連性のないタスクはアーカイブまたは削除できる。

CRUD 操作に相当するもの

Web 開発の世界では、関数名や操作に若干の違いがあるものの、CRUD に相当するものが存在しており、例えば、データベースとやりとりするために広く使われている言語である SQL だと、その関数は「Insert(挿入)」、「Select(選択)」、「Update(更新)、「Delete(削除)となります。

一方、NoSQL データベース(MongoDB、Cassandra、CouchDB)では、CRUD 操作に対応する関数は、特定のデータベースとそのクエリ言語に基づいており、例えば、MongoDB では、「insertOne」、「find」、「updateOne」、「deleteOne」となります。

Cassandra では、「INSERT INTO」、「SELECT」、「UPDATE」、および「DELETE FROM」で CQL(Cassandraクエリ言語)が使われ、CouchDB では、「POST」、「GET」、「PUT」、および「DELETE」のような HTTP メソッドが採用されています。

具体的な名称や構文はデータベースやプログラミング言語によって違うかもしれませんが、実行される基本的な CRUD アクション(データの作成、読み込み、更新、削除)は基本的に同等または類似しています。

CRUD アプリの構築手順

ここでは、CRUD アプリの開発について見ていきましょう。このプロセスには、プロトタイプの段階が含まれ、これは非常に重要なステップとなります。なぜか?プロトタイプを行うことで、アプリがユーザー中心で信頼性が高く、スケーラブルなソリューションとなり、長期間の使用に耐えられることが保証されますからね。

要件の収集

CRUD アプリの構築の前に、チームと一緒に座り、アプリが何をする必要があるかを決定し、各 CRUD 操作を通して扱う予定の具体的な情報をざっくりまとめます。この最初のステップは、データのやり取りをシームレスに管理する、強固で効率的なアプリケーションの基礎を築くものです。

要件を集める最も簡単な方法として、ユーザー ジャーニーとユーザー要件、技術的な制約、ビジネス目標を想定しながら、何をどのように構築する必要があるかを話し合う構造化された会議である「デザイン思考ワークショップ」があります。そしてデザイン思考では、ユーザー、ビジネス、技術的な要件は、有用性、持続可能性、実現可能性に変換されます。

デザイン思考ワークショップについてはこちらの記事(英語)をご覧ください

CRUD アプリのプロトタイプのデザイン

見た目がよく使いやすいインターフェースは、成功する CRUD アプリの特徴です。UXPin Merge を活用して、最終製品のように機能するプロトタイプを作成しましょう。その際、データの作成、読み取り、更新、削除といった各 CRUD 操作に対応する画面を作成しましょう。

なぜデザインから始めるのでしょうか?デザイン中心のアプローチだと、デザインにリソースを投入する前に、デザインをテストすることができ、デザインしたいものがエンドユーザーにとって直感的かどうかをチェックすることができます。さらに、これで実際に必要なアプリを作成しているかどうかを確認することもできます。あと、UXPin Merge はアプリの構成要素となる実際の React コンポーネントを使ってデザインするためのデザインツールであるため、デザインが実現可能であることを確認できます。

データベースの設定

デザインに満足ですか?素晴らしい!そしたら次のステップは、データモデルに基づいたデータベースのインストールと設定です。例えば、MongoDB を選んだとしましょう。いよいよインストールして設定します。

API エンドポイントの構築と UI との接続

UI とデータベース間のスムーズな通信を実現すべく、専用のルートとコントローラーを開発します。適切な検証とエラー処理のメカニズムを組み込み、各 CRUD 関数を通じてデータを処理する際にアプリの信頼性とセキュリティを確保しましょう。

そしたら、デザインに基づいてフロントエンドを構築し、API エンドポイントとインターフェースを接続します

CRUD アプリのテスト

各 CRUD 操作を広範囲に検証し、それらが想定通りに機能することを確認します。このテスト段階では、データの整合性の確保や、潜在的なエッジケースへの対処も含まれます。厳密なテストで、アプリがユーザーに使いやすいものであるだけでなく、強固で弾力性があり、さまざまな場面に対応できることが保証されます。

アプリのデプロイ

CRUD アプリを作る旅の最後のステップは、そのデプロイです。アプリをサーバーやクラウドプラットフォームにデプロイすることで、一般ユーザーがアプリにアクセスできるようにします。これにより、世界中のユーザーが、綿密にデザインされた機能の恩恵を受けられるようになります。デプロイは努力の集大成であり、これでアプリはローカルの開発環境からデジタル領域における価値ある資産へと変貌を遂げます。

AI Component Creator のようなツールが CRUD UI の作成を効率化する方法

UXPin の AI Component Creator のようなツールは、データの作成、更新、削除を行うボタン、フォーム、モーダルなどの反復的な UI 要素を自動化することで、CRUD アプリのデザインを効率化できます。この自動化によりプロトタイプのスピードが上がり、デザイナーは手作業によるコンポーネントのセットアップよりも UX に力を注げるようになります。

さらに この AI で、すべての CRUD コンポーネントがデザインシステム標準に準拠していることが保証されることから、アプリ全体の視覚的な一貫性が維持されます。デザイナーにとって、これは、より速く、よりまとまりのある CRUD インターフェースが、実世界でのテストやデプロイに対応できるということになります。

UXPin Merge で CRUD アプリのインターフェースを構築しよう

自身の CRUD アプリを作るには、インターフェースの計画から始めましょう。UXPin Merge を使えば、CRUD アプリのインタラクティブで完全に機能するプロトタイプをサッと作成し、テストして他のチーム メンバーに見せることができます。デベロッパーのことを考えて作られたデザインツールをぜひお試しください。無料相談およびトライアルはこちらから。

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AIデザインシステム – 実現可能か? https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/ai-design-system-ja/ Tue, 05 Nov 2024 01:42:53 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=55092 The post AIデザインシステム – 実現可能か? appeared first on Studio by UXPin.

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AIデザインシステム - 実現可能か?
blog header ai
    • AI コンポーネントクリエーターを有効にする
      • Merge AI プランがある場合、または Merge を有効にしている場合は、UXPin の Editor(エディタ)にある[AI Component Creator]に移動する。
      • Settings(設定)]タブで OpenAI API キーを入力し、AI 機能を有効にする。
    • テキストプロンプトからコンポーネントを生成する
      • AI Component Creator の[Prompt(プロント)]タブを開く。
      • 作成するコンポーネントを説明するプロンプトを記述する。例:「角が丸く、背景が青、テキストが白のプライマリ ボタン コンポーネントを作成する。ボタンは MUI ライブラリを使う。
      • MUI や Ant Design など、使いたい React ライブラリを選択し、[Generate(生成)]をクリックする。
      • 生成されたコンポーネントを確認し、必要に応じて、UXPin でプロパティやスタイルを直接調整する。
    • アップロードされた画像からコンポーネントを作成する
      • コードバックされたコンポーネントにしたいビジュアルデザインがある場合は、AI Component Creator の[Upload Image(画像のアップロード)]オプションを使う。
      • 画像がアップロードされると、AI がそれを解析し、選択した Reactライブラリ(MUI、Ant Design、または React-Bootstrap)を使って完全にコード化されたコンポーネントを生成する。
      • 生成されたコードと構造を確認し、デザインシステムのコンポーネントライブラリに統合する。
    • 既存の UXPin コンポーネントを変換する
      • UXPin に既存の静的要素がある場合は、コンポーネントを右クリックして AI 変換オプションを選択し、コードバックされたコンポーネントに変換する。
      • AI が MUI などの適切なライブラリを適用してコードを生成し、コンポーネントを開発可能な状態にする。

    ステップ3:AI 駆動型デザインシステムを整える

    • UI パターンの作成と文書化を行う
      • Design System(デザインシステム)]のインターフェースで、[UI Patterns] セクションに進む。
      • 類似のコンポーネント(ボタン、フォーム、モーダルなど)をグループ化し、説明を追加して、使用ガイドライン、プロップ、バリエーションを文書化する。
      • AI Component Creator を使って、例えばさまざまな色やアイコンの配置でボタンのバリエーションを作成するなど、テキストプロンプトに基づいてこのコンポーネントのバリエーションを生成する。
    • アクセシビリティガイドラインを追加する
      • 例えば色のコントラスト比の最小値を設定したり、インタラクティブな要素のキーボードナビゲーションを確保するなど、説明やガイドラインを追加することで、コンポーネントのアクセシビリティ基準を定める。
      • AI を使って、WCAG 準拠をチェックしたり、アクセシブルなラベルや alt テキストを生成するなど、アクセシビリティ基準に対してコンポーネントをテストする。
    • コンポーネントバリアントの設定
      • UXPin で、さまざまなユースケースをカバーするために、ボタンのプライマリ、セカンダリ、無効状態などのコンポーネントのバリアントを作成する。
      • UXPin のインタラクションとブレークポイント設定を使って、コンポーネントのレスポンシブな動作を定める。

    ステップ4:UXPin Merge を使ってライブコード統合を作成する

    • UXPin Merge でコードコンポーネントをインポートする
        • UXPin Merge を使って、レポジトリからライブコードコンポーネントをインポートする。Mergeを使うと、デザインシステムとコードコンポーネントを同期させることができ、デザインシステムに最新のコードベースが反映される。
    • コードバックコンポーネントの文書化と共有を行う
      • コードバックアップされたコンポーネントをデザインシステムで直接文書化し、コードレポジトリへのリンクやデベロッパー向けの使用ガイドラインを追加する。
      • UXPin のスペックモードを使って、デベロッパーが UXPin 内でコードを検査したり、コンポーネントのプロップを表示したり、ドキュメントにアクセスしたりできるようにする。

    ステップ5:AI 駆動デザインシステムの維持と拡張を行う

    • AI アシストでコンポーネントをアップデートする
      • デザインシステムの進化に合わせて、AI Component Creator を使ってコンポーネントを更新したり、新しいコンポーネントを生成したりする。AI で、デザインシステムのルールや標準を遵守することで、一貫性を維持することができる。
    • AI を使ってデザインシステムの分析および最適化をする
      • UXPin の AI Component Creator のような AI ツールを導入して、デザインシステムの冗長性、矛盾、ギャップを分析する。
      • そのインサイトを使って、デザインシステムの改良や最適化を行うことで、拡張性と適切性を確保する。
    • ステークホルダーとの協力と反復を行う
      • AI 駆動型のデザインシステムをステークホルダーと共有し、フィードバックと連携を行う。
      • UXPin のコラボレーション機能を使って、コメントの受け取ったり、デザインシステムのコンポーネントをサッと反復する。

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    AIはデザイナーを補完し、イノベーションの機会を広げることで、予測的なデザインや個別化されたユーザー体験、効率的なデザインシステム管理を可能にします。デザイナーがAIを活用すれば、次世代の直感的で拡張性のあるデジタル体験を創造できるでしょう。

    UXPinでAI駆動型のデザインシステムを構築すると、プロセスが高速化し、開発に対応した一貫性のあるシステムが実現され、繰り返し作業の自動化やデザインと開発の連携が向上します。

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    npmと言うのは?把握しよう! https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/what-is-npm-ja/ Sun, 03 Nov 2024 01:45:31 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=35566 Many programming languages use packages to build and scale websites, software, and other digital products. These packages allow engineers to extend a project's functionality without writing and maintaining additional code. This article will explain these terms from a designer's perspective, so you get a basic understanding of how packages work and why engineers use them.

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    npmと言うのは?把握しよう!

    npmは、開発者がアプリケーションで利用するライブラリやコードのインストール、共有、管理をするためのJavaScriptパッケージマネージャーです。

    これにより、ユーティリティ関数から複雑なUIコンポーネントまで、さまざまなパッケージを扱うことができます。

    npmはUXPin Mergeを通じてデザインと開発のコラボレーションを促進します。

    開発者はReactコンポーネントをパッケージ化してデザイナーに提供し、デザイナーはそれを簡単にデザインに統合することができます。

    このプロセスによって、一貫性のある効率的なワークフローが実現し、デザインシステムと最終製品の整合性が保証されます。UXPinの無料相談およびトライアルはこちらから。

    NPM とは

    npm(Node Package Manager)は、エンジニアがアプリケーションや Web サイトの開発に使うツールのオープンソースレポジトリです。

     NPM と言うのは?把握しよう!NPM(Node Package Manager)とは

    npm には 以下の2つの特徴があります:

    • オープンソース プロジェクトを公開するためのレポジトリ
    • 簡易版:デジタル ストレージおよび検索機能
    • リポジトリと対話するための CLI(コマンドライン インターフェース)
    • 簡易版:ストレージ機能と通信するためのツール

    パッケージ マネージャーとは

    npm パッケージとは何かを説明する前に、パッケージマネージャーの考えを理解することが非常に重要です。パッケージマネージャーはデベロッパーのためのツールキットだと考えてください。

    パッケージマネージャーの役割と利便性

    例えば、決済のためにStripeを使うアプリケーションを作るとします。

    パッケージマネージャは、製品がStripeと通信して支払いを処理するのに必要なコードをすべてインストールします。

    パッケージの多様性と利用可能なリソース

    エンジニアは、コードを全部書いたりStripe のドキュメントからコピー&ペーストする代わりに、コマンドを入力するだけで、パッケージマネージャーが必要なコードの依存関係をStripe からインストールします。

    さまざまなタイプの検索機能、API、支払い、認証ツール、地図、アイコン、ホスティングなど、アプリケーションを開発するのに考えられるあらゆるものに対して、何百万ものパッケージがあります。

    また、npm などの誰でもパッケージをアップロードしてインストールできるオープンソースの公開レポジトリと、アクセスが制限された非公開レポジトリがあります。

    コマンドラインインターフェースとは

    CLI(コマンドラインインターフェース)は、開発者がコンピュータプログラムを操作するためのテキストベースのインターフェースです。これを使用して、ソフトウェア開発に必要なバックグラウンド処理を行うコマンドを実行できます。

    npmでは、CLIを通じてパッケージレジストリとやりとりでき、エンジニアは npm install コマンドに続けてパッケージ名を入力することで特定のパッケージをインストールできます。

    npm レジストリ

    npmのWebサイトでは、エンジニアがパッケージを検索し学ぶことができますが、これは単なるレジストリであり、パッケージはホストされていません。

    そのため、エンジニアはGitHubPackagecloudAWS CodeArtifact などのプラットフォームを使用してパッケージをホストし、配布しています。

    たとえば、NPM上の UXPin Merge CLI を見ると、レポジトリと関連リンクとして GitHub が表示されており、その上には、UXPin Merge CLI とその依存関係をインストールするコマンドである npm i @uxpin/merge-cli があります。

    ちなみに、npm の後の「i」は「install」の略語なので、npm install @uxpin/merge-cli と入力しても同じ結果になります。

     NPM と言うのは?把握しよう! - レジストリ

    依存関係(Dependency)とは

    パッケージは、エンジニアが「依存関係」と呼ぶ他のパッケージで構成されています。

    わかりにくいかもしれませんが、この依存関係とは、プロジェクト内でさまざまなタスクを実行するコードのパッケージです。

    たとえば、UXPin Merge CLI は Typescript を使うため、依存関係として typescript のパッケージが必要です。

    そして Typescript は UXPin Merge CLI に必要な41の依存関係のうちの1つに過ぎません。

    開発依存関係(DevDependencies)とは

    UXPin Merge CLI の依存関係を見ると、41の依存関係と41の開発依存関係(Dev Dependencies)があります。

    依存関係

    「依存関係」は、アプリケーションが本番環境で動作するために必要なライブラリやパッケージです。

    実行時に必ずインストールされ、アプリの基本機能を支えます。

    開発依存関係

    「開発依存関係」は、アプリケーションの開発やテスト時にのみ必要なツールです。

    本番環境には含まれず、主にコードの品質やビルド、テストを支援します。

    依存関係と 開発依存関係 は node_modules という別のフォルダにあるので、packages.json ファイルとプロジェクトのコードではその場所がわかります。

    package.json ファイルとは

    メタデータと依存関係を提供する package.json ファイルというのがあり、コンピューターにプロジェクトをインストールするとき、npm は package.json ファイルを参照して依存関係と開発依存関係をインストールします。

    それぞれの依存関係を個別にインストールする代わりに、コマンドラインに npm install と入力するだけです。

    ホスティングプロバイダーもまた、package.json ファイルを使って、そのサーバー上でプロジェクトを実行するにに必要な依存関係(開発依存関係は除く)をインストールします。

    package-lock.json とは

    package-lock.json は、プロジェクトの構築に使わ れているパッケージの正確なバージョンを指定します。

    このファイルは、プロジェクトがインストールされたときに、最新のリリースではなく、開発中に使われたバージョンを参照するように、依存関係をロックします。

    エンジニアは定期的にパッケージを更新し、多くの場合はパッケージの動作方法を変更します。

    なので、依存関係をロックすることで、プロジェクトが意図したとおりに動作するようになるのです。

    npm の使用法

    npm init

    プロジェクトの package.json ファイルを作成します。

    アプリケーションをゼロから構築する場合、npm init はプロジェクトの重要な情報を含めるのに使う最初のコマンドの一つになります。

    また、NPM は、パッケージがインストールされたり削除されるたびに、package.json ファイルを自動更新します。

    npm install

    プロジェクトの依存関係を全て package.json ファイルにインストールします。

    npm install <package-name>

    NPM レジストリから特定のパッケージをインストールして node_modules フォルダに保存します。

    例えば、npm install @uxpin/merge-cli は Merge CLI をインストールします。

    npm install <package-name> –save

    NPM パッケージをインストールして package.json ファイルの依存関係に追加します。

    npm install <package-name> -save-dev

    NPM パッケージをインストールして開発依存関係に追加します。

    npm uninstall <package-name>

    プロジェクトから特定のパッケージをアンインストールします。

    npm doctor

    npm インストールの診断を実行して、パッケージの管理に必要なものがすべて揃っているかチェックします。

    npm update <package-name>

    特定のパッケージを最新バージョンに更新します。

    これらは、最も一般的な npm コマンドのほんの一部であり、完全なリストは npmドキュメントにあります。

    デザイナーとして npm を理解する

    npm は、デザインツールのプラグインやアプリ拡張機能に匹敵するツールキットです。

    パッケージがどのように作成されるかを詳しく知る必要はありませんが、1つ2つ知っておくといいかもしれません。

    npm パッケージとコンポーネントライブラリ

    まず、MUI や Ant Design などのコードコンポーネントライブラリは、npm パッケージとして共有されています。

    npm パッケージとしてディストリビューションされているコンポーネントライブラリを見つけるにはどうすればいいのでしょうか。

    UXPin の公開デザインシステムライブラリである Adele から、UXPin に取り込めるコンポーネントライブラリを探すとします。

    Shopify の Polaris を選び、それが npm 経由でディストリビューションされていることがわかります。

    それで、NPM サイトにアクセスして Shopify の Polaris を探します。

    Polaris React - NPM とは?

    UXPin と Merge テクノロジーで、NPM パッケージ経由でコンポーネントライブラリから UI 要素をインポートできます。

    そして、その要素を使って、完全に機能するプロトタイプを作成することができます。

    UXPin Merge は通常、デベロッパーによって設定されますが、開発サポートが不足している場合は、新しいツールである Merge Component Manager を使って自分で UI コンポーネントを管理することができます。

    ただし、プログラミングの知識を深めてデベロッパーとより良い連携をしたいのであれば、HTML、CSS、Javascript の基本的なコードの原則コンポーネントライブラリについて学ぶ方が、デザイナーにとってははるかに価値があります。

    npm 統合でできること

    npm は一般的にデベロッパーが使うツールですが、シームレスなドラッグ&ドロップによる UI 構築のために React のコンポーネントを UXPin に取り込むなど、強力なデザインワークフローを実現する上で重要な役割を果たしています。

    UXPin Merge のようなツールを使える技術的なデザイナーにとって、以下のような理由から npm が重要になります:

    React コンポーネントへのアクセス

    デザインシステムが React を使って構築されている場合、npm を使ってそのコンポーネントをパッケージ化し、UXPin Merge のような他のアプリケーションやツールで使えるようにすることができます。

    また、npm パッケージとして利用可能な React コンポーネントは、UXPin に直接インポートすることができ、それでデザイナーはコードを記述することなく、実際のコードコンポーネントをデザインにドラッグ&ドロップすることができます。

    アップデートの管理が簡単

    npm でバージョン管理をシンプルになります。

    デベロッパーがボタンコンポーネントの新バージョンなどパッケージを更新すると、npm は自動的に UXPin Merge で更新を管理することから、デザイナーは常に開発チームの最新コンポーネントを使えるようになります。

    これにより、手動で更新することなく、デザインと開発の一貫性が保たれます。

    デベロッパーとのシームレスな連携

    npm で、技術的なデザイナーとデベロッパーが同じソースから作業できるようになります。

    デベロッパーは npm を使って作成したコンポーネントを公開し、デザイナーは Merge を使ってそのコンポーネントを簡単に UXPin にインポートできます。

    これにより、デザイナーがプロトタイプに使うコンポーネントと、デベロッパーが最終製品に実装するコンポーネントが完全に同じであることが保証されます。

    UXPin Merge で連携の改善

    Merge では、デザイナーとエンジニアが同じコンポーネントライブラリを使って作業できるので、デザインと開発の連携が強化されます。

    Merge は、デザイナー用の UIキットとデベロッパー用のコードを用意する代わりに、デザインチームがコードコンポーネントを使って完全に機能するプロトタイプを構築できるように、レポジトリをUXPinのエディタに同期します。

    UI要素をドラッグ&ドロップでインターフェースを構築して、会社のデザインシステムや MUIなどのコンポーネントライブラリを同期してみませんか。無料相談およびトライアルはこちらから。

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    デザイン思考 における「有用性、持続可能性、実現可能性」とは https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/design-review-template-balancing-desirability-viability-feasibility-ja/ Thu, 31 Oct 2024 05:15:32 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=44514 See how to use a simple Sketch template to improve the focus of your design reviews.

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    デザイン思考 における「有用性、持続可能性、実現可能性」とは

    有用性、持続可能性、実現可能性という概念は、特に HCD(人間中心デザイン)とイノベーションのコンテクストにおいては、デザインプロセスの基礎となり、この概念で、デザインがユーザー中心であるだけでなく、実用的で持続可能であることが保証されます。

    デザインツールには、製品をコンセプトからデザインハンドオフまで持っていく機能がありますか? UXPin は、ライブの React、Storybook、または npm コンポーネントを使って簡単にプロトタイプを作成できる、高度なエンドツーエンドのデザインツールです。このプロトタイプアプローチの活用法をご覧ください。無料相談およびトライアルはこちらから。

    デザインにおける有用性、持続可能性、実現可能性とは

    有用性、持続可能性、実現可能性は、アイデア、コンセプト、仮説をテストし、独自の価値提案(別名、ユニークセリングポイント)があるかどうか、それを追求する価値があるかどうかを判断するためのデザイン思考の方法論です。

    この3つがすべてクリアしていないと、リスク、コスト、失敗の可能性が高まります。有用性、持続可能性、実現可能性は、アイデアのリスク分析手法であり、イノベーションのスイートスポットを見つけるためのツールキットであるとも言えますね。

    この方法論を適用することで、デザインコンセプトの弱点を突き止め、さらなるリサーチを行うか、あるいはアイデアを破棄して次に進むことができます。

    この方法論の起源

    世界的なデザイン会社である IDEO は、アイデアをテストする方法として、2000年代初頭に有用性、持続可能性、実現可能性のデザイン思考手法を概念化しました。

    IDEO は、最高のアイデアはこの3条件が満たされたときに成功すると認識していました。そして逆に、「偉大なアイデア」は、この3つの基準のうち1つでも欠けると多くの場合はうまくいきません。

    では、この3つのレンズを通して、この3要素がどのように組み合わさっているか見ていきましょう。

    有用性

    デザイナーが最初にチェックしないといけないのは、有用性です。もし製品アイデアに市場価値がなく、誰にもそれが求められなければ売れませんからね。

    また、有用性を調べることで、その製品が「ほしい」ものなのか「要る」ものなのかもわかります。例えば:

    • 通勤には、徒歩、公共交通機関、自家用車、相乗りなどが必要
    • 通勤には、公共交通機関よりも贅沢な感じがするから車がいい

    要る」とは、顧客にとってなくてはならないものであり、「ほしい」とは、多くの場合はそのニーズを満たすための、より望ましい選択肢となります。どちらも有用性の条件を満たしていますが、「要る」を満たす製品は、「ほしい」ものや「あればいい」ものよりもはるかに価値があります。

    heart love like good

    有用性のある製品を見つけるには、以下のように顧客を調査し、満たすことができる問題点(要望とニーズ)を特定しないといけません。

    • 製品は問題解決になっているか
    • 競合他社には解決策があるか
    • もっと良いアイデアがあるか
    • そのアイデアのユニークな点はどこであり、なぜ競合他社ではなくそのアイデアが選ばれるのか
    • 製品はエンドユーザーにどのような印象を与えるか
    • 製品のは、口コミで広がるほどの有用性があるか
    • 製品は、一度使ったらそれなしでは生きていけないと思わせるものであるか

    有用性を調べる際の目的は、アイデアをストレステストして、修正が必要なギャップを見つけるところにあります。埋めるギャップが多ければ多いほど、製品はより強力になり、ステークホルダーの厳しい質問や顧客満足度にも耐えられるようになります。

    有用性の例

    デザインにおける有用性の例を以下に挙げてみましょう:

    ワークアウトを記録し、フィットネスの目標を達成するためのフィットネスアプリをデザインしているとします。その際、有用性に焦点を当てるには、まずはユーザーの動機やニーズ、感情的なトリガーを把握するところからです。ユーザー調査やインタビューを通して、ターゲットユーザー(多忙な社会人としましょう)は、単にワークアウトの追跡を求めているだけでなく、モチベーションを維持し、フィットネスにやりがいを感じられるアプリを望んでいることがわかるかもしれません。

    有用性の実践:

    これに対処するために、以下のようにフィットネス体験をゲーム化するような機能をデザインします:

    • 30日間連続ワークアウトの達成など、節目に応じたバッジの獲得。
    • フィットネスの目標への到達度を視覚的に表示する、個別化された進捗追跡機能
    • モチベーションを上げるために、友人やワークアウトコミュニティと成果を共有できるソーシャル共有オプション。
    • 罪悪感やイライラを与えるのではなく、「今週の目標の半分を達成しました。このまま頑張ってください」といった励ましのプッシュ通知。

    このような機能は、モチベーションの維持、達成感、他者との成功の共有など、ユーザーの深いニーズに合致しているため、アプリに有用性がもたらされます。そして単に機能的であるだけでなく、感情的にも魅力的であるため、ユーザーがアプリを定期的に使って体験を楽しむ可能性が高くなります。

    有用性を重視することで、アプリが単に基本的なニーズを満たすだけでなく、体験が楽しく、やる気を起こさせ、最終的にユーザーの定着率と満足度を高めることができるのです。

    持続可能性

    持続可能性は、製品がビジネスとして理にかなっているかどうかを示します。世界で最も魅力的な製品をがあったとしても、それが高すぎたり、採算が合わなかったりすれば、それは良いビジネスモデルとは言えません。

    本当に持続可能な製品アイデアは、短期的にも将来的にもビジネスとして理にかなっており、投資に対するプラスのリターンをより早く長く提供できるほど、デザインアイデアの持続可能性は高くなります。

     デザイン思考 における「有用性、持続可能性、実現可能性」とは - ステークホルダーのレビュー

    例えば1886年にコカ・コーラが開発した飲料は、現在でも世界で最も飲まれている飲料のひとつであり、この初期投資は発明者に巨額の富をもたらし、135年以上経った今でも株主に驚くべきリターンをもたらしています。

    また、持続可能性は、社会や環境への影響、つまりデザインの倫理的側面にも関係します。あなたのデジタル製品は社会にプラスの利益をもたらしますか?例えば2021年、Facebook の内部告発者であるフランシス・ホーゲン氏は、SNS 大手の内部調査で、Instagram が10代の少女に不安、うつ病、自殺願望を引き起こしていることが判明したことを示す文書を公開しました。

    Instagram は短期的には高い経済的リターンをもたらすかもしれませんが、このティーンエイジャーへの害は長期的に持続するものなのでしょうか?また、政府は Facebook や Instagram を規制するのに何をするのでしょうか。

    Facebook は、社会的な論争、罰金、訴訟を克服するリソースを持つ巨大企業ですが、中小企業やスタートアップ企業は、同じような圧力に直面すると、ほとんどの場合は潰れてしまうでしょう。

    なので、持続可能性を検討するのに、ビジネス、顧客、そして社会に価値を提供しないといけません。その際に検討したい質問としては以下が挙げられます:

    • このデザインが機能するには、何が真実である必要があるか
    • そのデザインを機能する製品にするには、何がかかるのか
    • 新しい製品や機能を構築するための設備投資はあるか
    • 価格モデルは?そのビジネスは利益を上げられるのか
    • 投資に見合うリターンが得られるのにどれくらいの期間がかかるのか
    • その製品は継続可能か
    • その製品は社会にどのような影響をもたらすか

    有用性と同様に、持続可能性も、アイデアの調査や分析、ストレステストを行い、持続可能で継続可能であることを確認する必要があります。

    持続可能性の例

    同じフィットネスアプリの例で、そのデザインがビジネスを支え、財政的に継続可能であるかという持続可能性に焦点を当ててみましょう。

    持続可能性の実践

    ユーザーを惹きつける機能を備えた魅力的なアプリを既に作成しましたが、今度はアプリが収益を生み出し、長期的なビジネス目標に沿うようにする必要があります。持続可能性に対処するため、ユーザー満足度とビジネスニーズのバランスを取る収益化戦略を備えたフリーミアムモデルを導入することにしました。

    以下のようにアプローチしていきます:

    • 無料のベーシック層: このアプリは、ワークアウトの追跡に非常に重要な機能を無料で提供し、幅広いユーザー層を惹きつけている。この階層には、ユーザーがアプリから価値を得て、定期的に使い始めるのに十分な機能が提供されている。
    • プレミアムサブスクリプション: 収益を上げるために、追加機能をが使えるようになるプレミアムサブスクリプションを導入する。追加機能には以下のようなものが挙げられる:
      • 高度なフィットネス分析と個別化されたワークアウトプラン。
      • エキスパートトレーナーによるビデオチュートリアルなどの限定コンテンツ。
      • 新機能やチャレンジへの早期アクセス。
      • 広告のない体験
    • アプリ内購入カスタマイズしたワークアウトプラン栄養ガイドを1回限りの購入として販売するのが、もうひとつの有効な収益源になる。これにより、ユーザーは定期購読を申し込むことなく特定のコンテンツを購入することができ、さまざまなユーザーの好みに応えることができる。
    • ブランドパートナーシップとスポンサーコンテンツ: ビジネスの持続可能性をさらにサポートするのに、フィットネスブランドとのパートナーシップを確立する。そのブランドは、アプリ内の特定のチャレンジのスポンサーになったり、フィットネス用品やサプリメントの限定割引をユーザーに提供したりすることができ、それによって、UX(ユーザーエクスペリエンス)が損なわれることなく、さらなる収益を得ることができる。
    • コスト効率の良いスケーリング: バックエンドでは、チームと協力してアプリのインフラが確実にスケーラブル、つまり、莫大なコストをかけずにユーザーベースに合わせて拡張できるようにする。その際、コスト効率の高い価格設定モデルのクラウドサービスを使ったり、アプリを最適化して使うリソースを減らしたりする場合もある。

    これが持続可能性を支える理由:

    • プレミアム層は継続的な収益を生み出し、これは長期的な継続性にとって極めて重要である。
    • アプリ内購入で、ユーザーは柔軟な選択肢を得られることから、二次的な収入源の開拓になる。
    • スポンサーコンテンツやパートナーシップは、ユーザーのフィットネスへの関心に沿いつつ(押し付けがましくなく)、追加収入をもたらす。
    • フリーミアムモデルは、多くのユーザーを確保し、それが成長と維持につながり、潜在的な投資家やパートナーにとってアプリが魅力的なものになる。

    このような要素を考慮することで、アプリが市場で生き残るだけでなく、繁栄することが保証され、ビジネスの観点からも持続可能になり、ユーザーに価値を提供し続けることができるようになるのです。

    実現可能性

    実現可能性は、現在のリソースを検討して、近い将来に製品を開発できるかどうかを判断します。その際デザイナーは、製品がビジネスにどのような影響を与えるかを考慮しないといけません。

    settings

    実現可能な要因としては、以下のようなものが挙げられます:

    • 技術的制約
    • 財務的制約
    • 製品のブランディング、マーケティング、カスタマーサポート、その他の事業分野への影響
    • 市場投入までの推定時間
    • 操作能力

    理想としては、利用可能なリソースを使って、会社の現在の能力の範囲内で新製品や新機能をデザインしたいところです。新しい製品をサポートするのにインフラストラクチャを構築する必要がある場合は、リスクやコストが上がりますからね。

    新製品や新機能をデザインする際に考慮したい実現可能性に関する質問を以下に挙げてみましょう:

    • 現在のデザインシステムに、新製品を開発するためのコンポーネントがあるか
    • 製品のデザインと開発にどのくらいの時間がかかるのか
    • 新製品を構築して規模を拡大するのに十分な数の製品デザイナー、UX デザイナー、エンジニアがいるか
    • 技術的な制約は新しいデザインをサポートできるか
    • 組織は新しい人材を採用する必要があるか
    • 組織の能力を拡張する必要がある場合、それが将来の製品にどのような利益をもたらすか
    • その製品はブランドにどのような影響を与えるか
    • 製品のリリースは、マーケティング、セールス、カスタマーサポートなど、組織の他の分野に影響を与えるか、そしてその部門はより多くの仕事をこなす能力があるのか

    実現可能性の例

    フィットネス アプリの例を続けて、実現可能性を検討し、利用可能なリソース、テクノロジー、チームの能力で実際にアプリの構築や維持ができるかどうかを確認しましょう。

    実現可能性の実践

    フリーミアム モデル、プレミアム機能、アプリ内購入が可能な、魅力的で実現可能なアプリをデザインしましたが、次に進む前に、その機能を現在のリソースで実装することが技術的に可能であることを確認する必要があります。

    • 開発チームのスキルを評価する: チームの能力を見直す。デベロッパーはモバイルアプリの構築に長けているが、デザインされたゲーム化機能(バッジや実績など)には、ユーザーの進捗をリアルタイムで追跡するための、より高度なバックエンドシステムが必要。それを実現可能にするのに、以下のような決定をする可能性がある:
      • 10回のトレーニング完了などの簡単なルールに基づいて付与される基本的なバッジから始め、時間をかけて段階的に高度な機能を追加する。
      • ゼロから構築するのではなく、ゲーミフィケーションツールを提供する既存のサードパーティサービスを利用して、時間とリソースを節約する。
    • すぐに利用できるテクノロジーを使うAI ベースのおすすめワークアウトエンジンをカスタム開発する代わりに(これは有用だが複雑)、AWS や Google Cloud などの信頼できるプロバイダーの機械学習 API を使うことにする。これにより、より少ない開発労力で基本的な個別化されたオススメを実装することができ、現在の技術スタック内で実現可能な機能となる。
    • プラットフォームの制限に最適化する: チームは、アプリが iOS と Android の両方でスムーズに動作することを保証する必要がある。2つのアプリを別々に開発するには多くのリソースが必要になるため、React Native のようなクロスプラットフォームフレームワークを選択する。これにより、単一のコードベースを使ってどっちのプラットフォームでも起動できるようになり、時間の節約とメンテナンスコストの削減につながる。
    • インフラとスケーリング: プレミアムサブスクリプションモデルでは、個々のユーザー アカウント、支払い、プレミアム コンテンツへのアクセスの追跡ができる。開始時にこれを実現するには、カスタム支払いシステムを一から構築するのではなく、Stripe や Paddle などの信頼できるサブスクリプション管理サービス と統合することが推奨される。さらに、スケーラブルなストレージとサーバーのニーズに対応するために、 AWS や Google Cloud などのクラウド サービスの使用を検討することによって、独自のサーバーを管理することなく、ユーザーの増加に対応できる。
    • MVP(実用最小限の製品)アプローチ: バッジ、カスタム ワークアウト プラン、ソーシャル共有など、すべての機能を一度に構築するのは、現在のスケジュールと予算では実現不可能であることがわかったことから、主要なワークアウト追跡機能とシンプルなバッジなどのアプリの MVP バージョンをリリースする計画を立てる。高度な分析やソーシャル共有などのその他の機能は、アプリが普及してリソースがさらに開発できるようになったら、後のバージョンで導入される。

    これが実現可能性をサポートする理由

    • サードパーティのツールや API を活用することで、開発時間と複雑さが軽減され、プロジェクトが管理しやすくなる。
    • React Native を使えば、iOS と Android を1つの開発チームで構築できるため、時間とコストの大幅な節約になる。
    • Stripe のようなサブスクリプション管理サービスを利用すれば、複雑なシステムを社内で構築しなくても、支払いやユーザーアカウント管理が簡単になる。
    • MVPアプローチに重点を置くことで、確実にアプリを段階的にリリースすることができ、それでチームは一度に多くの機能に圧倒されることなく、主要なアイデアを検証して製品を改良することができる。

    このアプローチでは、チームのスキル、利用可能なテクノロジー、開発時間を考慮することで、与えられた制約内でフィットネス アプリを構築し、それで実現可能になるのです。

    デザインレビューにおける有用性、持続可能性、実現可能性の活用

    組織は製品デザインの初期段階でデザインレビューを実施し、特定の基準に照らしてデザインを評価しますが、それは、インフラ、マーケティング、販売、顧客サポートなどのコストを伴う開発を行う前に、デザインやプロトタイプの問題点を特定することを目的としています。

    基本的に、組織は製品デザインの有用性、持続可能性、実現可能性を知りたいものです。

    UX デザインレビューのテンプレート

    有用性、持続可能性、実現可能性のデザイン思考手法を適用することで、ステークホルダーに総合的かつ客観的なデザインレビューをステークホルダーに提示するためのインサイトとデータが得られます。

    mobile screens

    ステークホルダーが読みやすく把握しやすいように、デザインレビューを提示する際に使える構成やテンプレートを以下で見てみましょう。

    • 問題点:問題点を簡潔に述べる。デザインチームとビジネスチームに、この土台からの共通認識が築かれる。
    • システム(現状): (既存の製品であれば)問題のコンテクストが理解しやすくなるよう、現在のシステムがどのように機能しているかを示す。そうすると、後に、提案する経験によってシステムがどのように機能するかを示すことができる。
    • JBTD(The Jobs To Be Done:やるべき仕事):デザインレビューでは、何で顧客のモチベーションが上がるかを共有することが重要である。トニー・ウルウィック氏によると、JBTD は「市場、顧客、ユーザーのニーズ、競合他社、顧客セグメントを異なる視点で観察し、そうすることでイノベーションをはるかに予測可能で収益性の高いものにできるレンズ」と定義される。このレンズで、ステークホルダーは顧客がどのようにソリューションを「採用」するか「却下」するかを理解することができる。
    • ビジネスの目的: この顧客の問題を解決するためのビジネス価値と ROI を述べる。
    • 重要なメトリクス: 測らないものの改善はできないので、メトリクスによって、新しい製品のデザインを通して生み出されるビジネス価値と顧客価値を定量化できるようになるべき。
    • 提案された体験:提案を一文でまとめる。その際、確実に明確でわかりやすいものにする。そしてこの提案で、関係者はこれが以前に説明した問題とどのように関連しているかを理解する必要がある。
    • その提案が及ぼす影響:その提案はビジネスの他の部分にどのような影響を与えるかがわからない場合がある。製品デザインのプロセスの早い段階でこれを理解するのは、有用性、持続可能性、実現可能性のバランスをとるのに極めて重要。
    • 基本的なエクスペリエンスデザイン: ステークホルダーが、顧客が製品をどのように好ましいと感じるかを視覚化できるように、ワイヤーフレーム、モックアップ、プロトタイプ、または MVP(最小実行可能製品)を提示する。
     デザイン思考 における「有用性、持続可能性、実現可能性」とは - ユーザーの観察
    • デザインに反映されたインサイト:このデザインを選んだ理由は何か? インサイトや仮説などは何だったか?など、箇条書きで思考の深さを示す。
    • 新しいデザインについての仮説: 
      • 新しいデザインに関する仮説は何か
      • どのようにしてこの仮説にたどり着いたか
      • この仮説を重要だと考えるメトリクスとどのように整合させることができるか

    これらは明確でテスト可能であるべき。明確な合否の基準でテストを実施することで、これらの仮説によって、進行中の漸進的な進捗を測るための強力な基盤も得られるはずである。

    • チームの共同作業:なぜ全員がこの部屋にいるのか?ステークホルダーからどのような意見が必要なのか?デザインレビュー テンプレートのこのセクションで、製品の成功に責任を負うステークホルダーに対して明確なコンテキストと焦点を設定することができる。

    UXPin Merge を使うと、ビルトインコンポーネントライブラリを使って、忠実度の高いプロトタイプや MVP をサッと作成し、デザインレビュー時にステークホルダーに提示することができます。これにより、市場投入までの時間が短縮され、高品質の製品をより早くリリースできるようになります。無料相談およびトライアルはこちらから。

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    インタラクションデザイン とは https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/interaction-design-its-origin-and-principles-ja/ Thu, 31 Oct 2024 01:03:04 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=36284 インタラクションデザインは、製品のインターフェースがユーザーの行動に反応し、人間とコンピューターの相互作用を支援することで、UXデザインにおいて重要な役割を果たします。 主なポイント: インタラクションデザインは、ユーザ

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    インタラクションデザインは、製品のインターフェースがユーザーの行動に反応し、人間とコンピューターの相互作用を支援することで、UXデザインにおいて重要な役割を果たします。

    主なポイント:

    • インタラクションデザインは、ユーザーとデジタル製品、システム、インターフェイスとの相互作用に焦点を当てた学際的なデザイン分野である。
    • ユーザーがどのように製品に関わり、体験するかをデザインし、そのインタラクションを直感的で効率的なものにすることを目的としている。
    • 「IxD」とよく略される。

    インタラクションデザインはUXデザインプロセスで特に難しい段階のひとつですが、UXPinのコードベースデザインツールにより、忠実でインタラクティブなプロトタイプを構築することで、この課題を軽減できます。無料相談およびトライアルはこちらから。

    インタラクションデザインとは

    インタラクションデザインとは、HCI(人間対コンピュータのインターフェース)を人間らしく感じさせるプロセスです。インタラクティブなデジタル製品で、エンドユーザーにフィードバックを与えられることによって、この「人間的」なつながりが作り出されます。そしてそのフィードバックは、スクロールによって誘発されるアニメーション、ボタンのクリック状態、別のページへの遷移などを通じて行われます。

    インタラクションデザインはよく「IxD」と略され、トランジション、マイクロインタラクション、アニメーションなどの適切なインタラクティブ要素を使いますが、テキスト、色、ビジュアル、レイアウトもユーザーの感情や行動にも影響を与え、それによって、適切な反応を引き出すために戦略的にインタラクションをデザインできるようになります。

    インタラクションデザインをうまく活用することで、以下のようなポジティブなユーザー体験がもたらされます:

    • 製品満足度の向上
    • ユーザビリティの深い理解
    • より速い学習性
    • より深い個人的なつながり
    • 繰り返し使用される可能性が高まる

    HCI におけるインタラクションデザイン

    HCI(Human-Computer Interaction:ヒューマンコンピュータインタラクションの略)におけるインタラクションデザインとは、ボタン、メニュー、その他のインターフェースコンポーネントなどの製品のインタラクティブな要素を、直感的で使いやすく、ユーザーの操作に応答し、ユーザーとシステム間のコミュニケーションが円滑になるようにデザインすることです。

    インタラクションデザインは、テクノロジーとのシームレスなインタラクションを促進する魅力的なユーザー体験を作ることが目標であり、それにはユーザーのニーズ、行動、期待を理解し、機能的であるだけでなく、使っていて楽しいインターフェースをデザインすることが含まれます。

    また、HCI におけるインタラクションデザインは、ユーザーがテクノロジーとどのように相互作用するかに焦点を当てることで、ユーザビリティ、アクセシビリティ、総合的な満足度を高めることを目的としています。

    インタラクションデザインと UI デザイン

    インタラクションデザインは、例えば「ユーザーがある要素をタップしたときに何が起こるか」などのアニメーション、マイクロインタラクション、トランジション、検索、その他のモーションベースのデザインなど、人間とコンピュータのインタラクションに焦点を当てています。

    対する UI デザインは、UI がどのように見えるかを決める色、フォント、図像、レイアウトなどのビジュアルデザインと見た目の美しさに重点が置かれています。

    つまり、以下のようになります:

    • インタラクションデザインは相互作用と動きに関するもの
    • UI デザインはビジュアルデザインと見た目に関するもの

    これは多くの場合は、中小企業やスタートアップ企業では UI デザイナーが両方を担うい、大企業では別々です。デジタル製品デザインでは何でもそうですが、役割と責任が相乗効果を生むことがあり、すべては企業、製品、組織構造によりけりです。

    インタラクションデザインと UX デザイン

    インタラクションデザインは、UX デザインの中でも専門的な分野であり、UX がユーザーエクスペリエンス全体と、すべてがどのように結びついているかに注目するのに対し、インタラクションデザイナーはユーザーのインタラクションとモーションに焦点を当てます。

    UX デザイナーは、デザイン思考HCD(人間中心デザイン)ユーザーリサーチといった UX の基礎を応用して意思決定を行い、ユーザーのタスクやアクション、環境に特を気にかけます。対するインタラクションデザイナーは、デジタル製品がユーザーのアクションに適切に反応することに重点を置き、ユーザーがボタンをクリックしたとき、検索バーにフレーズを入力したとき、画像にカーソルを合わせたときに何が起こるかを考えがちです。

    インタラクションデザインの原則とは

    ドン・ノーマン氏(ニールセン・ノーマン・グループの共同創設者)の著書『The Design of Everyday Things』から、お気に入りの「IxD 原則」をピックアップしてみました。

    可視性

    多くの機能と限られたスペースの中で、可視性を優先させるのはデザイン上の重要な課題であり、ドン・ノーマン氏の理論によると、何かが目に見えるほど、ユーザーがそれを見て操作する可能性が高くなります。なのでインタラクションデザイナーは、ユーザーのニーズとビジネス目標に基づいて、可視性の優先順位のバランスを取らないといけません。

    可視性の典型的な例として、モバイル端末でのナビゲーションリンクの優先順位付けが挙げられます。アプリバーから表示されるリンクは何であり、デザイナーはハンバーガーメニューの背後にあるナビゲーションドロワーに何を配置するのでしょうか。

    フィードバック

    フィードバックとは、デジタル製品やシステムがユーザーとどのようにコミュニケーションをとるかということであり、インタラクションデザイナーには、動きやアニメーション、触覚、音声、コピーなど、このフィードバックを表現するための方法があります。

    testing user behavior pick choose 1

    また、アクセシビリティや、製品がどのようにあらゆる種類のユーザーや支援技術にフィードバックを伝えるかついても考えないといけません。

    制約条件

    可能性が多すぎる乱雑な UI だと、ユーザーは戸惑い、ユーザビリティの問題が生じますが、いいインタラクションデザインだと、ユーザーの行動を制限(制約)して、製品を通じてユーザーをより効率的に導きます。

    このような制約は、ランディングページで最もよく見られます。デザイナーは、ナビゲーションやリンクなど、ユーザーがページ外に誘導されてしまいそうなものをすべて取り除き、目立つボタンの CTAフォームだけを残します。それでユーザーは、1つのアクションに絞られることでコンバージョンにつながるコンテンツに集中できるようになるというわけです。

    マッピング

    インタラクションデザイナーは、デジタル製品における操作とその効果の間に明確な関係を作り出さないといけません。つまり、その関係を、ユーザーにとって自然に感じられるようにマッピングするということです。

    たとえば、iPhone の上のボタンで音量が上がり、下のボタンで下がります。この直感的なレイアウトだと、ユーザーはどのボタンがどのアクションを実行するかを考える必要がありません。

    製品が直感的でわかりやすいほど、より簡単で楽しい体験になるのです。

    一貫性

    インタラクションや UI デザインには一貫性が不可欠であり、一貫性がないとユーザーは戸惑い、ユーザビリティの問題が起こります。なのでデザイナーは、一貫性のある UI やインタラクションをデザインするだけでなく、さまざまな画面サイズやデバイスにおける一貫性も考慮しないといけません。

    多くの組織は、承認された UI パターンやインタラクションとの一貫性を上げるのに、デザインシステムを構築したり、オープンソースのコンポーネントライブラリを採り入れたりしていますが、デザイナーはこのような選択について考える必要がなくなれば、UX に集中できるようになり、ユーザーが望ましい結果を達成できるよう適切なパターンを適用することができます。

    アフォーダンス(インタラクションの可能性)

    アフォーダンスは、ユーザーに何かの使用方法やアクションの実行方法を伝えるものであり、UI 要素を使ってタスクを完了する方法が、ユーザーにとって明白であることを保証するのがインタラクションデザイナーの仕事です。

    button interaction click hover

    例えば、送信ボタンの無効状態で、ユーザーは送信する前にフォームの必須項目を入力しないといけないことがわかります。また、リンクにさまざまな色と下線を使うことで、ユーザーはどのテキストをクリックできるかがわかります。

    認知

    インタラクション デザイナーは、UX デザインにおける認知心理学注意と知覚、記憶、問題解決、創造的思考)の基礎を理解しておかないといけません。そしてこれは、この精神プロセスに過負荷をかけない製品と体験をデザインすることを目的としています。

    認知は、以下などのデザイン心理学の原則を扱っています:

    • ゲシュタルトの原理:人間の脳がどのように視覚を認識し、馴染みのある構造を作り出すか。
    • フォン・レストルフ効果:物体の集団の中で、異なるものが目立つ、あるいは最も記憶に残りやすいという予測。
    • ヒックの法則:相手に選択肢を与えれば与えるほど、決断に時間がかかる。
    • 最小努力の原則:利用者は最小限のエネルギーで済む選択や行動をとる。
    • 直列的位置づけ効果:人間は、リスト、文章、またはコンテンツの最初の項目(初頭効果)と最後の項目(新近効果)を最もよく覚えている傾向がある。
    • 永続的な習慣の原則:人は馴染みのあるルーティンや習慣に依存する ‐ だからこそ、ユニバーサルデザインパターンを使うことが重要。
    • 感情伝染の原理: 人間は、動物やアニメーションなどの他人の感情や行動の模倣や共感をする。なので、デザイナーは気持ちや感情を強調するのに顔(絵文字も含む)を使う。
    • フィッツの法則:目標地点まで移動するのに要する時間は、その距離と目標の大きさの関数である。

    以下の2記事では、認知について深く掘り下げられています: 

    これらの原則は、すべての UX 分野に適用されます。

    インタラクションデザインチェックリスト

    米国政府の Technology Transformation Services(技術変革サービス)の Web サイトである usability.gov から、有用なインタラクションデザインチェックリストを見つけました。このチェックリストには、インタラクションをデザインする際に考慮すべき質問が含まれています。

    task documentation data
    • ユーザーがインターフェースと対話する方法を定める:クリック/タップ、プッシュ、スワイプ、ドラッグ&ドロップ、キーボードコントロールなど。
    • ユーザーが行動を起こす前に、行動に関するヒントを提供する:正しいラベル付け、リンクの色の違い、クリック可能なUI要素の一貫性の使用など。
    • エラーを予測して軽減する:エラーを防ぐと同時に、問題を修正するために役立つメッセージをどのように提供するか。
    • システムのフィードバックとレスポンスタイムを考慮する:ユーザーがアクションを完了した後に何が起こり、フィードバックはどのくらいで表示されるのか。
    • 各要素について戦略的に考える:適切な要素/パターンを選択したか、エラーを避けるためにクリック可能な要素の間に十分なスペースがあるか、先述のデザイン心理学の原則に従っているかなど、すべての決定をユーザーの視点から精査する。
    • 習得しやすいようにシンプルにする:UI やタスクをできるだけシンプルにし、馴染みのあるパターンを使い、認知力を消耗するタスクや機能を最小限に抑えることで、ユーザー体験をシンプルにする。

    また、アーロン・レガスピ氏とアミット・ジャクー氏による IxD チェックリストもチェックしてみてください。

    インタラクションデザインのリソース

    インタラクションデザイナーの仕事

    インタラクションデザイナーの役割は、ユーザーが製品、特に Web サイト、アプリ、ソフトウェアインターフェースのようなデジタル製品とどのようにインタラクションするかということに焦点が当てられ、そういったインタラクションが直感的で、シームレスで、楽しいものであることを保証することを担っています。

    インタラクションデザイナーの仕事の内訳は以下のようになります:

    1.ユーザーのニーズを理解する

    インタラクティブデザイナーは、誰がユーザーで、何が必要なのかをリサーチすることに多くの時間を費やします。これには、ユーザーリサーチ、インタビュー、データ分析などの実施や、ユーザーが直面している問題と、製品がそれをどのように解決できるかの把握などが含まれます。このようなニーズを理解するのは、ユーザーにとって意味のあるインタラクションをデザインする上で非常に重要です。

    2.ユーザーフローの作成

    インタラクションデザイナーは、ユーザーに何が必要なのかがわかったら、例えば EC アプリの場合だと、カートに商品を追加し、チェックアウトプロセスを経て、確認を受け取るまでといったようなユーザーフローをデザインします。これは、そういったステップを可能な限り簡単かつ効率的にすることを目標としています。

    3.インタラクティブな要素をデザインする

    ここは、クリック、タップ、スワイプなど、すべてのインタラクティブな要素である、ボタン、ナビゲーション、フォームに焦点を当てるところであり、デザイナーはこのような要素を、わかりやすく、機能的で、アクセスしやすいようにデザインします。そして彼らは「このボタンは目立つだろうか?ユーザーはクリックすると何が起こるか分かるだろうか?」といったことを常に考えています。

    4.試作とテスト

    インタラクティブデザイナーは、プロトタイプ(製品の初期モデル)を作り、実際にそれがどのように使われるかをテストします。この段階は、仮定のテストに関するものであり、ユーザーやステークホルダーからのフィードバックを集め、何がうまくいっていて、何がうまくいっていないかを確認し、それに基づいてデザインを改良していきます

    5.他のチームと連携する

    インタラクティブデザイナーは、UX デザイナー、デベロッパー、プロダクトマネージャーと密接に協力し、デザインが実現可能で、ビジネス目標に沿ったものであることを確認します。その際デベロッパーは、インタラクションがどのように機能すべきか(ボタンにカーソルを合わせるとどうなるかなど)を正確に知る必要があります。

    6.一貫性を確保する

    彼らの役割の大部分は、製品全体で確実にデザインが一貫しているようにすることです。それでユーザーは、さまざまなセクションを移動するときに、慣れ親しんだ感覚を持つはずです。つまり、同じようなタスクやインタラクションに対しては、同じデザインパターンにこだわるということです。

    7.ユーザーニーズとビジネスニーズのバランス

    インタラクティブデザイナーは主にユーザー体験に焦点を当てますが、デザインをビジネスの目的に合わせる必要もあります。例えば、登録者数を増やすことが目的であれば、ユーザーが押し付けがましく感じたり、ページを巡るのを妨げられたりすることなく、登録ページに誘導されるようなインタラクションをデザインするかもしれません。

    8.最新情報の入手

    あと、インタラクションデザイナーは、デザインのトレンド、ツール、ベストプラクティスを常に把握しています。インタラクションデザインは急速に進化するため、製品の競争力ユーザーに対する使いやすさの維持には、常に先を行くことが重要です。

    つまり、その製品が見た目だけでなく、ユーザーにとって簡単で満足のいく方法で機能することを保証するために彼らはここにいるのであり、ユーザーと製品とのインタラクションを改善することに常に焦点を当てているのです。

    UXPin – 究極のインタラクションデザインツール

    従来の画像ベースのデザインツールでは忠実さや機能性が不足し、インタラクションデザイナーは複数のフレームを作成する手間がかかりますが、UXPinのコードベースデザインツールを使えば、少ない労力でより優れた結果を得られます。

    以下でその方法を見てみましょう:

    ステート

    UXPin では、1つのコンポーネントに対して複数のステートを作成できます。例えば、デフォルト状態、ホバー状態、アクティブ状態、無効状態のボタンを作成し、それぞれに個別のプロパティとトリガーを設定することができます。

    UXPin の ステートでは、カルーセルアコーディオンメニューマルチレベル・ドロップダウンメニューなど、より複雑な UI パターンを1つのフレームで作成することもでき、その UI パターンはコードのように動作するため、インタラクションデザイナーはテスト中に正確な結果とフィードバックを得ることができます。

    インタラクション

    UXPin のインタラクションがあれば、デザイナーは画像ベースのデザインツールの能力をはるかに超えた、没入感のあるコードのような体験を構築できます。また、UXPin にはトリガー、アクション、アニメーションが幅広く備わっており、完全に機能するアニメーションプロトタイプを作成できます。

    また、条件付きインタラクションで、デザイナーは Javascript のような 「if-then 」や 「if-else 」の条件を使って、プロトタイプをさらに一歩進め、ダイナミックなユーザー体験を作り出すことができます。

    Variables(変数)

    UXPinでは、フォームフィールドは最終製品のように見えて機能します。そして Variables(変数)により、デザイナーは、例えば「オンボーディングフォームを完了した後に、個別化されたウェルカムメッセージを表示する」など、ユーザーの入力を取得してそのデータをプロトタイプの別の場所で使うことができます。

    Expression

    UXPin の Expression で、フォーム検証や計算コンポーネント(ショッピング カートの更新)などのコードのような機能によって、プロトタイプが新たなレベルに上がります。

    この強力な機能により、インタラクションデザイナーはコードを学んだりエンジニアに頼ることなく、機能するプロトタイプを作成できます。

    UXPin を使うことで、デザイナーは構築、テスト、反復をより速やかに行うことができ、大幅に優れた結果を得ることができます。無料相談およびトライアルはこちらから。

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    ユーザーインターフェース | UIとは?【初心者向けガイド】 https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/what-is-user-interface-ja/ Wed, 30 Oct 2024 01:16:25 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=38590 2022年、世界のインターネットユーザー数は49億5000万人と推定されました。これは世界人口の60%以上にあたります。 スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、デスクトップパソコン、そしてウェブサイトやアプリケ

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    ユーザーインターフェース |  UIとは?【初心者向けガイド】

    2022年、世界のインターネットユーザー数は49億5000万人と推定されました。これは世界人口の60%以上にあたります。

    スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、デスクトップパソコン、そしてウェブサイトやアプリケーションを多くの人が利用するには、使いやすい、効率的、そして楽しく使えることが重要になってきます。

    その中心となるのが、UI( ユーザーインターフェイス )の存在です。

    本記事では、UIの基礎と重要性を解説し、ウェブサイトやアプリでのデザインにおける覚えておくべきヒントをご紹介します。

    UXPinの無料相談およびトライアルはこちらから。

    Build advanced prototypes

    Design better products with States, Variables, Auto Layout and more.

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    UI ( ユーザーインターフェース )とは

    UI( ユーザーインターフェース )とは、私たちがスマートフォンやノートパソコンなどのデバイスとやりとりする方法のことであり、ディスプレイ画面、キーボード、マウスなどが含まれることがあります。

    私たちが遭遇するアプリケーションやウェブサイトにもそれぞれ UI があり、直感的で満足のいくデザインであることが求められます。Forester の調査によると、優れた UI はウェブサイトのコンバージョン率を最大200%上げると言われています。

    UI - ユーザーインターフェース とは?【初心者向けガイド】 - ブランドデザイン

    UI は、UX(ユーザーエクスペリエンス)と並んで語られることが多く、これには、ウェブページやデスクトップ、モバイルアプリの画面の視覚的なデザインや体験、ロード時間や応答性などの動作、ユーザーの生活における役割の理解度などが含まれます。

    UI とUX は、どちらもHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション)の分野です。インタラクションデザインについては、「UXデザイン vs UIデザイン 覚えておくべき違い」をお読みください。

    GUI(グラフィカル・ユーザーインターフェイス)とは、UI との違い

      UI には、さまざまな種類があります。

    コンピュータの黎明期には、画面上に文字列を並べたCLI(コマンドラインインタフェース)で情報を提供することが多く、これは、UI の比較的基本的な例でした。

    技術やデザインの進歩に伴い、画像、アイコン、ダイアログボックスなどが追加され、インタラクションがより身近なものになりました。これがGUI(グラフィカル ユーザーインターフェース )であり、その名の通り、グラフィックが追加された UI です。GUI は、UIのサブセットとして考えるのが最も適切です。

    もうひとつの UI は、VUI(音声 ユーザーインターフェース )であり、例えばAmazon の Alexa や Apple の Siri などが挙げられます。

    UIの構成要素

      UI は、要素で構成されています。アプリやウェブサイトの構成要素であり、一貫性を保つようにデザインされているため、ユーザーはデジタル製品を操作する際に何を予測すべきかがわかります。

    UI - ユーザーインターフェース とは?【初心者向けガイド】 - 構成要素

    一般的なデザインパターンとしては以下が挙げられます:

    • 入力コントロール: ユーザーがデータを入力または選択するための要素。

      • チェックボックス: 複数の選択肢からいくつでも選べる形式。特に複数選択が必要な場面で利用される。

      • ドロップダウンリスト: 一つの選択肢を選ぶ際にコンパクトに表示できる形式。これでユーザーは選択肢を確認しやすくなる。

      • ボタン: ユーザーのアクションをトリガーする基本的な要素。押すことで新しいページに移動したり、データを送信したりできる。

    • ナビゲーションコンポーネント: ユーザーがアプリやウェブサイト内をスムーズに移動するための要素。

      • パンくずリスト: 現在のページ位置を示し、前のページに戻りやすくするためのナビゲーションツール。

      • スライダー: 複数のオプションや情報を視覚的に表示し、ユーザーが簡単に選択できるようにする。

      • 検索フィールド: ユーザーが特定の情報を迅速に見つけるための入力フィールド。これで簡単なキーワード検索が可能になる。

    • 情報提供コンポーネント: ユーザーに必要な情報を提供し、理解を助けるための要素。

      • 進捗バー: タスクやプロセスの進行状況を視覚的に示し、これでユーザーは現在の状態を把握しやすくなる。

      • 通知: 重要な情報やアクションを促すメッセージ。ユーザーが必要な行動を取るための指示を提供する。

      • メッセージボックス: エラーメッセージや確認ダイアログを表示し、ユーザーに対して重要な情報を伝える。

    • コンテナ: コンテンツを整理し、グループ化するための要素。

      • アコーディオン: 複数の情報を折りたたむことで、必要な情報だけを表示し、ユーザーの視覚的な負担を軽減する。

      • タブ: 関連情報をグループ化し、さまざまなセクションに素早くアクセスできるようにする。

    このような構成要素は、ユーザーがデジタル製品とインタラクションする際の体験をよくするのに欠かせない要素です。それぞれの要素がうまく機能することで、全体のユーザー体験が最適化され、使いやすさが向上します。

      UIの要素について詳しく知りたい方は、「デザイナーが知っておきたいUI要素」をご覧ください。

    優れたUIが製品の成功の鍵を握る理由

      調査によると、ユーザーがウェブサイトについての意見を持つのにかかる時間は、わずか0.017秒です。この瞬時の判断で最も重要なのは、見た目と使い勝手であり、さらに、ウェブサイトの離脱率の94%は、デザインに関連していると言われています。

    ウェブデザインやアプリの成功において、UIが重要であることは明らかであり、UIはビジネスをも左右する可能性もあるのです。次は、UIが重要である理由をさらに詳しくみていきましょう。

    ユーザー獲得率の向上

      アプリやウェブサイトに良いデザインがあれば、新しい顧客を獲得することができ、競争力が上がります。以下に例を挙げましょう。

    商品を買おうと思っているとして、同じ商品が異なる2社のサイトで同じ値段で売られています。このうち1社のウェブサイトは、ナビゲーションが明確でシンプルであり、多くのビジュアル要素を用いて製品をうまく紹介し、ユーザーが目標に到達するのに役立つ情報が提示されているといたとします。

    UI - ユーザーインターフェース とは?【初心者向けガイド】 - ユーザーを獲得するには

    一方、もう片方のサイトは、読み込みに時間がかかり、ナビゲーションが難しく、やっと目的の商品を見つけたと思ったら、情報はページの下の方に埋もれてしまい、購入ボタンが見つかりづらいデザイン…となるとどちらで商品を購入するかは一目瞭然ですね。

    顧客維持率の向上 

      魅力的なUIデザインは、新規顧客の獲得に役立つだけではありません。サイトやアプリの使い方がシンプルであれば、ユーザーは定期的にサイトを訪れるようになるはずです。優れたUIは閲覧を促し、エンドユーザーがサイトに滞在する時間を長くしてくれます。

    コンバージョンの可能性も高まるので、売上も増え、また、ユーザーがサイト訪問を途中で切り上げたり、競合他社のプラットフォームに移行する確率も低くなります。

    ブランドロイヤリティの向上 

    優れたUIは、エンドユーザーに心地よい体験を提供し、再訪を促します。この繰り返しの訪問がブランドへの愛着を生み出します。

    直感的で使いやすいインターフェースだと、満足度は上がり、ユーザーエンゲージメントは強化されます。ロイヤル顧客は、口コミを通じて他の潜在顧客にブランドの良さを広めてくれる貴重な存在です。さらに、長期的な関係構築を促進し、リピーターを増やすことで顧客生涯価値を向上させます。したがって、企業は常にUIの改善に努めることが大切です。

    スケーラビリティ(拡張性)

      最も効果的なUIとは、「シンプルなデザイン」であり、必要なものだけがデザインされ、ウェブサイトやアプリに一貫性があり、ユーザーに優しいということです。つまり、使い・見やすくすることでユーザーの混乱を避けることができるのです。

    designops efficiency arrow

    デザインのシンプルさを実現すると、新しい機能の追加や、ウェブサイトやアプリのインフラの整備がしやすくなります。つまり、スケーラブル(より多くの人々に使ってもらえる)になるのです。

    エラーの減少

     ユーザーテストは、UIデザインの重要なプロセスのひとつです。  

    ユーザーテストには、段階がいくつかあります。プロセスを進めるにつれ、UX デザイナーはユーザー要件についてより深く理解し、ユーザージャーニーに関するあらゆる問題を解決していきます。そして、ブラッシュアップされたデザインは、より完成品に近いプロトタイプへと仕上がっていきます。

    ベロッパーにデザインを渡すとき、UXデザイナーは、ウェブサイトやアプリのプロトタイプを操作で「ユーザーが直面する問題」を解決しておかなければいけません。それによって時間とリソースが節約され、デベロッパーは、最終製品がユーザーのために機能することを理解しながら、デザインに操作性や機能性をつけることができます。

    UXデザイナーは、開発プロセスにおける問題解決に役立つインサイトを提供する立場にあります。たとえば、ページの読み込みが遅い場合、それがユーザーに与える影響を速やかに評価し、最終製品の成功に不可欠かどうかをデベロッパーが判断できるようにします。

    アクセシビリティ

      優れたUIとは、ウェブサイトやアプリが誰にとってもアクセスしやすいものであることです。5人に1人には障がいがあり、オンラインでの情報アクセスが困難であると言われています。つまり、アクセシビリティのガイドラインに準拠することが必要になります。

    詳しくは、「Webアクセシビリティ チェックリスト:遵守すべき28点 」をご覧ください。

    いいUIを作るためのアプローチ方法 

    プロトタイピングの重要性

    いいUIは、プロトタイプから始まります。プロトタイプが、実際に動作するウェブサイトやアプリの見た目や機能を反映していれば、UXのことにに関するより具体的なフィードバックを得やすくなります。

    一方、プロトタイプが静止画像をつなげただけのような基本的なものである場合、デザインが実際に機能するかどうかをイメージ・判断するのは難しいでしょう。これでは、最終製品のユーザビリティが損なわれてしまう可能性があるのです。

    UXPinの活用

    UXPinは、完全な機能を持つプロトタイプが作成できるデザインツールです。コンポーネント駆動型であり、プロトタイプの構築はゼロから始めるのではなく、デザインチームがインタラクティブなコンポーネントをドラッグ&ドロップします。これにより、デザインと構築のプロセスをスピードアップすることができます。

    ユーザーテストとフィードバック

    UXPinで作られたプロトタイプを操作する人は、データ入力、リンクのクリック、ページのスクロールなどができるため、誰でも簡単に本物のインターフェースを使っていると思うでしょう。ユーザーがプロトタイプを操作すると、UXPinはデータを取得し、何がうまくいっていて、何が改善されなければならないかをデザイナーに知らせます。

    デザインと開発の連携強化

    最終デザインをデベロッパーに渡すとき、UXPinのプロトタイプがあれば、デベロッパーは最終製品がどのように機能するかを明確に把握することができ、それによって、デザインチームと開発チームの連携がより円滑になります。

    UIデザインの準備はいいですか?

    UI は、単に美しさだけの問題ではなく、ユーザーがウェブサイトやアプリとどのように関わって、最終的にあなたのブランドをどのように認識するかを決定するものです。

    上手くUIをデザインすることで、新規顧客やロイヤル顧客を獲得し、競合他社に対する優位性を高めることができます。

    UIにシンプルなデザインの原則が取り入れられていれば、ビジネスの成長に合わせて製品を拡張しやすくなるはずです。あと、誰もがアクセスできるUIにすることの重要性にも理解を深める必要がありますね。

    優れたUIの中心にあるのは、ユーザーテストです。UXPinのような強力なUXデザインツールは、確実にその助けとなります。

    UXPinには、完全に機能するUI プロトタイプのデザインに必要な機能がすべて含まれており、コードに変換してデベロッパーと共有する前に、ユーザーとテストすることができます。UI デザインに携わっているのであれば、その機能性は必ずや役に立つはずです。

    UIデザインを学ぼうとされている方にも、本記事がお役に立てたら幸いです。

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    ノンデザイナーがデザインシステムの利用とサポートをする方法 https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/get-support-for-design-system-ja/ Tue, 29 Oct 2024 05:43:34 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=55031 ステークホルダーや組織のサポートは、デザインシステム(DS)の継続的な投資と将来的な成功に不可欠です。DSチームは、従業員がデザインシステムを使用し、その投資が利益を生むことを証明しなければなりません。 2022年1月の

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    ノンデザイナーがデザインシステムの利用とサポートをする方法

    ステークホルダーや組織のサポートは、デザインシステム(DS)の継続的な投資と将来的な成功に不可欠です。DSチームは、従業員がデザインシステムを使用し、その投資が利益を生むことを証明しなければなりません。

    2022年1月のウェビナー「デザインシステムの保護」で、カローラ・カッサーロ氏は、DSチームが直面する課題として、「私たちは皆、人々の生活を変える製品デザインに取り組んでいますが、その影響を伝えるための適切なフレームワークや語彙が不足している」と述べています。

    多くのデザイナーは、デザインシステムの進化や拡張のためのリソースを説明するのに苦労していますが、DSの影響を追跡し、成功と改善点を特定することで、ステークホルダーの支援を得やすくなります。

    デザインシステムは通常デザインチームによる取り組みですが、組織全体やフロントエンドの一貫性を確保するためにデベロッパーにも役立ちます。UXPin Mergeのようなツールを使えば、デザインと開発の両方でチームのインタラクティブなUIコンポーネントを簡単に使用できます。

    GitStorybook、または NPM コンポーネントを UXPin にインポートし、デベロッパーにサッと渡せるインタラクティブなプロトタイプを作成しませんか。無料相談およびトライアルはこちらから。  

    非デザイナーからのサポートが必要な理由

    デザインシステム(DS)の維持と拡張には時間とリソースが必要であり、DSチームはその価値を証明してリソースを確保しなければなりません。

    デザインシステムの価値を示すには、チームメンバーがそのシステムを採用することが重要です。そのため、DSチームは組織全体のチームと関わり、使用を促し、改善のためのフィードバックを集める必要があります。

    人々がデザインシステムに貢献することで所有感が生まれ、より広く活用されるようになり、それがさらなるリソースとサポートを得るための根拠となります。

    デザインシステムの採用を促す方法

    多くの組織では、社内ワークショップやトレーニングセッションを通じて、デザインシステムの目的や使用方法、ベストプラクティスを紹介します。全部署から代表者を招き、デザインや開発以外のチームともフィードバックやアイデアを共有する機会を設け、貢献が所有感と採用につながることを意識しましょう。

    フィードバックを得るためにワークショップだけでなく、Slack、Asana、Jiraなどのコミュニケーションチャンネルも活用しましょう。デザインシステムがチームに採用され始めたら、組織全体への影響を測定するタイミングです。

    デザインシステムのサポートを得る: 注目すべき3分野

    process

    デザインシステムチームは、製品や組織への影響を判断するのに、以下の3分野に注目しないといけません:  

    • チーム:デザインシステムがどのようにワークフローを改善するのか
    • 製品:デザインシステムが製品やビジネス価値にどのような影響を与えるのか
    • エンドユーザー:デザインシステムはユーザビリティにどのような影響を与えるか。

      では、その3分野を詳しく見てみましょう。  

    チーム

      デザインシステムがチームに与える影響を評価するのに使える主な指標には以下の3が挙げられます:  

    • デザインシステムの採用
    • リソースの節約
    • 市場投入までの時間

    デザインシステムの採用状況を評価するには、レポジトリ内の要素の使用率を確認する方法があります。UK Gov DesignがGOVDESIGN 2020で示したこの戦略では、データを定期的に集めて普及状況を追跡し、ワークショップの効果も測定できます。

    導入前にタスクの時間やパフォーマンス指標をベースラインとして取得し、それを基にデザインシステムの影響を評価することが重要です。PayPalでは、画像ベースのツールとUXPin Mergeを比較した結果、市場投入までの時間が大幅に短縮されました。これにより、デザインシステムへの投資が少ないリソースで競争優位性を生むことをステークホルダーに示すことができます。

    製品

      次に、製品性能におけるデザインシステムの勝敗を見極めたいところです。ここでも、以下の重要な3指標に注目してみましょう:  

    • コンポーネントカバレッジ
    • 安定性
    • ブランド価値との整合性

    DSチームは、どのコンポーネントが製品で使われているかをテストし、デザインシステムのカバレッジや製品間の関連性を評価できます。また、製品の安定性やブランド全体への影響を示すため、実装前後の製品欠陥数と重大度を測定し、エラー削減を実証できます。

    ブランド親和性の測定は難しいですが、カローラは『Defending Your Design System』で、eBayがデザインシステム導入前後のページデザインを顧客に評価させ、デザインシステムページがより高いブランド親和性スコアを得たことを紹介しました。

    エンドユーザー

     あとは、これが一番重要なことですが、デザインシステムは顧客や UX(ユーザーエクスペリエンス)にどのような影響を与えているのでしょうか?デザインシステムに関連するエンドユーザー測定基準には、以下の3つが挙げられます:  

    • パフォーマンス
    • ユーザビリティ
    • 顧客満足度

    読み込み時間は製品パフォーマンスの重要な指標で、デザインシステム(DS)の実装により最適化されたコンポーネントで読み込み時間が短縮されます。

    DSチームは、タイムオンタスクやコンバージョン率などを使い、ユーザビリティやアクセシビリティへの影響をテストできます。IBMは、DS導入後にユーザーのタスク完了率が3倍に伸びたことを確認しています。

    また、アンケートや製品レビュー、インタビューなどのフィードバックを基に、DS導入前後の傾向を追跡し、ユーザビリティの改善や顧客満足度の向上を測ることができます。

    デザインシステムをステークホルダーに売り込む

    team collaboration talk communication 1

    ここでは、デザインシステムを普及させるためのステップを3つ見ていきましょう:  

    • デザインシステムの効果検証のためのデータ収集
    • 勝因を特定および、説得力のあるストーリーの作成
    • 企業が得られるものの予測

    ステップ1 – データ収集

      上記の「注目すべき3分野」で説明したようにデータを集めます。何から始めたらいいかわからない場合は、自身の製品や会社に関連する、うまくいったデザインシステムのリソースやユースケースを探してみましょう。  

    また、ガイダンスや方向性を示すために、以下のブログからリソースをチェックしてみてください:  

      データの収集と分析には時間と手間がかかりますが、デザインシステムの成功のストーリーを構築するには欠かせない作業です。  

    ステップ2 – 勝機を見極め、説得力のあるストーリーを作る

      無料ダウンロードの『Evangelizing a Design System』では、ステークホルダーや経営幹部にプレゼンするためのスライドテンプレートが40以上紹介されています。  

    そこには、自社のケースを強化して将来的な展望を示すべく、Dropbox、IBM、LinkedIn、Atlassian などでの成功事例から得た実際のデータが盛り込まれています。  

    プレゼンテーションでは、成功した点を強調し、客観的なテストをどのように使って最終結果に到達したかをストーリーテリングで説明しましょう。  

    ステップ3 – 企業が得られるものを予測する

      投資を勝ち取るには、デザインシステムの拡張にリソースを割くことで、企業が何を得ることができるのか、つまり ROI(投資収益率)を示さないといけません。将来予測を、他の成功したデザインシステムのケーススタディと組み合わせて、投資対効果の可能性を示しましょう。  

    適切なデザインシステムツールへの投資

      適切なツールに投資することで、先の「注目すべき3分野」で説明した多くのメトリクスを改善することができます。UXPin Merge は、デザイナーが完全に機能するコードコンポーネントを使ってプロトタイプを構築できるように、レポジトリにホストされているデザインシステムを UXPin のエディタに同期できる、コードベースのデザイン ツールです。

    この「信頼できる唯一の情報源(Single source of truth)」は、PayPal の場合のように、非デザイナーであっても部門間の採用と連携が上がります。また、PayPal は、市場投入までの大幅な時間の短縮と、以前の画像ベースのデザインツールよりも Merge のプロトタイプと対話できるようになったステークホルダーからのより質の高いフィードバックが得られることに気づきました。

     

    「信頼できる唯一の情報源(Single source of truth)」により、企業はデザインと開発の一貫性を高め、デザインのハンドオフがスムーズになります。デザイナーは生産可能なコンポーネントでプロトタイプを作成し、エンジニアはそのまま開発を開始できます。

    さらに、DSチームがデザインシステムに変更を加えると、UXPinで自動的に更新され、チームメンバーに最新リリースが通知されます。

    UXPin Mergeのコードベースデザインで、デザインシステムとワークフローを次のレベルに引き上げましょう。無料相談およびトライアルはこちらから。  

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    Reactが使われているウェブサイトの15事例 https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/15-examples-of-reactjs-websites-ja/ Tue, 22 Oct 2024 20:46:33 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=43900  ReactJS は、世界で最も使われているフロントエンドライブラリです。このライブラリのコンポーネントベースの手法により、開発チームはプロジェクト全体でコンポーネントを構築して再利用することができ、その結果、ゼロからの

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    Reactjs の Web サイト の事例15選

     ReactJS は、世界で最も使われているフロントエンドライブラリです。このライブラリのコンポーネントベースの手法により、開発チームはプロジェクト全体でコンポーネントを構築して再利用することができ、その結果、ゼロからのプログラミングが減り、開発スピードが上がります。

    そこで、本記事では ReactJS のWeb サイト やWebアプリを15個紹介し、この汎用性の高いフレームワークで何が可能かを実証します。また、製品開発者が特定の成果を達成したり、ReactJSの ウェブサイト のパフォーマンスを最適化するのに使えるツールもご紹介します。

    初期段階のプロトタイプから最終的なフロントエンド開発まで、製品開発プロセス全体で ReactJS を使ってみませんか。UXPin Mergeは、Reactベースのコンポーネントをデザインツールに持ち込むことができる画期的なデザインテクノロジーです。無料トライアルおよびオンラインデモはこちらから。

    ReactJS で構築できるもの

    React の開発者は、シンプルなランディングページやWeb サイト から、複雑なゲーム、SNS プラットフォーム、ビジネスアプリに至るまで、あらゆるものにこのフレームワークを使っており、React の柔軟性と汎用性は、レスポンシブWeb サイト やクロスプラットフォームアプリなど、多くのプロジェクトで選ばれています。

    コンポーネントベースのWeb開発アプローチにより、デベロッパーは UI(ユーザーインターフェース)を簡単に構築でき、標準的な HTML、CSS、Javascript のワークフローを使うよりも速く、変更とイテレーションを行うために要素を移動させることができます。

    Reactは、最も広く使われているプログラミング言語である Javascriptで書かれているため、比較的簡単に習得でき、世界最大級の開発者コミュニティを誇っています。

    React を使うべきとき、そうでないとき

    Reactは、SNS プラットフォームやニュース出版物、SaaS製品など、シングルページのアプリケーションや複雑なウェブベースのプロジェクトに最適です。

    ランディングページ、ネイティブアプリケーション、小規模なWeb サイト などは、別のフロントエンド技術を選択した方が良いケースであり、例えば、iOSやAndroidのネイティブアプリには、React Native やFlutterが適しています。

     ReactJS の ウェブサイト の事例15選

    ReactJS の Web サイト ワイヤーフレーム紹介

    大規模企業、スタートアップ、SaaS企業、中小企業など、技術スタックにReactを使用している企業を取り揃えました。このリストは、強力な Javascript ライブラリを使って構築されたWeb サイト やWebアプリケーションに対するReactの多用途性を示しています。

    1.Facebook

    Facebook は、親会社の Meta が2012年にフロントエンドライブラリを開発し、現在もオープンソースプロジェクトとして維持しているため、React Webサイトの最も有名な例と言えます。

    Metaは当初、Facebook のニュースフィードに React を使っていましたが、現在は同社の製品エコシステム全体でこのライブラリを使っています。React は、誰かが投稿に「いいね!」をしたときに、ページ全体をリロードするのではなく、コンポーネントだけを変更するため、パフォーマンスが大幅に上がり、リソースも少なくて済むため、Facebookにとって大きな改革となりました。

    Metaは、Facebook、Facebook Ads Manager、OculusのiOS/AndroidアプリにReact Native(Reactのモバイル版)を使用しています。

    2.Repeat

    ReactJS の Web サイト の事例

    SaaSプラットフォームである「Repeat」では、WebサイトとWebアプリケーションに NextJS が使われています。NextJSでは、フルスタックのWebアプリケーションを作成することができ、それによって「バニラReact 」で可能なことを拡張します。

    ちなみに、Repeat のホームページは、レンダリング、ルーティング、アセット最適化など、NextJS の強力な機能によって実現した、動きと没入感のあるアニメーションでいっぱいです。

    3.PayPal

    PayPal では、60以上の社内製品に、Microsoft の Fluent Design のReact 版が使われており、その製品には、日常業務に必要なダッシュボードやデータの可視化が多く含まれています。

    PayPal も UXPin Merge を使用しており、それによって同社のデザインチームはReact コンポーネントを使ってプロトタイプとテストを行えるようになっています。この「コードからデザイン」のワークフローによって、デザインと開発のギャップが埋められ、デザイナーとソフトウェアエンジニアは同じコンポーネントライブラリで作業できるようになります。

    4.Netflix

    Netflix では、状態管理に React とReact Redux が使われています。Netflix の公式技術ブログによると、「Reactによって、Node.jsなどのサーバとクライアントの両方のコンテクストで実行可能な JavaScript  UIコードを構築することができるようになりました。」とあります。

    Netflix では、ユーザーが HD 動画を高速に読み込むことを予想しているため、パフォーマンスが非常に重要であり、デベロッパーは、ライブDOM(Document Object Model )操作によるレイテンシーを減らすために仮想DOMを使っています。

    また、Netflix は React の Component と Mixin API を使って、「再利用可能なビューの作成、共通機能の共有、機能拡張をしやすくするパターン 」を実現しており、この機能によって、Netflixはユーザーテスト時にコンポーネントをA/Bテストして、最適なソリューションを決定することができます。

    5.Product Hunt

    producthunt website is built with reactjs

    Product Hunt も React/NextJS のユーザーです。Facebookのように、Product Hunt は同意とコメントを含む各投稿のマイクロインタラクションの処理が必要です。

    6.Puma Campaigns

    Gatsby は、パフォーマンスの高いWebサイトやランディングページの開発を実現する React で構築されたフロントエンド技術であり、プーマでは、こちらのランニングシューズ「Velocity」のランディングページをはじめ、キャンペーンのランディングページに「Gatsby」を採用しています。

    Gatsbyでは、WordPress、Netlify、Drupal、Contentfulなど、よく使われている CMS プラットフォームをコンテンツ管理に使って、React のWebサイトやアプリケーションを開発することができ、このフレームワークによって、 React の汎用性と、コンテンツチームが好む CMS の利便性がデベロッパーにもたらされます。

    React や Angular などのシングルページアプリケーションフレームワークにとって、SEO は大きな問題ですが、Gatsby はこの問題を解決するために、「SEOコンポーネント」を搭載しており、それによって検索エンジンがWebサイトのコンテンツや個々のページをインデックスできるようになります

    また、プーマでは iOS と Android のアプリケーションに React Native が使われています。

    7.TeamPassword

    teampassword reactjs website

    パスワード管理のスタートアップ企業である TeamPassword は、多くのB2B企業やSaaSプロバイダーで使われているマテリアルデザインを使って開発されたオープンソースのReactコンポーネントライブラリである MUIデザインシステムのカスタマイズバージョンを使用しています。

    TeamPassword の開発者は、以前のフレームワークよりもメンテナンスが簡単な React を選びました。2名で構成されるエンジニアリングチームは、UXPin Merge を使っており、それによって React ライブラリをプライベートレポジトリから UXPin のデザインエディターにインポートして、プロトタイプとテストを行うことができます。

    8.BBC

    BBC(英国放送協会)は React をいち早く採用し、2015年にはフロントエンドライブラリとその機能を紹介するワークショップを開催したほどです。

    2022年、BBCは Vercel の協力のもと、NextJS と Vercel を使ってWebサイトを再構築しました。この再構築により、HMR(Hot Module Replacement)が1.3秒から131ミリ秒に短縮され、BBC のような大規模で複雑なWebサイトでは驚異的なパフォーマンスが実現しました。

    9.Airbnb

    Airbnbは、Android、iOS、React Nativeのモバイルアプリケーション向けのオープンソースのアニメーションツールである「Lottie」の開発で有名なオープンソースプロジェクトの「Airbnb.io」など、同社の製品エコシステムの一部にReactを使用しています。

    Airbnb.ioは、Gatsby を使って開発されたWebサイトで、同社のブログ記事やオープンソースプロジェクトの詳細、GitHubレポへのリンクが掲載されています。

    10.Cloudflare

    Cloudflare は、2015年に Backbone と Marionette から React と Redux に移行し、cf-ui デザインシステムを開発しました。このマルチブランドのデザインシステムは、Cloudflare の社内外のWebサイトや製品に対応しています。

    Cloudflare はコンポーネントライブラリの再構築が必要だったため、チームはアクセシビリティに焦点を当て、その過程で以下のオープンソースプロジェクトを作成しました:

    11.UberEATS

    Uber は、Webベースのレストランダッシュボードである「UberEATS」にReact Native を採用しています。チームは、レストランがタブレットでアクセスできるWebアプリケーションを開発する必要があり、そこで React Native の使用を決めました。シングルページのウェブアプリケーションは、UberEATS マーケットプレイスの三者と通信してレストランのレシートプリンターと接続します。

    また、Uberは、ReactJS のWebサイトやWebアプリを構築するためのオープンソースのデザインシステムである「Base Web」も開発しました。カスタマイズ性の高いこのデザインシステムは、テーマ設定機能を備えた広範な UI コンポーネントライブラリを誇っています。

    関連記事:DPM(デザインプログラムマネージャー)が与える影響とは?

    12.Shopify

    shopify reactjs website

    Shopify は、Webサイトとウェブアプリケーションに React を、モバイルアプリケーションに React Native が使われており、デベロッパーは、有名な Polaris Design System を使ってShopify 用のReactアプリの構築ができます。

    13.スカイスキャナー

    スカイスキャナー は、月に 4,000万以上のアクセスを誇る、最も広く利用されている旅行サイトの1つであり、数百の航空会社や数千のホテルと接続し、旅行データを数秒でユーザーに表示します。

    スカイスキャナーは、Webサイトと製品のエコシステムに React と React Native を使用しており、同社の Backpackデザインシステムは、Webとネイティブのコンポーネントを備えた広範なUIライブラリを備えています。

    14.Pinterest

    Pinterest も React を使ったSNSプラットフォームの一つであり、同社の Gestalt デザインシステムには、React ウェブアプリとReact Native モバイルアプリケーション(iOSとAndroid)用のコンポーネントが搭載されています。

    Pinterestは、React がシングルページのアプリケーションに大規模なパフォーマンスの利点をもたらすもう一つの例です。このWebサイトの有名な無限スクロールは、「遅延読み込み」を使って、6列の画像と動画を驚くほど高速に表示します。

    15.Cuckoo

    example of react js website

    Cuckoo は英国を拠点とするブロードバンドサプライヤーで、WebサイトにReact とNextJS が使われており、このWebサイトには、ヒーローの大きな回転シーケンスなど、かなりの量のアニメーションがあります。そのアニメーションがWebサイトのパフォーマンスに影響を与えないのは、NextJS の使用の賜物です。

    UXPin Mergeで React の ウェブサイト とアプリをプロトタイプする

    Webサイトや Webアプリケーションなど、あらゆるデジタル製品において、プロトタイプとテストは極めて重要です。デザイナーは、自分のデザインがユーザーのニーズを解決し、ビジネス価値を提供するものであるかどうかを判断しなければならず、正確な結果を得るには、最終的な製品体験を再現した高品質のプロトタイプを使わないといけません。

    Merge は、デザイナーがインタラクティブなプロトタイプを構築できるようにReactコンポーネントをUXPinにインポートする、コードベースのデザインテクノロジーです。Mergeコンポーネントは、同じレポジトリから提供されるため、最終製品と同じ忠実度と機能性が備わっています。

    UXPin Merge のメリットはデザインチームだけにもたらされるわけではありません。Mergeはドラッグ&ドロップでデザイン環境を構築するため、デベロッパーやその他の非デザイナーでもプロトタイプやテストにアクセスできるようになります。

    スタートアップ企業である TeamPassword の 2 名のエンジニアチームは、カスタム MUI の デザイン システムと同期された Merge を、新製品のプロトタイプとテストに使っています。Merge に切り替える前は、TeamPassword はコードでプロトタイプを作成していたため、市場投入までの時間がかかり、会社の競争力を落とすことになっていました。

    UXPin Merge に切り替えてから、TeamPassword は機能をより速く出荷できるようになり、デザインシステムを使うことで UI の一貫性が上がりました。また、TeamPassword は、Reactライブラリを使ってWebサイトのデザインも一新しました

    React Webサイト、Webアプリ、ネイティブアプリ、クロスプラットフォームアプリケーションのいずれを構築する場合でも、UXPin Mergeは、「コードからデザイン」へのシームレスなワークフローにより、デザインと開発のギャップ解消を実現します。

    世界最先端のデザインツールを使って、次のデジタル製品をデザインしませんか。無料トライアルおよびオンラインデモはこちらから。

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    デザイン仕様 とは https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/design-specifications-ja/ Mon, 21 Oct 2024 23:45:32 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=54943 デジタル製品デザインでは、シームレスなデザインハンドオフが重要ですが、しばしばコミュニケーションミスや非効率が発生してしまいます。 UXPin は、デザインと開発を統合する独自のプラットフォームで、デザイナーとデベロッパ

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     デザイン仕様 とは

    デジタル製品デザインでは、シームレスなデザインハンドオフが重要ですが、しばしばコミュニケーションミスや非効率が発生してしまいます。

    UXPin は、デザインと開発を統合する独自のプラットフォームで、デザイナーとデベロッパーのワークフローを効率化し、業務を革新できるツールです。オンラインデモまたは無料トライアルはこちらから。

    デザイン仕様の定義

    デザイン仕様書は、製品の機能、外観、動作に関する総合的な情報を提供する詳細な文書です。

    その仕様書は、デザイナー、デベロッパー、ステークホルダー間の橋渡しの役割を果たし、デベロッパーがデザインを最終製品に変換するのに必要な詳細がすべて概説してあります。

    そこには、一般的には寸法、色、タイポグラフィ、スペーシング、インタラクション、その他にも開発プロセス全体を通して一貫性と整合性を保つのに極めて重要なさまざまな要素などの情報が含まれています。

    デザイン仕様書の目的

    handoff spec

    デザイン仕様書は、デザインチームのビジョンを最終製品に正確に反映させるための詳細なガイドラインを提供し、開発段階での曖昧さを減らします。

    また、デベロッパーやステークホルダーが製品の目標と要件を共通理解できるようにし、製品ライフサイクル全体で参照され、変更や拡張がデザインの意図に沿うことを保証します。

    一貫性を保つことで、ユーザー体験とブランドアイデンティティの維持に貢献します。

    デザイン仕様書の作り方

    デザイン仕様書の作成にはステップがいくつかあり、それぞれ総合的で理解しやすい方法でデザインの本質的な側面を捉えることを目的としています。以下で、効果的なデザイン仕様書を作成するための主なステップを見ていきましょう:

    • 製品要件を理解する:製品の目標、ユーザーの目標、技術的制約、ビジネス目標について、必要な情報をすべて集めることから始める。この基礎知識で、プロジェクト全体のビジョンに沿ったデザイン仕様を作成できる。
    • デザインにコメントを残す:デザインを練り上げる際には、デザイン上の決定事項の概要を、その理由も含めてすべて丁寧にメモに残す。これには、ビジュアルデザイン(色、フォント、図像)、インタラクションパターン、ユーザーフローなどの詳細が含まれる。この決定の背景が示されることで、他のチームメンバーがその根拠を理解しやすくなり、一貫性が保たれる。
    • ツールによってデザイン仕様を自動化する:UXPin のようなデザインツールやプラットフォームを活用して、デザイン仕様の効率的な作成や管理を行う。例えばUXPin は、プロトタイプに基づいたデザイン仕様を自動作成する。
    • 明確さと詳細さを維持する:デザイン仕様書は、誤解を招かない程度に詳細であるべきだが、すぐに理解できる程度に明確でもあるべきであることから、理解を深めるのに、明確な表現や多くのコメント、注釈を使う。また、エッジケースの例を含めたり、インタラクティブな要素の動作を記述したりすることも、特に有用。

    このようなステップに従うことで、チームは、開発プロセスの合理化や、コミュニケーションの強化、高品質の最終製品を保証する強固なデザイン仕様の作成ができるのです。

    UXPin によるデザイン仕様のシンプル化

    UXPin で、デザインのレビュー、チームメンバーとの連携、デベロッパーのハンドオフ準備のための強力なツールセットが得られます。

    このツールには、デザイン仕様の作成と共有を支援する4つのモードがあり、それぞれ連携やフィードバックからデベロッパーのハンドオフまで、デザインプロセスのあらゆる部分を強化するユニークな目的を果たします:

    • シミュレートモードで、インタラクションやアニメーションを実際に実行したり、さまざまなデバイスでどのように動作するかを確認できる。
    • コメントモードは、フィードバックを集めたり、チームや関ステークホルダーとの連携に最適。
    • スペックモードで詳細な技術情報を得られることから、デベロッパーのハンドオフに最適。
    • ドキュメントモードは、スムーズな開発プロセスのために、追加的な詳細と説明がすべて利用可能であることを保証する。

    このようなモードを効果的に活用することで、デザインワークフローの合理化や、連携の強化、品質の高い最終製品を確保することができます。

    UXPin のナビゲーション

    具体的なモードについて見る前に、UXPin のプレビューのインターフェースの基本的な操作方法について見ていきましょう。

    メニューオプション

    プレビューウィンドウの左側にはオプションがいくつかあり、それで以下のようなことができます:

    • プロトタイプを編集する:デザインを変更できるところであるエディタに戻る。
    • ダッシュボードに戻る:プロジェクトのダッシュボードに移動する。
    • ライブプレゼンテーションを開始する:プロトタイプを紹介するライブプレゼンテーションを開始する。
    • ログアウトする:UXPin アカウントからサインアウトする。

    サイトマップへのアクセス

    メニューのすぐ右側には、プロトタイプの全ページが表示されているサイトマップがあります。ここでページを移動したり、検索バーを使って特定のページを検索することができます。また、ページの横にあるアイコンには、そのページにドキュメントが追加されたことが示されます。

    UXPin プレビュー

    では、UXPin プレビューの各モードを見て、その機能を理解していきましょう。

    シミュレーションモード

     デザイン仕様 とは - シミュレーション

    シミュレーションモードは、インタラクションやアニメーションを実際に実行します。シミュレーションモードで以下のようなことができます:

    • インタラクションとアニメーションのプレビュー:このモードでは、エディタでデザインされたインタラクションとアニメーションがリアルタイム環境でどのように動作するかを見ることができる。
    • デバイスビュー:さまざまなデバイスでデザインをプレビューでき、さまざまなプラットフォームでの応答性とユーザビリティを確保するのに最適。
    • プレビューリンクの共有:プロトタイプのプレビューリンクをステークホルダーと共有できる。その際、UXPin にアクセスすることなく、シミュレーションモードで直接デザインを表示し、インタラクティブに操作することができる。
    • インタラクションのズームとハイライト:右側には、デザインを拡大/縮小したり、インタラクションをハイライト表示してどの要素がインタラクティブであるかを確認したりするためのオプションがありる。これは、複雑なデザインを確認する場合に特に有用。

    コメントモード

    comment

    コメントモードは、連携とフィードバックのためのものであり、以下のように使うと効果的です:

    コメントの閲覧

    コメントモードに切り替えると、デザインに対するコメントを示すピンまたはアイコンが表示され、ピンの色はコメントのステータスとタイプで以下のように分けられます:

    • :解決済コメント
    • 紫色:チームコメント。
    • :公開コメント。プレビューにアクセスできるすべての人に表示される。

    コメントの追加

    コメントを追加するには、デザインのどこかをクリックしてください。それでコメント欄が表示されて、フィードバックや意見を入力することができます。また、コメントは公開にするか、チームだけへの公開にするかを指定することもできます:

    • コメントの通知と割り当て:特定のチームメンバーに通知したり、コメントを直接割り当てたりできるので、フィードバックやアクションアイテムの管理がしやすくなる。
    • コメントのレビューとフィルタ:右上には、全コメントをレビューするオプションがあり、コメントを可視性(チームまたは公開)またはステータス(解決済みまたは未解決)で検索し、フィルタリングすることができる。これで、フィードバックを効果的に管理したり、何も見落としがないようにすることができる。

    スペックモード

    spec in uxpin

    スペックモードはデザインの技術的な側面であり、デベロッパーのハンドオフに最適です。スペックモードでは以下のようなことができます:

    • ページ要素の概要:右側には、キャンバスのサイズ、グリッドの使い方、色、タイポグラフィなどの一般的な情報を含む、ページ全体の概要が表示される。
    • 詳細な要素情報:特定の要素をクリックすると、要素間の距離を示す自動赤線が表示され、正確な配置と間隔が確保される。また、サイズ、色、タイポグラフィ、CSS コードなどの詳細も表示できる。UXPin は各要素の CSS コードを自動的に生成することから、デベロッパーへの引き継ぎがシームレスになる。
    • スタイルガイド:スタイルガイドのセクションでは、色、タイポグラフィ、アセットなど、使われている全デザイン要素の概要が説明されている。この総合的な「まとめ」で、デベロッパーはデザインシステムを理解し、製品全体で一貫して実装することができる。

    ドキュメントモード

    ドキュメントモードでは、デザイナーがエディタで追加したデザインに関する詳細情報が表示され、このモードは、デベロッパーやステークホルダーとコンテクストや説明を共有するのに極めて重要です。そしてドキュメントモードには以下が含まれます:

    • 詳細な注釈:デザイナーは、さまざまなデザイン要素に注釈や説明を追加できることから、すぐにはわからない可能性のあるものに補足のコンテクストを提供できる。これでデベロッパーは、要素の意図された機能や動作を理解することができる。
    • 総合的なドキュメンテーション:ドキュメントモードで、プロジェクトに関わる人は必要な情報にアクセスできるようになることから、開発中でのやり取りのミスやエラーの可能性が下がる。

    デザイン仕様に UXPin Merge を使う理由

    UXPin Merge は、デザインと開発を統合し、デザイン仕様の管理を革新します。連携強化やエラー削減に役立ち、デザインが正確に実装されるよう支援します。Merge は「信頼できる唯一の情報源(Single source of truth)」を提供し、仕様の自動化と統合されたワークフローで、チームがより速く優れた製品を作るのをサポートします。

    そして UXPin Merge のデザイン仕様へのアクセスは直感的で効率化されていることから、デザイナーもデベロッパーも、以下のような必要なものに即アクセスできます:

    • リアルタイムコンポーネント仕様:UXPin Merge では、仕様はデザインで使われるコードコンポーネントに自動的に関連付けられる。つまり、デザインキャンバスからいつでも最新の仕様に直接アクセスできる。それでデザイナーやデベロッパーは、コンポーネントをクリックするだけで、ツールの切り替えや手動でのドキュメント化をすることなく、タイポグラフィ、スペーシング、ステート、インタラクションなど、関連する仕様をすべて表示できる。
    • インタラクティブなプレビューとライブコード:Merge は、コンポーネントのライブコードとリアルタイムのプレビューを見ることができるインタラクティブな環境を提供する。これにより、コードの変更がデザインにどのように影響するかがわかりやすくなる。また、デベロッパーが UXPin から直接コードを検査できるようにすることで、当て推量を排除し、デザインのあらゆる側面が本番環境と一致していることを確認できる。
    • ドキュメントとスタイルガイドの一元化:仕様とドキュメントは全て UXPin に一元化されているため、チーム全員が簡単にアクセスできる。これには、コンポーネントの詳細なドキュメント、使用ガイドライン、スタイルガイドが含まれる。また、UXPin Merge で、仕様とガイドラインがすべて一元的に管理されることで、製品全体のデザインの一貫性を維持するプロセスがシンプルになる。
    • ダウンロード可能なアセットとコードでシンプルになったハンドオフデベロッパーのハンドオフ時に、UXPin Merge でアセットのダウンロードと CSS のエクスポートを簡単に行うことができ、それでデベロッパーはデザインを正確に実装するのに必要なリソースをすべて確保できる。この機能により、ハンドオフプロセスで通常必要とされるやり取りが大幅に削減され、最終製品が確実にデザイン仕様と完全に一致するようになる。

    デザインおよび開発のプロセスの効率化、ハンドオフの摩擦の軽減、製品全体の一貫性の維持をご希望でしたら、UXPin Merge は理想のツールになります。

    UXPin Merge は、デザイン仕様、コピーするコード、一元化されたドキュメントの強力な組み合わせにより、デザイン チームと開発チームが常に同期していることを保証します。UXPin Merge でデザインと開発を調和させるパワーを体験し、製品のデザインワークフローをレベルアップしましょう。

    デザイン仕様を自動化しよう

    デザイン仕様はデザインプロセスの重要な要素で、デベロッパーやステークホルダーに詳細を明確に伝え、一貫性を保ちます。

    UXPinは、自動レッドラインやインタラクティブシミュレーション、内蔵のスタイルガイドなどを備え、デザイン仕様の管理を簡単かつ効率的にします。

    エラー削減や一貫性のある製品作成に役立つツールとして、UXPinはデザインチームにとって非常に有益です。無料相談および14日間のトライアルをぜひお試しください。

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    UXPin Merge のレスポンシブデザイン「Frames(フレーム)」とは https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/responsive-design-frames-ja/ Wed, 16 Oct 2024 02:16:28 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=54949 Try out Frames that allow you to preview and test how your prototype works on different devices and screen sizes – without any extra design work!

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    UXPin Merge のレスポンシブデザイン「Frames(フレーム)」とは

    UXPin Merge のFrames: 追加作業なしでレイアウトのサイズを変更します。

    UXPin Mergeは新機能をリリースし、デスクトップやモバイルなどさまざまなデバイスでのシームレスなレイアウト切り替えを可能にし、完全なレスポンシブ化を実現しました。この機能により、デザインの視覚的一貫性が保たれ、どのデバイスでも美しく機能するプロジェクトが作成できます。

    Framesとは

    フレームは、デザイナーがコードベースのコンポーネントを特定のプリセットに割り当て、デスクトップやモバイルなどの異なるレイアウト間を簡単に移行できる機能です。

    エディタやプレビューモードでさまざまなデバイスでの動作を直接プレビューでき、リサイズやスクロールなどのインタラクションもサポートしています。この機能により、視覚的に一貫し、あらゆる画面サイズに対応したレスポンシブデザインを実現できます。

    フレームで得られるもの

    最小限の労力で真にレスポンシブなデザインを作成するのに必要なツールであることに加えて以下のような多くの利点があります: 

    • レスポンシブデザイン:デスクトップやモバイルなど様々な画面サイズに対応する完全にレスポンシブなデザインを簡単に作成でき、どのプラットフォームでも優れたユーザー体験を提供する。
    • シームレスなトランジション:デスクトップとモバイル間のレイアウト切り替えが簡単で、どのデバイスでも美しく見えるデザインを作成できる。また、エディタで表示される内容がそのままユーザーに反映されるため、推測や修正が減る。
    • リアルタイムプレビュー:デザイナーはエディタ内でさまざまなプリセットに対するレイアウトの反応を確認し、その場で調整ができるため、すべてのデザイン要素が異なる画面サイズに最適化される。
    • プロジェクト間の一貫性:フレームを使ってレスポンシブコンポーネントを管理することで、全プロジェクトで一貫したルック&フィールを実現できる。これは、ブランドアイデンティティとユーザーへの親近感を維持する上で特に重要。
    • メディアクエリ対応:フレームは、merge-cli を介して UXPin にプッシュされたデザインシステムからのものなど、メディアクエリによる動的なサイズ変更とスタイル設定に対応している。
    • UXPin インターフェースからコンポーネントを分離:フレーム内に配置されたコードバックされたコンポーネントは他の部分と分離されるため、オーバーレイのプロパティがデザインに干渉せず、スムーズなワークフローが実現する。
    • UXPin でのアートボードのような体験:コードバックされたコンポーネントを使わない人にとって、フレームはベクターベースのデザインツールのような、デザインをアートボードのセットのように感じられる便利な機能であり、ページ間をクリックする代わりに、デザインを並べて見ることができる。

    レスポンシブデザインが重要な理由

    レスポンシブデザインは、デザインプロセスの各段階、特にプロトタイプと開発への引き継ぎにおいて、極めて重要な考慮事項となります。

    最終製品の正確な表現

    プロトタイプの段階では、レスポンシブデザインで、最終製品がさまざまなデバイスやスクリーンサイズでどのように動作するかをプロトタイプが完全に模倣することが保証されます。

    また、デザイナーは、レイアウト、コンテンツ、インタラクティブ要素がデバイス間でどのように動作するかを正確に確認することができ、デザインのルック&フィールを完全にコントロールすることができます。

    ユーザーテストの強化

    レスポンシブフレームを使ったプロトタイプで、ユーザーはさまざまスクリーン上でどのようにデザインとやりとりするかを評価することができます。これにより、使うデバイスに関係なく、ユーザーに優しいデザインが実現します。

    組織全体での効率的な連携

    レスポンシブなプロトタイプだと、全デバイスでどのようにデザインが機能すべきかについて、明確で統一されたビジョンを得られることから、曖昧さが減り、プロジェクトに関わる人の足並みが揃います。

    また、より生産的なフィードバックやディスカッションが促されることから、チームメンバー全員がデザイン目標を共有できるようになります。

    よりスムーズなデザインのハンドオフ(引き継ぎ)

    デベロッパーにデザインを引き渡すとき、レスポンシブなプロトタイプは非常に重要であり、それでデベロッパーは、必要なブレークポイント、レイアウトの調整、さまざまなスクリーンサイズに対応したインタラクティブな動作など、総合的なガイドを得られます。

    この詳細情報で、デベロッパーはデザインを正確かつ効率的に実施することができることから、遅延や追加作業につながる誤解や誤った解釈の可能性が下がります。

    デザインの一貫性

    レスポンシブデザインをデザインプロセスに組み込むことで、すべてのデバイスでの一貫性が元から確保されます。この一貫性は、ブランドのアイデンティティの維持や、統一されたユーザー体験の提供において極めて重要です。

    フレームの使い方

    フレームの寸法切り替えや、プロパティの変更、アクションやトリガーの追加ができます。その方法を以下で見てみましょう。ドキュメントを読む場合はこちら

    フレームの作成

    以下のような方法があります:

    • キーボードの 「F 」をクリック:1つのフレームに入れたいコンポーネントを選択し、キーボードの 「F 」を押す。
    • トップバーのショートカットを使う:コンポーネントまたはレイヤーを選択し、トップバーに移動する。[Turn into frame(フレームにする)]というアイコンをクリックする。
    UXPin Merge のレスポンシブデザイン「Frames(フレーム)」とは - 作成方法

    寸法の切り替え

    フレームの寸法を調整することができます。デフォルトのフレームは 300 X 100 ピクセルに設定されていますが、フレームの角をドラッグするか、右側のパネルに幅(W)と高さ(H)の値を入力することで、簡単にサイズ変更ができます。

    コンポーネントがフレーム幅の 100% に自動的に調整されるように、「レスポンシブ幅」を有効にします。以下をご参照ください:

    UXPin Merge のレスポンシブデザイン「Frames(フレーム)」とは - 寸法

    フレームの命名

    サイズを調整したら、フレームの名前を変更します。変更はレイヤーパネルかトップバーからでき、設定した名前はレイヤーパネル、トップバー、キャンバスに反映されます。

    その他のプロパティ

    名前を変更するだけでなく、フレームの外観を調整することもできます。その際、以下の追加ができます:

    • スクロール:可視領域の外にあるフレーム内のコンポーネントを表示するのに、垂直または水平スクロールを追加する。
    • 塗りつぶし:フレームにベタ塗り、グラデーション、画像を追加する。
    • 枠線:キャンバス上のフレームにストロークを追加できる。
    • :選択したフレームの外側または内側に影をつける。
    • ぼかし:フレーム全体またはその背景に適用する。

    インタラクションの追加

    フレームだけに設定された特定のトリガーとアクションがあります。

    フレームのトリガー

    • スクロール:フレームプレビューが指定された高さまでスクロールされるとトリガーされる。
    • フレームの読み込み:フレームが完全に読み込まれるとトリガーする。
    • フレームのサイズ変更:手動またはトップバーのフレームのプリセットを変更することによってフレームのウィンドウプレビューサイズが変更されるとトリガーする。

    フレームのアクション

    • フレームへ移動:このアクションを使って、キャンバス内の他のフレームにリンクする。

    フレームのプレビューと共有

    UXPin Merge のレスポンシブデザイン「Frames(フレーム)」とは - プレビュー

    フレームの動作を確認するには、通常のプロトタイプの共有の場合と同じように、個々のフレームまたはキャンバス全体のプレビューや、特定のフレーム(またはキャンバス全体)のプレビューを他のユーザーと共有することができます。

    また、プレビューモードのトップバーに追加された[Preview frame(フレームをプレビューする)]ボタンや、ショートカットキーの[Cmd](または 「Ctrl」)+「I 」で、クリックしたフレームをプレビューすることができます。

    選択したフレームのプレビューを共有するには、[Cmd] +[Shift]+[P ]を押すか、[Share frame(フレームを共有)]のボタンをクリックします。そしたら共有モーダルが表示されるので、フレームの URL または QR コードをコピーするか、メールで共有します。

    注:フレームはコメントに対応していないので、コメントの追加は、フレームじゃないところで行う必要があります。

    UXPin でFramesを始めよう

    フレーム機能により、デザインの最適化、推測作業の削減、ワークフローの効率化が可能となります。コードベースのコンポーネントをプリセットに割り当て、デスクトップとモバイル間のシームレスなレイアウト移行が実現します。

    さらに、エディタやプレビューで異なるデバイスでのデザインの見え方を直接確認でき、画面サイズに応じたビジュアルの一貫性と機能性が保証されます。フレームにはリサイズやクリックなどのインタラクションも備わっており、ダイナミックなUXが容易に作成でき、デザインプロセス全体が強化されます。また、アートボードのようにデザインを整理でき、プロジェクトの一貫性も保てます。

    フレームは UXPin のユーザーなら誰でも利用できます(登録はこちら)。コードバックされたコンポーネントを使わない方は、この機能をキャンバス上のアートボードのように使って、インタラクションを設定することができます。

    そして Mergeユーザーは、完全な応答性とコントロールを活用でき、コードベースのデザインの利点を享受できます。コードバックデザインに興味がある方は、ぜひ自身のデザインプロセスへの適用を検討してください。UXPin Merge へのアクセスリクエストはこちら

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    UI グリッド – 押さえておくべきこと https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/ui-grids-how-to-guide-ja/ Tue, 08 Oct 2024 04:21:18 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=48733   UI のグリッドシステムはレスポンシブデザインに非常に重要であり、それでレイアウトがさまざまな画面サイズや解像度にシームレスに適応することが保証されます。そしてデザイナーはグリッドシステムを使って、一貫性と

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    Webデザインの基礎「 グリッドシステム 」

     

    UI のグリッドシステムはレスポンシブデザインに非常に重要であり、それでレイアウトがさまざまな画面サイズや解像度にシームレスに適応することが保証されます。そしてデザイナーはグリッドシステムを使って、一貫性と視覚的階層を維持する流動的なレイアウトを作成して、デスクトップ、タブレット、携帯電話などの複数のデバイスにわたって最適なユーザー体験を提供します。

    デザイナーはボタンをクリックするだけで、UXPin でカラム、ベースライン、スクエアなどの3つの UI グリッドタイプを作成できます。無料トライアルにサインアップして、UXPin の高度な UX デザイン機能をぜひお試しください。

    UI グリッドとは

    UI グリッドは、コンテンツを行と列に整理するデザインにおける基本的なレイアウト構造であり、ページまたは画面上の UI 要素を配置するための体系的なフレームワークを提供します。

    また、UI グリッドで、一貫性のある調和のとれた視覚的秩序が確立されることから、コンテンツのナビゲーションや理解がしやすくなり、デザイナーはグリッドシステムを導入することで、UX(ユーザーエクスペリエンス)を上げるような、まとまりがあってバランスの取れたレイアウトを作成することができ、さまざまなデバイスやスクリーンサイズへの適応性と柔軟性も確保できます。

    UI グリッドの種類

    原稿グリッド

    Webデザインの基礎「 グリッドシステム 」 -種類紹介

    原稿グリッド(1カラムグリッド)は最もシンプルなグリッドタイプで、レイアウトの幅いっぱいに1カラムが配置されます。デザイナーは主に、読みやすさを優先するブログ記事や記事などの長文のテキストコンテンツに原稿グリッドを使います。

    例えば、あるオンライン新聞は、記事を見やすく表示するために原稿グリッドを使う場合があります。

    カラムグリッド

    Webデザインの基礎「 グリッドシステム 」 -カラムグリッド

    カラムグリッドは、レイアウトを複数の縦列に分割することから、コンテンツを整理するための柔軟な構造をもたらします。デザイナーは、Web ページやアプリのインターフェースのような複雑なレイアウトにカラムグリッドをよく使います。

    例えば、大抵の Web サイトでは、デスクトップ用の12カラムグリッドから、アスペクト比が小さい場合の2~4カラムグリッドまで、カラムグリッドシステムが採用されています。

    モジュラーグリッド

    カラムグリッド - モジュラーグリッド

    モジュラーグリッドは、レイアウトを行と列に分割する多目的な構造であり、同じサイズのモジュールのマトリックスを作成します。デザイナーは、画像ギャラリーや商品リスト、カードベースの UI など、高いレベルの一貫性と均一性が求められるコンテンツの編成にモジュラーグリッドを使います。

    モジュラーグリッドを使う例としては、一貫したグリッド形式で商品を表示するEC サイトが挙げられ、それでユーザーはアイテムを簡単に閲覧、比較できます。

    階層グリッド

    Webデザインの基礎「 グリッドシステム 」 - 階層グリッド

    階層グリッドは、コンテンツの視覚的な階層に基づいて、さまざまな配置や構成を可能にする柔軟な構造であり、重要度や複雑さのレベルが異なるコンテンツを扱う場合に特に便利です。

    階層型グリッドの例としては、ポートフォリオ Web サイトが挙げられ、そこでデザイナーは、グリッド内のコンテンツのサイズや位置を変えることで、特定のプロジェクトや要素を強調することができます。

    ベースライングリッド

    Webデザインの基礎「 グリッドシステム 」 - ベースライングリッド

    ベースライングリッドとは、レイアウト全体のテキストやその他の要素の垂直方向の一貫した配置を確保する水平方向のグリッド構造です。デザイナーは、読みやすさと視覚的な調和を保つべく、タイポグラフィを多用するデザインでベースライングリッドを使います。

    ベースライングリッドを使う場合の例としては、コンテンツが豊富な Web サイトやデジタル出版物が挙げられ、ここではさまざまなセクションやページ間での一貫したテキスト配置の維持が、プロフェッショナルな外観と UX 向上のために非常に重要となります。

    正方形グリッド

    square ui grid

    正方形グリッド(正方形のグリッドまたは市松グリッド)は、等間隔で等しい大きさの正方形モジュールで構成されるモジュール式グリッドです。デザイナーは、特に画像やアイコンのような正方形のコンテンツを使って、視覚的にバランスの取れたレイアウトを作成するのに正方形のグリッドを使います。

    正方形のグリッドを適用した例として、ポートフォリオの Web サイトが挙げられます。ここでは、プロジェクトのサムネイルは均一なグリッド レイアウトに配置されることから、視覚的に魅力的なプレゼンテーションができ、ユーザーは展示された作品を簡単に閲覧および探索できるようになります。

    フルードグリッドについて

    フルードグリッドは、さまざまな画面サイズやデバイスに自動的に調整される、柔軟で応答性の高いレイアウトを実現する最新の UI デザイン手法であり、フロントエンドデベロッパーは、ピクセルなどの固定単位ではなく、パーセンテージなどの相対単位を使ってこの流動性を実現します。

    フルードグリッドは、ユーザーのビューポートに合わせてサイズを変更して適応する動的なレイアウトを作成することから、さまざまなデバイスや方向にわたって最適なエクスペリエンスが保証されます。デベロッパーは、CSS とブレークポイントを使って流動的なグリッドを実装し、それでレイアウトを調整やリフローする特定のビューポート幅が確定します。

    UI グリッドの構造

    grid design
    • カラム:グリッドを縦に分割し、それでレイアウト内のコンテンツを整理するための構造を提供する。カラムでデザインのバランス、階層、さまざまなセクション間の一貫性が作られる。
    • ガッター(溝)またはアレイ(路地): グリッド内のコンテンツに余裕と分離を提供する列間のスペース。ガッターで読みやすくなり、レイアウトに秩序感ができる。
    • マージン(余白):デザイン要素をキャンバスまたは画面の端から分離するグリッドの外側の端の周囲のスペース。マージンで、コンテンツを枠で囲んだり、さまざまな画面サイズやデバイスで一貫性を保つことができる。
    • :グリッド内の水平方向の区分であり、多くの場合、列と組み合わせて使われて完全なグリッド構造が作成される。行で、コンテンツの垂直方向の流れを確立したり、要素間の一貫した間隔を維持することができる。
    • モジュール:モジュラーグリッドの行と列が交差して形成される個々の単位。モジュールで、テキスト、画像、その他のデザイン要素など、さまざまなタイプのコンテンツを編成するための柔軟で適応性の高いフレームワークを得られる。

    グリッドシステムを使う利点

    • 一貫性:UI グリッドは、デザインのさまざまなセクションやページにわたって統一性を促進し、その結果ブランドアイデンティティの強化や UX の向上になる、まとまりのある洗練された外観がもたらされる。
    • 視覚的な階層:グリッドシステムで、デザイナーはデザイン要素の配置とサイズをガイドすることによってコンテンツの明確な階層を確立でき、それでユーザーは提示された情報を理解し、ナビゲートしやすくなる。
    • スケーラビリティと適応性:グリッドで、さまざまな画面サイズやデバイスに簡単に適応できるようなデザインになることから、複数のプラットフォームで一貫性のあるレスポンシブな UX が保証される。
    • 読みやすさの向上:グリッドシステムで読みやすくなり、  コンテンツに 構造的な 整列と間隔がもたらされることで、ユーザーはサッと見渡したり把握しやすくなる。
    • 連携の促進:グリッドフレームワークの共有でチームのデザインプロセスがシンプルになることから、複数のデザイナーがプロジェクトのさまざまな側面にわたって連携して作業したり一貫性を維持したりできる。

    UI グリッドの作り方と使い方

    mobile screens pencils prototyping

    目的とコンテンツ構成の決定

    まず、デザインの目的と作業するコンテンツの構成を定めることから始めます。このステップで、レイアウトの要件がわかり、コンテンツを整理して表示するのに最も効果的なグリッドのタイプとカラム(または行)の数を知ることができます。

    適切なグリッドタイプを選ぶ

    目的やコンテンツ構造に応じて、デザインニーズに最も適したグリッドタイプを選びます。グリッドタイプを選ぶ際は、複雑さ、レイアウトの柔軟性、階層構造をよく考えましょう。

    マージンとガッターを作る

    マージンとガターを定めて要素間の間隔を一定にし、バランスのとれたレイアウトを維持します。マージンでレイアウトの端にスペースを作り、ガターで列と行の間の一貫した間隔を確保し、マージンとガターが適切に設定されことで、すっきりと整った外観になります。

    列と行のサイズを定める

    表示するコンテンツと希望する柔軟性に基づいて列と行のサイズを決めます。列と行のサイズを統一することで、統一感のある美見た目が保たれます。

    要素とテキストの整列

    デザイン要素やテキストをグリッド構造内に整列させ、決められた列、行、マージン、ガッターに従います。適切な配置だと、まとまりのある外観が確保され、明確な視覚的階層を作成することによって読みやすくなります。

    グリッドを破って強調と多様性を実現

    グリッドを守ることは一貫性を保つのに非常に重要ですが、時にはグリッドを破ることでデザインに強調と視覚的な面白さを加えることができます。特定の要素やセクションのためにグリッドを崩すことで、重要なコンテンツに注目を集めたり、ダイナミックで魅力的な UX が生み出されたりします。

    デザインにおけるグリッド使用のベストプラクティス

    • シンプルかつ一貫性を保つ:カラムグリッドを使ってブログのレイアウトをすっきりと整理し、すべてのページでテキストと画像の配置を統一する。
    • 柔軟性と適応性を持たせる:例えば、モジュラーグリッドを使ったレスポンシブ Web サイトをデザインすることで、様々なスクリーンサイズやデバイスにスムーズに対応でき、一貫した視覚体験の維持もできる。
    • 空白を効果的に使う:ポートフォリオの Web サイトでは、マージンとガッターを贅沢に使って各プロジェクトの周囲に十分な空白を作ることで、ユーザーは気が散ることなく個々の作品に集中できるようになる。
    • 視覚的なバランスを保つ:オンラインマガジンの場合、テキストと画像を階層的なグリッド内でバランスよく配置することで、視覚的な重みがレイアウト全体に均等に分散され、バランスのとれた見た目が実現する。
    • 意図的かつ計画的にグリッドを崩す:例えば、新製品のランディングページでは、目を引く大きな画像や CTA(行動喚起)の要素をグリッドの境界の外側に配置してグリッドを破壊し、新鮮で一味違ったものが強調される。

    UI デザインにおけるグリッドシステムとは

    ゼロから新しい都市をデザインする任務を負った都市プランナーだと想像してください。秩序と流れを作り出すには、まずは一連の道路、ブロック、交差点を描きます。重要な建物は大通りに、小さな建物は静かな場所に配置します。このグリッド構造が都市の骨格となることから、人は直感的にナビゲートできるようになり、あらゆる建物を目的に合わせて配置するための強固なフレームワークがもたらされます。UI デザインにおいても同様に、グリッドシステムは要素を整理し、視覚的な流れをガイドし、インターフェースを簡単にナビゲートできるようにするという目的を果たします。

    では、都市のグリッドと同様に、グリッドシステムがなぜ重要なのかを詳しく見ていきましょう。

    基盤の構築:構造と調整

    街路が明確な構造を作るように、UI デザインにおけるグリッドシステムで一貫性と整列の基礎がもたらされます。建物や道路が何の構造もなくランダムに配置された街をナビゲートしようとすることを想像してみてください。混沌としているでしょう?そこで、グリッドで 列、行、間隔を使ってコンテンツや要素を整理することによってこれを避けることができ、それでバランスのとれた直感的かつ調和のとれた構造的な外観ができます。

    グリッドは多くの場合、12カラムグリッドなどのカラムに基づいており、それで画面を管理しやすいセクションに分割することができます。また、各カラム、ガッター、マージンには特定の目的があることから、さまざまな画面サイズや解像度で要素が適切に配置されるようになります。

    目のための地図:視覚的階層と流れ

    歩行者が道路や交差点をたどるように、ユーザーがスクリーンに降り立ったとき、視線は特定の経路をたどります。グリッドが視線を誘導することで、見出しや CTA ボタンなどの重要なエリアは強調され、気が散るものは最小限に抑えられます。うまく構成されたグリッドで視覚的な階層ができるので、ユーザーはどこから始め、次にどこへ行けばいいのか自然にわかるようになります。

    例えば、グリッドの上部に複数の列にわたって見出しを配置するとすぐに注目を集めますが、アイコンや補助テキストなどの小さな要素は、より狭い列にきちんと収まります。こうすることで、画面全体に分かりやすい導線ができ、ユーザーはどこを見ればいいのかがよく分かるようになります。

    柔軟性と応答性:あらゆる 「スクリーンサイズ 」に対応

    都市のグリッドが、その都市を訪れる人の数に応じて柔軟に拡大縮小することを想像してみてください。UI デザインにおいて、グリッドでさまざまな画面サイズに適応するレスポンシブデザインを作ることができることから、デスクトップ、タブレット、スマートフォンでのコンテンツが整理されてアクセスしやすくなることが保証されます。また、柔軟なカラムとブレークポイントを定めることで、整列や明瞭さが損なわれることなくグリッド内の要素を並べ替えることができ、デバイス間で一貫した UX を保つことができます。

    正確さと一貫性:一貫性のあるルック&フィール

    都市のグリッドが一貫したブロックサイズを保証するように、UI グリッドシステムは、どのボタン、画像、テキストフィールドの配置にも正確さをもたらし、これによって、アプリケーションや Web サイト全体に一貫性のあるデザイン言語が確立されます。また、要素をグリッドにスナップさせることで、デザイナーは UI がぞんざいになったり、雑然とした感じになるような些細なズレを避けることができます。

    この精度により、ユーザーとの信頼関係を築くプロフェッショナルな外観も生まれます。人は意識的にすべての配置に気づくわけではないかもしれませんが、レイアウトが細心の注意を払って構成されている場合、無意識のうちに違いを感じます。

    構造内の自由

    グリッドで創造性が制限されると心配するデザイナーもいるかもしれませんが、実際はまったく逆であり、都市計画者が構造化されたグリッドの中に公園やユニークな建物、オープンスペースを追加するように、デザイナーはグリッドの枠組みの中でダイナミックで視覚的に魅力的なレイアウトを作ることができます。グリッドは、要素に着地点を与えることで、創造性をサポートするツールとなり、グリッドを崩して強調したり、列のスパンをいいように使うことでで主要な特徴を強調したり、バランスと構造を維持しながらすべて行うことができるのです。

    まとめ

    UI デザインにおけるグリッドシステムは、画面上のあらゆるビジュアル要素を整え、並べ、ガイドする構造基盤です。まるで街のグリッドのように、すべての構成要素が調和して機能することで、ユーザーはシームレスでナビゲートしやすい体験を得られます。この構造でユーザビリティが上がるだけでなく、デザイナーは創造性をサポートするフレームワークを得られ、さまざまスクリーンサイズ間での柔軟性と一貫性が実現します。

    グリッドを使うことで、ユーザーが探索や移動を楽しめる、よく計画された都市のように、整理され、直感的で、美しいデジタル空間を作成できます。

    UXPin で UI グリッドシステムを作成する方法

    UXPin には以下のように3種類の UI グリッドシステムがあります:

    また、グリッドレイアウトの要素間の間隔をサッと配置・調整できるスマートグリッドもあります。

    希望のグリッドシステムが設定されると、UXPin ではグリッドの端にスナップすることによって位置決めや配置ができ、設定でスナップを無効にすることもできます。

    グリッドの種類に応じて、列、列幅、行、ガッター、マージン、オフセットなど、さまざまなグリッドプロパティを調整でき、その際 UXPin は、選択したグリッド設定を「記憶」してプロトタイプ内の新しいページに適用します。

    UXPin の UI グリッドやその他多くの高度な機能を使って、プロトタイプを一つレベルアップしませんか。無料トライアルにサインアップして、UXPin でインタラクティブなプロトタイプ第一号を作成しましょう。

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    Chakra UI と Material UI を比較してみた【最新版】 https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/chakra-ui-vs-material-ui-ja/ Mon, 07 Oct 2024 01:57:57 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=54567 React開発者に人気のあるUIフレームワークとして、Chakra UIとMaterial UIがあります。どちらも豊富なコンポーネント、カスタマイズオプション、活発なコミュニティを持ちますが、それぞれ異なるニーズやデザ

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    Chakra vs MUI

    React開発者に人気のあるUIフレームワークとして、Chakra UIとMaterial UIがあります。どちらも豊富なコンポーネント、カスタマイズオプション、活発なコミュニティを持ちますが、それぞれ異なるニーズやデザイン哲学に対応しており、適切な選択が開発スピードやユーザーエクスペリエンスに大きな影響を与えます。

    Chakra UI と Material UIを比較していくので、この記事がプロジェクトの要件に合ったフレームワークを選ぶ際の参考になれば幸いです。柔軟でミニマルなデザインを重視するか、Material Design のガイドラインに従うフレームワークを選ぶか、それぞれの長所と短所を理解することで、情報に基づいた決定ができるようになります。

    UXPin Mergeは、Reactライブラリと統合して、コードベースのコンポーネントを使って高度なプロトタイプを構築できるデザインツールです。これにより、チームは一貫性と効率性を保ちながら、アプリのUIを迅速に作成し、アイデアを実現できます。

    UXPin Merge へのアクセスリクエストはこちら

    Chakra UI と Material UI ‐ 機能

    Reactプロジェクト向けのUIライブラリを選ぶ際、デザインや開発の目標に合うかを理解することが重要です。Chakra UIとMaterial UIの主な特徴を比較することで、どちらのフレームワークが自身のニーズに最も適しているかを判断できるでしょう。

    デザインシステムとしての Chakra UI と Material UI

    Chakra UIとMUI(Material UIの通称)はどちらも強力なテーマ設定機能を持ち、統一されたUXをサポートします。Chakra UIはシンプルさと柔軟性を重視し、デザイントークンを使って一貫したルックアンドフィールを提供します。直感的なテーマ設定により、ライト/ダークモード、タイポグラフィ、カラー、スペーシングの細かなカスタマイズが簡単です。

    Material UIはGoogleのMaterial Designガイドラインに基づいており、構造的なデザインアプローチを提供します。特にMaterial Designの原則に従うプロジェクトでは、視覚的一貫性を保つデザイントークンが便利です。また、強力なテーマ設定機能により、スタイルの上書きやブランドに合わせたカスタムテーマの作成が可能です。

    UI コンポーネントのクオリティ

    Chakra UIは、柔軟で軽量なカスタマイズ可能なコンポーネントを提供し、プロジェクトの独自スタイルに適応できます。コミュニティのフィードバックを重視し、継続的に成長しているため、汎用性とシンプルさを求める開発者に理想的です。

    Material UI(MUI)は、React向けの広範なコンポーネントライブラリで、Material Designに基づく豊富な事前設計済みコンポーネントを提供します。これにより、洗練されたプロフェッショナルなデザインを迅速に実現でき、一貫性のある標準化されたデザインが求められるプロジェクトや、エンタープライズアプリケーションに最適です。信頼性が高く、文書化されたライブラリを探しているチームにも適しています。

    カスタマイズのしやすさ

    カスタマイズはユニークなUXを生み出す鍵であり、Chakra UIはデベロッパーの経験を重視して設計されています。使いやすいAPIと豊富なドキュメントにより、コンポーネントやテーマのカスタマイズが簡単です。プロップやテーマのオーバーライド、スタイルオブジェクトを通じてスタイルを変更できる明確なメカニズムがあり、迅速な反復と調整が可能です。

    MUIもカスタマイズに優れており、特にCSS-in-JSに慣れたユーザーに適しています。Emotionやstyled-componentsを基にしたスタイリングソリューションにより、コンポーネントの外観を完全にコントロールでき、テーマの上書きやCSS変数による細かいカスタマイズが可能です。初めて使用する人には習得が難しいかもしれませんが、この柔軟性により、デベロッパーは高度にパーソナライズされたレスポンシブデザインを作成できます。

    パフォーマンス

    Chakra UIは、軽量なコンポーネントとミニマルな設計により、読み込み時間を短縮し、パフォーマンスを向上させます。シンプルさを重視するため、バンドルサイズが小さくレンダリング効率も高く、パフォーマンスが重要なプロジェクトに最適です。

    Material UIは豊富なコンポーネントセットを提供しますが、機能が多いためバンドルサイズがやや大きくなる可能性があります。しかし、Tree-shakingや最適化させることで、依然として高いパフォーマンスを維持できます。選択時には、便利な機能とパフォーマンスへの影響のバランスを考慮することが重要です。

    アクセシビリティ

    Chakra UIはアクセシビリティを重視し、デフォルトでWAI-ARIA標準に準拠した完全にアクセシブルなコンポーネントを提供しています。このライブラリのアクセシビリティへの取り組みにより、デベロッパーは追加の手間なくインクルーシブな体験を構築できます。

    MUIもアクセシビリティを重視し、キーボードナビゲーションやスクリーンリーダーに対応していますが、Material Designから外れる場合には追加設定やテストが必要になることがあります。どちらのライブラリもアクセシブルなアプリケーション構築に適していますが、カスタマイズの程度や追加作業を考慮して選ぶと良いでしょう。

    これらの特徴とプロジェクト目標を理解することで、Chakra UIとMUIのどちらを選ぶかを判断できます。

    Chakra UI と Material UI – ユースケース

    Chakra UI と Material UI のどちらにするかは、プロジェクトの具体的なニーズによって変わってきます。ここでは、それぞれのライブラリがより良い選択となる可能性がある場合について見ていきましょう:

    以下を求める場合は Chakra UI :

    • カスタムデザインの柔軟性:ユニークでカスタマイズ性の高いデザインが必要なプロジェクトに理想的であり、スタートアップ企業や明確なブランディングが必要なアプリケーションに最適。
    • パフォーマンス:軽量なコンポーネントと高速な読み込み時間が極めて重要な、ダッシュボードや SPA のようなパフォーマンス重視のアプリケーションに最適。
    • ラピッドプロトタイピング:シンプルな API と簡単なカスタマイズによって迅速なイテレーションができるような、速やかな開発サイクルや MVP に最適。

    以下を求める場合は Material UI:

    • Material Design 準拠:企業アプリや社内ツールなど、Google の Material Design ガイドラインに厳密に従う必要があるプロジェクトに最適。
    • 豊富なコンポーネントライブラリ:CMS や CRM ツールのように、豊富な機能を備えた幅広い事前構築済みコンポーネントが必要なアプリケーションに最適。
    • クロスプラットフォームの一貫性:さまざまなデバイスやプラットフォーム間で一貫した LnF が必要なプロジェクトに最適であり、それでブランドの統一性を確保できる。

    このような場面を思い浮かべることで、特定の要件や目標に基づいて、Chakra UI と Material UI のどちらがプロジェクトに合うかを判断できるようになります。

    Chakra UI と MUI のコミュニティおよびエコシステム

    適切な UI ライブラリの選択は、それを取り巻くコミュニティのサポートやエコシステムで決まることがよくあります。

    人気とコミュニティからの支持

    Chakra UI

    Chakra UIはReactコミュニティで急速に人気を集め、GitHubで3.7万以上のスターを獲得しています。アクティブなユーザーベースがプラグインや拡張機能を通じて貢献し、DiscordやGitHubで協力的なコミュニティが形成されています。

    この活気あるコミュニティのおかげで、Chakra UIは頻繁にアップデートや改善が行われ、最新の状態を維持しています。

    Material UI 

    Material UIは最も確立されたReact UIライブラリの一つで、GitHubで9万2千以上のスターを獲得しています。豊富なドキュメントやプラグイン、フォーラムでの強力なサポートを持つ大規模なコミュニティが特徴です。長年の存在感により、信頼できるエコシステムを築き、多くのデベロッパーから高く支持されています。

    プラグインと拡張機能の利用

    Chakra UI

    Chakra UIは、サードパーティのプラグインや拡張機能によるエコシステムの拡大が進んでいます。Material UIと比べて新しいものの、モジュール設計によりプラグイン作成や共有が可能で、コアライブラリの機能が拡張されています。このコミュニティ主導のアプローチによって、Chakra UIは新機能や改善を伴いながら進化し続けています。

    Material UI

    Material UIは、長年の存在により、Reactコミュニティで豊富なサードパーティのプラグインや拡張機能のエコシステムを持ち、追加コンポーネントやテーマ、ユーティリティパッケージが充実しています。このため、開発者はアプリケーションのカスタマイズや拡張が容易で、あらゆる規模のプロジェクトに適しています。

    ドキュメンテーションとコミュニティサポート

    Chakra UI

    Chakra UIは、詳細なガイドやAPIリファレンス、サンプルを含む整理されたドキュメントが充実しており、初心者から上級者まで幅広く利用しやすいことで知られています。また、GitHubやDiscordでのメンテナやコントリビュータによる積極的なサポートも特徴です。

    Material UI

    Material UIは、定期的に更新される広範なドキュメントがあり、徹底的なAPIリファレンスや例を通じて、デベロッパーがライブラリを簡単に習得・活用できるようになっています。さらに、活発なコミュニティサポートにより、デベロッパーは迅速に回答や解決策を得られます。

     

    実世界ベンチマーク: Chakra UI と Material UI

    UI ライブラリを選択する際には、実際のパフォーマンスと実用的なアプリケーションを理解することが重要です。ここでは、パフォーマンスベンチマークとケーススタディに基づいて、Chakra UIMaterial UIを比べてみましょう。

    パフォーマンスベンチマーク

    Chakra UI

    • バンドルサイズ:Chakra UI は軽量バンドルで知られており、最小化すると約 279.6 kB、GZIP を使って圧縮すると 89.0 kB になる。このコンパクトなサイズにより、Chakra UI は小規模なプロジェクトや読み込み速度が優先されるアプリケーションに最適であり、そのミニマリスティックなデザインによって、Chakra UI で構築されたアプリケーションが早く効率的に読み込まれることが保証される。
    • パフォーマンス:CSS-in-JS のアプローチで設計された Chakra UI で、ダイナミックなスタイリングが実現するが、大量のデータを扱うアプリケーションや大規模なリアルタイム更新が必要なアプリケーションでは、パフォーマンスのオーバーヘッドが発生する可能性がある。ただし、大抵の小規模から中規模のプロジェクトだと、Chakra UI はパフォーマンスとカスタマイズのバランスが非常に優れており、優れたパフォーマンスを発揮する。

    Material UI

    • バンドルサイズ:Material UI のバンドルは若干大きく、縮小すると約 335.3 kB、GZIP で圧縮すると 93.7 kB になる。このサイズは Chakra UI よりも大きいが、Material UI は Tree-shaking や遅延読み込みというような最適化のテクニックを採り入れて、パフォーマンスへの影響を最小限に抑えている。このようなテクニックで、ライブラリのサイズを効果的に管理することができることから、大規模なプロジェクトでも実行可能な選択肢となる。
    • パフォーマンス:Material UI は、大規模で複雑なアプリケーションを効率的に処理することで知られていおり、その効率的なランタイムパフォーマンスにより、多数のコンポーネントやスタイルを管理できる強固な UI フレームワークが必な場合に本領を発揮する。なので、包括的なコンポーネントセットと一貫したデザインが重要なエンタープライズレベルのアプリケーションに特に適している。

    ケーススタディと利用者の声

    Chakra UI

    Chakra UIは、CoinbaseやBrexなどの企業に採用されており、そのシンプルさと柔軟性が評価されています。これにより、高度にカスタマイズ可能で反復しやすいUIが簡単に作成でき、迅速な開発やデザイン変更が求められるプロジェクトに適しています。デベロッパーは直感的なAPIと使いやすさから、アクセスしやすく高パフォーマンスなUIの構築を容易にする点でもChakra UIを高く評価しています。

    Material UI

    Material UIは、SpotifyやNASA、Netflixといった大手企業に信頼され、大規模で複雑なアプリケーションを処理する能力が評価されています。広範なコンポーネントライブラリがMaterial Designに準拠し、統一感のある洗練された外観を提供する点が企業に支持されているほか、強力なコミュニティサポートや詳細なドキュメントもエンタープライズプロジェクトに取り組むデベロッパーにとって魅力です。

    まとめ – Chakra UI と Material UI

    Chakra UIは、軽量でカスタマイズ可能なUIライブラリを求める中小規模プロジェクトに最適で、パフォーマンス重視のアプリケーションに強力です。

    ただし、CSS-in-JSの影響でデータ量が多いアプリではパフォーマンスに課題があり、プレスタイルのコンポーネントも少ないです。

    一方、Material UIは大規模なエンタープライズプロジェクト向けで、Material Designに基づいた豊富なコンポーネントが一貫した外観を提供しますが、バンドルサイズが大きく、習得が難しい場合があるので、プロジェクトの規模や要件次第によって選択が変わるでしょう。

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    Tailwind CSS と Bootstrap – 総合比較 https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/tailwind-vs-bootstrap-ja/ Tue, 01 Oct 2024 00:36:45 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=54298 The post Tailwind CSS と Bootstrap – 総合比較 appeared first on Studio by UXPin.

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    Tailwind CSS と Bootstrap - 総合比較

    Web開発プロジェクトで CSS のフレームワークを選ぶとなると、Tailwind CSS と Bootstrap という2つの人気オプションが浮かびます。どちらにも独自の強みがあり、さまざまなデベロッパーのニーズに対応しています。そこで本記事では、どちらが自身のプロジェクトに最適かを決めるのに使える詳しい比較をしていきます。

    Tailwind UI または React-Bootstrap ライブラリに由来する Reactコンポーネントを使って UI を構築しませんか。クリック一つでUIをコードとしてプッシュし、デザインとコードの一貫性を保ちましょう。UXPin Mergeをぜひ無料でお試しください。

    Tailwind CSS

    Tailwind CSS は、デベロッパーが HTML 内で直接カスタムインターフェースをデザインできるようになるユーティリティファーストのCSSフレームワークです。Tailwind は、あらかじめデザインされたコンポーネントを提供するのではなく、デザインを細かくコントロールできる低レベルのユーティリティクラスを提供します。

    主な機能

    • ユーティリティファースト: flex、pt-4、text-center、mt-2 などを組み合わせてマークアップ内で直接あらゆるデザインを構築できるユーティリティクラスを提供する。
    • カスタマイズ: 設定ファイルによって高度にカスタマイズできるため、プロジェクト固有のニーズに合わせてフレームワークを調整できる。
    • レスポンシブデザイン: さまざまなデバイス上でのアプリケーションの見え方を簡単に管理できるレスポンシブユーティリティを提供する。
    • パフォーマンス:PurgeCSS を使って未使用の CSS を削除するため、ファイルサイズが小さく保たれ、読み込み時間が短縮される。

    Tailwind CSS を利用している企業

    • GitHub:特にドキュメントや内部ツールなど、特定のインターフェース要素に Tailwind を利用している。
    • Laravel:PHP フレームワークのエコシステムであり、 Tailwind を統合している公式プロジェクトやコミュニティプロジェクトがある。
    • Dev.to:デベロッパーコミュニティプラットフォームであり、クリーンでレスポンシブなUIのために Tailwindが使われている。

    Bootstrap

    Bootstrap は、X(旧Twitter)によって開発された総合的なCSSフレームワークです。あらかじめスタイルが設定されたコンポーネントと強力なグリッドシステムがあることから、レスポンシブでモバイル優先型の Web アプリケーションをサッと簡単に作成できます。

    主な機能

    • デザイン済みコンポーネント:ナビバー、ボタン、フォーム、モーダルなどのさまざまなコンポーネントが用意されている。
    • ユーティリティクラス:スペーシング、アライメント、その他のスタイリングに必要なユーティリティクラスが含まれている。
    • カスタマイズ:SASS 変数を使ってカスタマイズし、デフォルトのスタイルを変更することができる。

    Bootstrap を利用している企業

    • X:Bootstrap は、当初X社内で使うために開発され、現在も様々なプロジェクトで使われている。
    • LinkedIn:特定の UI 要素と内部ツールに Bootstrapを使っている。
    • Spotify:マーケティングの Web サイトの一部に Bootstrapを使っている。
    • NASA:一般向けWebサイトと社内プロジェクトに Bootstrapを使っているものがある。
    • Coursera:オンライン教育プラットフォームであり、一貫性と応答性のために、デザインにBootstrapを取り入れている。

    Tailwind と Bootstrap

    パフォーマンス

    Web開発におけるパフォーマンスとは、Webサイトや Webアプリケーションがどれだけ効率的に読み込まれ、実行されるかということであり、それがUX(ユーザーエクスペリエンス)に直接影響します。Tailwind CSSとBootstrapを比べると、CSS ファイルサイズ、読み込み速度、レンダリング効率、未使用スタイルの最適化と管理機能などのパフォーマンスに関連する要素を考える必要があります。

    Tailwind CSS

    • より小さなCSSバンドル:PurgeCSSを使うと、未使用のスタイルが削除され、その結果 CSS バンドルが小さくなる。
    • カスタマイズ可能:カスタマイズ性が高いことから、必要なスタイルだけを含めることができる。

    Bootstrap

    • 包括的だが重い:幅広いコンポーネントやユーティリティが含まれており、最適化しないとファイルサイズが大きくなる可能性がある。
    • カスタムビルド:SASS を使ったカスタムビルドにより、未使用のコンポーネントを除外できる。

    結論:Tailwindは、一般的に、より小さく、より最適化されたCSSバンドルがすぐに得られるが、Bootstrap は、肥大化を避けるために慎重な管理が必要。

    迅速な開発

    迅速な開発とは、Webアプリケーションをサッと構築して反復する能力のことで、それによって市場投入までの時間が短縮され、より効率的なプロジェクトワークフローが実現します。Tailwind CSSとBootstrapを比べると、デザイン済みのコンポーネント、使いやすさ、統合機能、カスタマイズオプションなど、迅速な開発に貢献している要素もあります。

    Tailwind CSS

    • ユーティリティファーストのアプローチ:ユーティリティクラスを直接マークアップすることで、ラピッドプロトタイピングが実現する。
    • 習得:最初は習得しにくいかもしれないが、一度習得すれば高速で柔軟なデザインができるようになる。

    Bootstrap

    • デザイン済みコンポーネント:すぐに使える膨大なコンポーネントのライブラリがあることから、開発プロセスのスピードが上がる。
    • 使いやすさ:気軽に使い始めることができることから、プロトタイプや開発をサッとしたい場合に最適。

    結論:Bootstrapは、あらかじめデザインされたコンポーネントがあるため、迅速な開発に優れており、対するTailwindは、より柔軟で詳細なカスタムデザインが可能。

    柔軟性

    Web 開発のフレームワークにおける柔軟性とは、特定のプロジェクトのニーズに合わせてフレームワークを適応、カスタマイズ、拡張する能力のことをいいます。Tailwind CSS と Bootstrap を比べると、柔軟性とは、デベロッパーがスタイルの変更や独自のデザインの作成、フレームワークの他のツールやテクノロジーとの統合をどれだけしやすいかということになります。

    Tailwind CSS

    • 高いカスタマイズ性:Tailwind のユーティリティクラスには、比類のない柔軟性があることから、複雑でユニークなデザインが実現する。
    • 設定可能:設定ファイルにより、プロジェクト固有のニーズに合わせて幅広くカスタマイズができる。

    Bootstrap

    • 構造化コンポーネント:SASS 変数やカスタムビルドによる柔軟性があるが、コンポーネントはより構造化され、独自の特徴がある。
    • ユーティリティクラス:サッと調整するためのユーティリティクラスが含まれているが、Tailwind ほど広範囲ではない。

    結論:Tailwind にはユニークなデザイン作成のための柔軟性があり、Bootstrap には柔軟性と構造のバランスがある。

    使いやすさ

    使いやすさとは、デベロッパーが CSS のフレームワークをいかに早く効率的に学んで実装し、作業できるかということであり、習得しやすさ、ドキュメント、コミュニティサポート、フレームワークのデザインと構造の直感性などの要素が含まれます。

    Tailwind CSS

    • ユーティリティクラス:ユーティリティクラスとユーティリティファーストアプローチに馴染みがないといけない。
    • ドキュメント:包括的なドキュメントがあるが、従来の CSS のフレームワークに慣れている人には違うアプローチかもしれない。

    Bootstrap

    • コンポーネントベース:十分に文書化されたコンポーネントとサンプルで使いやすい。
    • 幅広い採用:広範なコミュニティによるサポートとリソースが利用可能。

    結論:Bootstrap は、そのコンポーネントベースのアプローチと豊富なドキュメントにより、大体初心者に優しく、対するTailwindのユーティリティファーストのアプローチは、習得が独特だがやりがいがある。

    まとめ:Tailwind CSSとBootstrapのどちらを使うべきか

    以下の場合は、Tailwind CSSを使いましょう:

    • 高度にカスタマイズ可能で柔軟なデザインシステムが必要。
    • スタイルのきめ細かなコントロールのために、ユーティリティファーストのアプローチを好む。
    • PurgeCSSのようなツールを使って、CSS のファイルのサイズを最小限に抑えたい。
    • プロジェクトに、標準的なコンポーネントを超えた、ユニークで複雑なデザインが必要。

    以下の場合は Bootstrap を使いましょう:

    • レスポンシブデザインのために、すぐに使えるソリューションが必要。
    • あらかじめデザインされた要素があるコンポーネントベースのフレームワークを使いたい。
    • 納期の厳しいプロジェクトに取り組んでおり、開発プロセスのスピードアップが必要。
    • チームは一貫性を重視し、ドキュメントが整備され、広く採用されているフレームワークを好む。

    Tailwind CSSにもBootstrapにもそれぞれ長所があり、さまざまなタイプのプロジェクトに適しています。なので、プロジェクト固有のニーズと各フレームワークが提供する利点を理解することで、開発目標をサポートする最善の情報を得た上で決定するといいでしょう。

    デザインから始めて、製品開発プロセスをスピードアップしませんか。Tailwind UIや React Bootstrap のコンポーネントをドラッグ&ドロップして、魅力的なレイアウトを作成し、コードとしてサクッとエクスポートしましょう。UXPin Mergeをぜひ無料でお試しください。

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    2024年版 – プロトタイピングツール 5選 https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/top-prototyping-tools-ja/ Sun, 29 Sep 2024 19:13:39 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=33088 UXPin は、デザインを完全にインタラクティブにすることができる、コードベースのプロトタイピングツールです。多くの主要なデザインソリューションとは違い、UXPin にはプロトタイプとテストに必要なものがすべて組み込まれ

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    プロトタイピングツール は、デザイナーが最終製品のレプリカを作成するための製品で、ユーザーテストやステークホルダーへのプレゼンテーションや、デベロッパーへの引き渡しに使われます。デザインツールには、大抵追加機能としてプロトタイプがありますが、専用のツールを使うことで、より高度なプロトタイプができるようになります。

    コードベースのデザイン革命を牽引する企業の1つである UXPin の14日間の無料トライアルにサインアップして、次のデジタル製品や Web デザインのプロジェクトで UXPin の高度なプロトタイプ機能をぜひお試しください。

    1.UXPin

    2024年のおすすめ プロトタイピングツール 5選:UXPin

    UXPin は、デザインを完全にインタラクティブにすることができる、コードベースのプロトタイピングツールです。多くの主要なデザインソリューションとは違い、UXPin にはプロトタイプとテストに必要なものがすべて組み込まれているので、プラグインは必要ありません!

    UXPin は、デスクトップ(Mac および Windows)へのダウンロードか、ブラウザでの使用を選択できますが、UXPin のダウンロードの方には、オフラインでも作業を継続できるというメリットがあります。

    そして、ブラウザでのプロトタイプのテストや、UXPin の Mirror アプリを使って、iOS や Android などのモバイルデバイスでのプロトタイプの実行ができます。また、UXPin のドキュメントは素晴らしく、1ステップごとの説明やビデオによるチュートリアルで、このツールのあらゆる側面がカバーされています。

    さらに UXPin には、他の プロトタイピングツール にはないもう1つの利点として、React コンポーネントで完全に機能するプロトタイプを構築するための UXPin Merge というのものがあります。

    Merge を使うと、Git レポジトリや npm 経由での React コンポーネントの同期や、Vue、Angular、Web コンポーネント、Ember 向けの Storybook 統合の使用などのオプションがあります。また、Merge でレイアウトのデザインや、製品を 10 倍速く立ち上げることができます。

    2.Figma

    2024年のおすすめ プロトタイピングツール 5選:Figma

    Figma は、最も広く使われているデザインツールの1つであり、多くの YouTube コンテンツや詳細なドキュメントを備えた大規模で熱心なコミュニティがあります。

    また、Figma には、複数のデバイスでプロトタイプをテストできるモバイルアプリを備えた「プロトタイピング機能」が内蔵されており、ブラウザでの作業も、Figma をダウンロードしてデスクトップでのオフラインの作業もできます。

    ただ、Figma は初期段階のコンセプトには優れていますが、高度なプロトタイプはまだ完璧ではありませんし、デザイナーはユーザーテストに対応できるプロトタイプを作れるとは思えません。

    2023年、Figma にはインタラクティブなプロトタイプをシンプルにする多くの機能が加わりましたが、Figma の入力はまだ制限されており、UX リサーチャーは、ユーザーの情報入力が必要なアクションをテストすることができません。このツールだと、ユーザーのインタラクションに適応する動的なユーザーフローは作りにくいです。

    ただし、Figma で作成したプロトタイプにインタラクションを追加できます。Figma のデザインを UXPin にインポートして、インタラクティブなプロトタイプを作成するためのプラグインを使います。詳しく次のチュートリアルをご覧ください:Figmaのデザインをインタラクティブなプロトタイプにしよう

    3.Adobe XD

    Adobe XD も人気のある UX デザインツールですが、2023年に廃止されました。

    Adobe UX のプロトタイプの面白い機能の1つに、特定のインタラクションの時間を節約してくれるオートアニメーションがあります。オートアニメーションで、アニメーションシーケンスの最初と最後のフレームを作成すれば、あとは Adobe XD が埋めてくれます。この機能は全アニメーションで機能するわけではありませんでしたが、パララックス(スクロールエフェクト)のようなものを作成する際にはかなりの時間の節約になりました。

    4.Invision

    2024年のおすすめ プロトタイピングツール 5選:InVision

    Invision は長年にわたって強力なプロトタイピングコンポーネントでしたが、Figjam に似たコラボレーション用のツールに焦点を当てることにしました。プロトタイピングツールはまだありますが、市場にある他のツールに比べると、2024年にインタラクティブな製品を作るには物足りない感じです。

    Invision には素晴らしい DSM(デザインシステム管理)機能があり、デザインシステムの管理や、デベロッパーへの CSS やスターターコードの提供に便利です。また、DSM は Storybook と統合されているので、デザイナーとデベロッパーはデザインシステムを同期することができます。ただ残念ながら、デザイナーは UXPin Merge のようにコードコンポーネントを使ったプロトタイプの作成はできません。

    5.Framer

    2024年のおすすめ プロトタイピングツール 5選:Framer

    Framer は、2024年の Web レイアウト作成向けのプロトタイピングツールにおいてトップに君臨するうちの一つです。ラピッドプロトタイピングのための AI 機能を備えており、ユーザーが希望する Web サイトの種類を入力すると、Framer がカスタマイズするデザインを提供します。 Framer では AI が非常に早く取り入れられました。

    その他の特筆すべき機能には、レイアウトと挿入メニューがあり、その機能によって、コンセプトのデザインや反復をサッと行うことができます。これは印象的ですが、UXPin にもオートレイアウトビルトインのデザインライブラリによる同様の機能があります。

    Framer の Smart Components 機能には、UXPin の ステートに似た機能がありますが、それほど包括的ではありません。バリアントと変数を使って、スイッチの切り替えやチェックボックスのアクティブ化など、要素にホバーまたは押された状態を付けることができるくらいです。

    また、Smart Components は、他のベクターベースのデザインツールからステップアップしたとはいえ、UXPin のステート、インタラクション、エクスプレッション、変数の機能ほど忠実ではありません。

    その他のデザインツール比較

    その他にも、よく使われている以下のようなプロトタイピングツールと UXPin の比較もご覧ください:

    UXPin を体験してみよう

    デザインツールをお探でしたら、上記の5つも含め、デザイナーが見た目のいい Lo-Fi(低忠実度)ワイヤーフレームやモックアップを作成するのに使えるのがたくさんあります。

    ただ、UX のデザインにはテストが必要であり、つまりモックアップではなく、Hi-Fi(忠実度の高い)プロトタイプが必要だということです!UX デザイナーはコード化された製品をデザインしますが、画像ベースのプロトタイプでユーザーテストを行います。ただ、それだと正確で意味のある結果を得ることは不可能であり、必ずユーザビリティの問題が発生し、それが最終製品に反映されてしまいます。

    そこで、UXPin のようなコードベースのツールがあれば、デザイナーは機能するHi-Fi(忠実度の高い)プロトタイプを作成できるので、ユーザビリティの参加者は、ボタンや入力が機能することを「想像」する必要はありません。

    UX デザインの革命に繰り出しませんか。14日間の無料トライアルにサインアップして、UXPin でより優れたプロトタイプとテストをぜひご体験ください。

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    HTML と CSS – Web開発の基礎【2024年版】 https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/html-vs-css-ja/ Tue, 24 Sep 2024 23:38:33 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=54571 HTML と CSS は、Web サイトを支えるテクノロジーの核の部分であり、それぞれに独自の目的があります。HTML(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)は 構造とコンテンツを提供することによって、Web ペー

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    HTML と CSS - Web開発の基礎【2024年版】

    HTML と CSS は、Web サイトを支えるテクノロジーの核の部分であり、それぞれに独自の目的があります。HTML(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)は 構造とコンテンツを提供することによって、Web ページの骨組みを作り、CSS(カスケーディング・スタイル・シート)はスタイリングとレイアウトを担うことから、色、フォント、レイアウトによって HTML に命を吹き込みます。

    HTML と CSS の違いを理解するのは、Web デザイナーやデベロッパーには不可欠です。そこで本記事では、この両言語を掘り下げて、美しく機能的な Web サイトを作成するのに両者がどのように連動しているかを見ていきましょう。

    UXPin は、HTML と CSS の両方を活用して、デザイナーがインタラクティブなコードベースのプロトタイプを作成するのをお手伝いするプロトタイピングツールです。UXPin をぜひ無料でお試しください

    HTML とは

    HTML(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)は、Web 上のコンテンツの作成と構成に使われる標準的なマークアップ言語であり、全 Web ページのバックボーンとして機能し、Web サイトのレイアウトと構成を定めるフレームワークを提供します。また、HTML では、見出し、段落、リンク、画像、リストなど、Web ページのさまざまな部分を指定するために、一連の要素やタグが使われ、各要素は、ページ上のコンテンツの表示方法をブラウザに指示します。

    1990年代初頭に開発された HTML は大きく進化しました。最新バージョンは HTML5 であり、このバージョンでは、マルチメディアのサポートの向上、より優れたセマンティック要素、より強力なフォームなど、さまざまな新機能が導入されたことで、ユーザー体験と Web サイトの機能性の両方が強化されました。

    HTMLの本質は構造にあり、例えば、HTML ファイルは <!DOCTYPE html> 宣言で始まり、<html> タグが続きます。そして <html> タグの中には、<head> タグと <body> タグがあり、<head> にはタイトルやスタイルシートへのリンクのようなメタ情報が含まれ、<body> にはページ上の目に見えるすべてのコンテンツが含まれます。

    HTML コードの例

    <!DOCTYPE html>
    <html>
      <head>
        <title>My First Web Page</title>
      </head>
      <body>
        <h1>Hello, World!</h1>
        <p>This is my first web page using HTML.</p>
      </body>
    </html>
    

    この例では、<h1> タグで見出しを作り、<p> タグで段落を作っています。このような HTML 要素は、Web ページの基本的な構成要素であり、CSS やJavaScript が後でスタイルを整えたり拡張したりするための構造を形成します。

    HTML を理解するのは、Web のデザインや開発に携わる人にとって極めて重要であり、コンテンツ作成についてだけでなく、コンテンツが適切に構造化され、スクリーンリーダーやその他の支援技術を使っているユーザーなども含めてどんなユーザーでも確実にアクセスできるようにすることについての理解も重要です。さらに、構造化された HTML で、検索エンジンがコンテンツを理解し、効果的にインデックスできるようになります。

    つまり、HTML は Web コンテンツ全ての基礎を築き、それで情報をどのように整理して表示するかを定める重要な構造を提供します。シンプルな Web ページ作成でも、複雑な Web アプリケーション作成でも、HTML をマスターするのは、オンラインプレゼンスがうまくいくための基本的なステップなのです。

    CSS とは

    CSS(カスケーディング・スタイル・シート)は、Web ページのプレゼンテーションとデザインを記述するのに使われる言語です。HTML が Web ページの構造とコンテンツを提供するのに対し、CSS はレイアウト、色、フォント、スペーシングなどのビジュアル・スタイルを担います。要するに、CSS は HTML に命を吹き込み、それでプレーンテキストは、ユーザー体験が上がるような視覚的に魅力的なコンテンツに変わります。

    CSS は1990年代半ばに、スタイリングやデザインにおける HTML の限界に対処するために導入されました。

    CSS が出てくる前は、スタイリングはすべて HTML の中で直接行わなければならず、繰り返しの多い煩雑なコードになっていましたが、CSS で デザイナーがコンテンツと体裁を分離できるようになったことで Web デザインに革命が起き、Web サイトの保全や更新がしやすくなりました。そして 最新バージョンの CSS3 では、アニメーション、グラデーション、トランジション、柔軟なレイアウトなどの高度な機能が導入され、よりダイナミックでレスポンシブな Web デザインが実現するようになりました。

    CSS の核となる概念は、ルールと優先順位の階層に基づいてスタイルが適用されるカスケード性です。シンプルな CSS ルールは、HTML 要素をターゲットとするセレクタと、その要素のスタイリング・プロパティを指定する1つ以上の宣言を含む宣言ブロックから成ります。

    CSSコードの例

    body {
      font-family: Arial, sans-serif;
      background-color: #f0f0f0;
    }
    h1 {
      color: #333333;
      text-align: center;
    }
    

    この例では、ボディの セレクタはデフォルトのフォントと背景色を Web ページ全体に適用し、h1 セレクタはすべての <h1> 見出しを特定のテキスト色と配置でスタイルします。このアプローチにより、サイト全体で一貫したスタイルが実現し、CSS コードの修正だけでルック&フィールを変更しやすくなります。

    CSS はまた、インライン、内部、外部というさまざまなスタイルの適用方法に対応しています。インラインスタイルは HTML 要素内に直接適用され、内部スタイルは HTML ドキュメントの <head> セクション内の <style> タグ内に定められ、外部スタイルは別の CSS ファイルを通してリンクされます。外部スタイルシートは、複数のページにわたってスタイルを管理する最も効率的な方法であり、それによって、コードはよりクリーンになり、更新はより簡単になります。

    コンテンツとデザインが別々になることによって、デザイナーは CSS で、HTML の基本構造を変更することなく、視覚的に魅力的でユーザーに優しい Web サイトを作成できるようになります。また、CSS はレスポンシブ Web デザインにおいても重要な役割を果たし、ページをさまざまな画面サイズやデバイスに適応させることができます。そして CSS を使うと、メディア クエリと柔軟なグリッド レイアウトを使って、デスクトップ、タブレット、スマートフォンのいずれでも見栄えのよいサイトをデザインできます。

    つまり、CSS は Web デザイナーやデベロッパーにとって非常に重要なツールであり、それで Web サイトのビジュアルプレゼンテーションをコントロールする手段を得られます。CSS を使いこなすことで、ユーザーを惹きつけてサイト全体の効果も上がるような、よりダイナミックで、レスポンシブで、見た目のきれいな Web 体験を作り出すことができるのです。

    HTML と CSS – 5つの主な違い

    HTML と CSS は、Web ページを作成し、スタイルを整えるために連動する2つの基本的な技術ですが、Web 開発においては、それぞれに目的や役割があります。なので両者の違いを理解するのは、Web サイトの構築やデザインを目指す人にとっては非常に重要です。

    1.目的と機能

    HTML と CSS の主な違いは、その目的にあります。HTML は、Web 上のコンテンツを構造化して整理するのに使われるマークアップ言語であり、見出し、段落、画像、リンク、リストなど、Web ページの要素を確定し、コンテンツをブラウザで表示するためのフレームワークを確立します。

    対する CSS は HTML 要素のプレゼンテーションとレイアウトをコントロールするのに使われるスタイルシート言語です。色、フォント、間隔、配置など、Web ページの視覚的な側面を確定することで、デザイナーはコンテンツとデザインを切り離すことができるようになります。

    2.構文と構造

    HTML と CSS は構文と構造も異なります。HTML はタグベースの構文を使い、要素は山括弧(<>)で囲まれ (例: <h1>、<p>、<div>)、多くの場合、開始タグと終了タグがペアで使われます (例: <p>…</p>)。

    このようなタグは、コンテンツの表示方法をブラウザに指示します。対する CSS はルールベースの構文を使い、各ルールは、HTML 要素を対象とするセレクタ(例:p、.class、#id)と、スタイリングプロパティ(例:color: blue; font-size: 16px;)を定める1つ以上の宣言を含む宣言ブロックから成ます。この分離により、一つのスタイルシートを複数の HTML ドキュメントに適用できるため、CSS はより柔軟で再利用可能になります。

    3.依存と関係

    HTML と CSS は相互補完的でありながら相互依存的な関係にあります。HTML は CSS なしでも存在できますが、HTML だけで作られた Web ページは地味で視覚的な魅力に欠けます。逆に CSS は、スタイルを適用するのに HTML 要素に依存するため、機能するには HTML が必要です。

    なので、HTML と CSS を組み合わせると、 HTML で構造とコンテンツができ、CSS でスタイルと視覚的な強化が加わって、完全でまとまりのある Web ページが完成します。このような関係性の分離は、Web 開発における重要な原則であり、それでコードはよりクリーンで保守性が高く、スケーラブルになります。

    4.実施とメンテナンス

    もうひとつの大きな違いに、HTML  と CSS の実装方法とメンテナンス方法が挙げられます。HTML は Web ページの HTML ファイル内に直接記述されることから、コンテンツと一体化しています。対する CSS は、インライン(HTML 要素内)、内部(HTML ドキュメント内の <style> タグ内)、外部(HTML ドキュメントにリンクされた別の CSS ファイル内)の3つの方法で実装されます。

    外部 CSS ファイルは、デザインを一元管理できるため、複数のページにわたってスタイルを管理する最も効率的な方法です。この方法では、1つの CSS ファイルへの変更が即座にサイト全体に影響するため、Web サイトの外観の更新と保全がしやすくなります。

    5.UX と SEO への影響

    HTML と CSS は、UX(ユーザーエクスペリエンス)と SEO(検索エンジン最適化)に与える影響も違います。構造化された HTML で、検索エンジンは Web ページのコンテンツを理解してインデックスすることができるため、アクセシビリティと SEO にとって極めて重要です。また、セマンティック HTML タグ(<header>、<article>、<footer>など)を適切に使うことで、スクリーンリーダーに対する Web ページのアクセシビリティが上がり、検索エンジンにコンテンツに関する詳細なコンテキストが提供されることで、SEO が強化されます。

    一方 CSS は、SEO には直接影響しませんが、UX において重要な役割を果たします。CSS で、Web ページが視覚的に魅力的で、レスポンシブで、さまざまな画面サイズやデバイスに適応することが保証され、それで直帰率が下がり、全体的なエンゲージメントが上がります。

    HTML と CSS の連動

    HTML と CSS は、視覚的に魅力的で構造化された Web ページの作成のために連動して動作するように設計されています。HTML で Web ページの基盤となる構造とコンテンツが得られ、CSS で HTML 要素にスタイルが適用されることによって視覚的な外観がよくなります。この構造とスタイルの組み合わせで Web ページに生命が吹き込まれることによって、機能性と美しさの両方がもたらされるのです。

    コンテンツとプレゼンテーションの分離

    現代の Web 開発の基本原則のひとつは、コンテンツとプレゼンテーションの分離であり、これは HTML と CSS を併用することで実現されます。HTML は、タグと要素を使って Web ページのコンテンツと構造を定めることに重点を置いています。その要素は、テキスト、画像、リンクなど、さまざまなコンテンツが表示される場所を概要するものです。

    一方、CSS はその HTML 要素のスタイル付けに使われ、ページ上での見た目や動作を指定します。HTML と CSS を分離しておくことで、デベロッパーはよりすっきりと整理されたコードを維持することができることから、もう一方に影響を与えることなく、コンテンツとスタイルの片方だけの更新や変更がしやすくなります。

    HTML に CSS を適用する

    CSS は、インライン、内部、外部といった方法で HTML に適用できます。インライン CSS は、style 属性を使って HTML 要素内に直接追加されることから、特定のスタイルをサッと適用でき、内部 CSS は、HTML ドキュメントの  <head> セクションの <style> タグ内で定められ、それで特定のページにスタイルを適用し、外部 CSS では、<link> タグを使って HTML ドキュメントを別の CSS ファイルにリンクします。

    また、外部スタイルシートは、複数のページで一貫したスタイルを維持でき、メンテナンスもしやすいため、特に大規模な Web サイトでは最も効率的な方法となります。例えば、外部 CSS ファイルでは、CSS を一度変更するだけで、そのスタイルシートを使っているページそれぞれに反映させることができます。

    カスケードと継承

    CSS(Cascading Style Sheets)の 「Cascading 」とは、CSS ルールがルールと優先順位の階層に基づいて HTML 要素に適用される方法のことをいいます。複数の CSS ルールが要素に適用される可能性がある場合、ブラウザは特異性、重要性、ソースの順序に基づいて、どのルールが優先されるかを決定します。このカスケーディングの性質により、スタイリングを柔軟かつ正確にコントロールすることができます。

    また、CSS は継承もサポートしており、親要素で定めれた特定のプロパティが自動的に子要素に受け継がれるため、冗長なコードの必要性が減り、Web ページ全体で一貫したデザインが維持されやすくなります。

    HTML と CSS の連動例

    HTML と CSS がどのように連動するかを見ていくのに、ヘッダーと段落のあるWeb ページの簡単な例を考えてみましょう:

    HTML:

    <!DOCTYPE html>
    <html>
      <head>
        <link rel="stylesheet" href="styles.css">
      </head>
      <body>
        <h1>Welcome to My Website</h1>
        <p>This is a simple example of HTML and CSS working together.</p>
      </body>
    </html>
    

    CSS (styles.css)

    body {
      font-family: Arial, sans-serif;
      background-color: #f0f0f0;
      color: #333;
      margin: 0;
      padding: 20px;
    }
    h1 {
      color: #005f99;
      text-align: center;
    }
    p {
      font-size: 16px;
      line-height: 1.5;
    }
    

    この例では、HTML ファイルは <h1> をヘッダーに、<p> を段落に使ってコンテンツを構成しています。次に、CSS ファイル(styles.css)がその要素にスタイルを設定し、ページの背景色、フォントファミリー、<h1> と <p> 要素の特定のスタイルを設定します。

    HTML と CSS ファイルはシームレスに連動し、HTML はコンテンツを提供して、CSS はプレゼンテーションを整えます。

    HTML と CSS による UX の向上

    HTML と CSS を併用することで、デベロッパーは機能的で視覚的に魅力的な Web ページを作成することができます。HTML で、検索エンジンや支援技術が頼りにするセマンティック構造を得られることから、アクセシビリティSEO が上がります。そして CSS で、コンテンツがより魅力的に、ナビゲートしやすくなるスタイリングになり、この構造が強化されます。これが組み合わさると、Web ページの見栄えがよくなりさまざまなデバイスや画面サイズで優れたパフォーマンスが発揮され、全体的な UX が上がります。

    つまり、HTML と CSS は、現代の Web 構築のために連動する補完的な技術だということです。HTML は Web ページのコンテンツと構造を定め、CSS はスタイリングとレイアウトを提供することから、Web は視覚的に魅力的なものになります。HTML と CSS の相互作用を理解することで、Web デザイナーやデベロッパーは、効率的で保守性が高く、機能性も美しさも両方のニーズを満たす美しい Web サイトを作成することができるのです。

    HTML と CSS – 2024年現在でも有効か

    Web 開発の急速な進化にもかかわらず、HTML と CSS は2024年においても基本技術であり続けており、Web の構成要素として、HTML はコンテンツを構造化し、CSS はスタイリングとレイアウトを処理します。そして 最新バージョンの HTML5 と CSS3 では、レスポンシブデザインや高度なレイアウト、マルチメディアサポートなどの機能が導入されたことから、最新の Web 標準との互換性が保証されます。

    HTML と CSS は、SEO とアクセシビリティにとっても重要です。HTML で検索エンジンや支援技術が頼りにするセマンティックな構造を得られ、CSS でユーザビリティを上げる視覚的な調整ができるようになります、また、ブラウザ間での普遍的な互換性により、Web サイトが幅広いユーザーに届くことが保証され、あらゆるデベロッパーのツールキットに欠かせないツールとなります。

    HTML と CSS の習得は、より高度な技術の基礎となるため、Web デベロッパーにとって今でも基本的なスキルです。Web 開発が進化し続ける中、HTML と CSS は、インタラクティブでユーザーに優しい Web サイトを作成するのに、適切で適応性があり、非常に重要なものとなっています。

    UXPin でコードバックされたプロトタイプを作ろう

    要するに、HTML と CSS はどちらも Web サイトの構築やデザインに非常に重要なものですが、その役割や機能はそれぞれ異なり、HTML で Web ページの構造とコンテンツがもたらされ、CSS でそのプレゼンテーションとスタイルがコントロールされます。この重要な違いを理解することで、Web デザイナーやデベロッパーは両方の技術を効果的に使って、機能的でアクセスしやすいだけでなく、視覚的にも魅力的でレスポンシブな Web ページを作成することができるのです。

    UXPin は、実際の HTML、CSS、JavaScript を使ってインタラクティブなプロトタイプを作成します。UXPin でデザインすると、単なる視覚的な表現で作るのでなく、実際のコードを使って構築することができます。つまり、UXPin でデザインした要素は、実際の Web環境と同じように動作することから、より忠実なユーザー体験を得られるということです。例えば、UXPin で作成したボタンには、検査や変更ができる実際の HTML と CSS のプロパティがあります。UXPin をぜひ無料でお試しください

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    Tailwind と Material UI – 完全比較 https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/tailwind-vs-material-ui-ja/ Tue, 17 Sep 2024 04:13:09 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=54303 フロントエンドフレームワークは、プロジェクトの成功に大きな影響を与える重要な要素です。本記事では、人気のスタイリングおよびUIコンポーネントライブラリである Tailwind CSS と Material UI を比較し

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    Tailwind と Material UI - 完全比較

    フロントエンドフレームワークは、プロジェクトの成功に大きな影響を与える重要な要素です。本記事では、人気のスタイリングおよびUIコンポーネントライブラリである Tailwind CSSMaterial UI を比較し、それぞれの強みを解説します。どちらのライブラリが自分のプロジェクトに最適か判断するために、2つを詳細に比較し、十分な情報を提供します。

    Tailwind と Material UIのどちらが自分に合っているか試すために、UXPin Merge のトライアルがおすすめです。このトライアルには、インポートされた Tailwind UIとMUIライブラリが含まれているので、トライアルを通じて、どちらのライブラリが適しているかを確認してみてください。

    UXPin Merge は、コンポーネントをピクセルではなくコードとしてレンダリングするプロトタイピングツールです。UXPin Mergeをぜひ無料でお試しください

    Tailwind CSS

    Tailwind CSSは、ユーティリティ優先のアプローチで Web開発に革新をもたらしました。定義済みのコンポーネントではなく、低レベルのユーティリティクラスを使って、HTMLでカスタムデザインを構築できます。これにより、迅速な開発と高い柔軟性が実現し、開発者は高度にカスタマイズされたインターフェースを作成できるようになります。

    • カスタマイズを核に:Tailwindでは、HTML内でコンポーネントを直接スタイル設定できるため、比類のないコントロールとカスタマイズが可能になる。
    • スピーディな開発:ユーティリティクラスを使うことで、カスタム CSS をゼロから記述する必要がなくなることから、より迅速なプロトタイプ作成や構築ができる。
    • レスポンシブデザインが簡単になる:Tailwind のレスポンシブユーティリティクラスを使うと、複数のスクリーンサイズに対応したデザインがしやすくなる。
    • コミュニティとエコシステム:Tailwind では、成長するコミュニティと豊富なプラグインのエコシステムにより、必要なツールとサポートを確実に得られる。

    Tailwind が使われているのは?

    Tailwind CSS は、さまざまな業種の企業やデベロッパーに利用されており、Tailwind CSS が使われている有名な組織やプラットフォームには、以下のようなものが挙げられます:

    • GitHub:GitHub には、Tailwind CSS が使われているインターフェースがあり、Tailwind CSS のユーティリティ優先型のアプローチを活かした迅速で柔軟な開発が行われている。
    • Laravel:Laravel のフレームワークでは、Tailwind CSS がエコシステムに統合されており、Laravel コミュニティ内のデベロッパーの間で人気のある選択肢となっている。
    • Dev.to:Dev.to は、よく使われているデベロッパーコミュニティとブログプラットフォームであり、フロントエンドのデザインに Tailwind CSS を利用していることから、カスタマイズ可能なユーティリティクラスの恩恵を受けている。
    • Statamic:Stamic は静的サイト生成のための CMS であり、Tailwind CSS を使って、洗練された効率的な UI(ユーザーインターフェース)を提供している。
    • Algolia:Algolia は強力な検索サービスプラットフォームであり、そのドキュメントと様々な Web インターフェースに Tailwind CSS が組み込まれている。
    • Vercel:Vercel はフロントエンドフレームワークと静的サイトのプラットフォームであり、ドキュメントとマーケティングページに Tailwind CSS が使われている。
    • Superhuman:メールクライアント の Superhuman は、 Tailwind CSS を使って洗練された高速な UI が実現することで、効率性とカスタマイズ性を謳っている。

    この例で、大企業から個人デベロッパー、小規模なスタートアップ企業まで、さまざまな分野での Tailwind CSS の多用途性と人気が伺えます。

    Material UI

    Material UI(フロントエンドデベロッパーでは「MUI」と呼ばれる)は、Googleの Material Designの哲学を実装した React コンポーネントライブラリです。UX デザインのベストプラクティスに従ったプレスタイルのコンポーネントの包括的なセットが以下のようにあることから、一貫性とモダンな美しさを求めるデベロッパーにおすすめの選択肢となっています。

    • すぐに使えるコンポーネント:Material UI には、Material Design のガイドラインに準拠した膨大な数の事前構築済みのコンポーネントが付属しており、それによってアプリケーション全体の一貫したルック&フィールが保証される。
    • テーマ設定とカスタマイズ:コンポーネントにはあらかじめスタイルが設定されているが、Material UI には強力なテーマ設定機能があることから、ブランドに合わせた外観の微調整やカスタマイズができる。
    • アクセシビリティとパフォーマンス:Material UI コンポーネントは、アクセシビリティを念頭に置いて構築されていることでパフォーマンスが最適化され、それによってシームレスなユーザー体験がもたらされる。
    • React ライブラリ:Material UI は、Reactコンポーネントベースのアーキテクチャのパワーを活かしていることから、React プロジェクトに自然にフィットする。

    MUI が使われているのは?

    MUI は、あらかじめスタイル設定されたコンポーネントの包括的なセットがあることや、マテリアルデザインのガイドラインに準拠していることから、スタートアップ企業から大企業まで、さまざまな企業や組織で広く使われています。

    Material UI を採り入れている組織やプラットフォームの注目すべき例としては、以下が挙げられます:

    • Netflix:ストリーミング配信大手の Netflix は、特定の社内ツールやアプリケーションに Material UI を活用することで、コンポーネント駆動型のアーキテクチャと一貫性のあるデザインの恩恵を受けている。
    • Spotify:広く使われている音楽ストリーミングサービスでは、Web アプリケーションの一部に Material UI が活用されていることから、まとまりのあるモダンなユーザー体験が保証されている。
    • Nasa:NASAでは、データ可視化と内部ツールの一部に Material UI が使われ、その強固でアクセスしやすいコンポーネントの利点が活かされている。
    • Amazon:Amazon の社内ダッシュボードやツールの一部は Material UI を使って構築されていることから、効率的で効率的な開発プロセスがもたらされている。
    • Shutterstock:このストックフォト会社は、Web アプリケーションに Material UI を採り入れることで、プラットフォーム全体でクリーンでプロフェッショナルな外観を実現している。
    • Blue Origin:ジェフ・ベゾス氏の航空宇宙メーカーであり、弾道飛行サービスを提供する同社は、社内ツールやアプリケーションの一部に Material UI が使われている。
    • Hootsuite:この SNS 管理プラットフォームは、Material UI を使って、顧客に一貫したユーザーに優しいインターフェースを提供している。

    このフレームワークは汎用性が高く、Material Design の原則に準拠しているため、モダンレスポンシブアクセシブルな Web アプリケーションを構築したい企業に多く選ばれています。

    Tailwind CSS と Material UI の選び方

    Tailwind CSS と Material UI のどちらを選ぶかは、最終的にはプロジェクトの要件と個人の好みによります。

    きめ細かなコントロールとカスタマイズを好むなら、Tailwind のユーティリティファーストのアプローチが強い味方となるでしょうし、一貫性と速やかな開発を重視して、構造化されたコンポーネント駆動型のフレームワークを好むなら、Material UI がいいかもしれません。

    デザイン手法と哲学

    • Tailwind CSS:
      • ユーティリティファースト:Tailwind CSSは、ユーティリティファーストの CSS フレームワークであり、低レベルのユーティリティクラスを提供することで、デベロッパーは HTML 内で直接カスタムデザインを構築できるようになる。この手法で、迅速なプロトタイプと高い柔軟性が促進される。
      • カスタマイズ:Tailwind には幅広いカスタマイズオプションがあり、それでデベロッパーは、スタイルを設定して独自のデザインシステムを作成することができる。
    • Material UI:
      • コンポーネント優先型:Material UI は、Google の Material Design のガイドラインに基づいた React コンポーネントライブラリであり、一貫性があってまとまりのある UX を保証するために、事前構築済みのスタイル付けされたコンポーネントを提供している。
      • デザインの一貫性:Material UI は、Material Design の原則に従うことで、アプリケーション全体の一貫性を維持することに重点が置かれている。

    開発スピードとワークフロー

    • Tailwind CSS:
      • ラピッドプロトタイピング: ユーティリティファーストのアプローチにより、マークアップ内で直接スタイリングをサッと変更できるため、デザインの反復がよりしやすくなる。
      • 習得:デベロッパーは、従来の CSS メソッドの代わりにユーティリティ クラスを使うように調整が必要な可能性がある。
    • Material UI:
      • すぐに使えるコンポーネント:Material UI はすぐに使えるコンポーネントを提供し、それでコンポーネントをゼロから構築してスタイル設定する必要性が下がることで、開発プロセスのスピードが上がる。
      • React との統合:React とシームレスに統合していることから、React のコンポーネントベースのアーキテクチャを活用して複雑な UI を構築できる。

    カスタマイズと柔軟性

    • Tailwind CSS:
      • 高いカスタマイズ性:Tailwind の設定ファイルにより、デベロッパーはスタイル、カラースキーム、スペーシングスケールを定めることができ、幅広いカスタマイズが実現する。
      • コンポーネントライブラリ:Tailwind は主にユーティリティベースであるが、デベロッパーは Tailwind のエコシステムに適合するコンポーネントライブラリを作成または使用することができる。
    • Material UI:
      • テーマ設定とスタイリング:Material UI にはテーマ設定機能があることから、デベロッパーはブランドのデザイン言語に合わせてコンポーネントの外観をカスタマイズできる。
      • デザインガイドラインによる制約:カスタマイズは可能だが、コンポーネントは Material Design のガイドラインに沿って設計されているため、非常に個性的なデザインの場合は柔軟性が制限される可能性がある。

    コミュニティとエコシステム

    • Tailwind CSS:
      • 成長中のエコシステム:Tailwind CSS には、機能を強化するプラグイン、テーマ、ツールを備えた急速に成長しているエコシステムがある。
      • コミュニティによるサポート:デベロッパーには、活気あるコミュニティと広範なドキュメントが提供される。
    • Material UI:
      • 成熟したライブラリ:Material UI は、強力なコミュニティ、豊富なドキュメント、多数のサンプルやチュートリアルがある、確立されたライブラリである。
      • 包括的なコンポーネントセット:基本的な UI 要素から、データテーブルやチャートのような複雑な機能まで、幅広いコンポーネントがある。

    パフォーマンスに関する考察

    • Tailwind CSS:
      • より小さな CSS バンドル:PurgeCSS を使うことによって、Tailwind は、未使用のスタイルを削除することで最終的な CSS バンドルのサイズを大幅に下げることができ、それがパフォーマンスの向上につながる。
      • カスタムビルド:Tailwind の設定では、プロジェクトの特定のニーズに合わせたカスタムビルドを作成することができる。
    • Material UI:
      • 最適化されたコンポーネント:Material UI のコンポーネントはパフォーマンスのために最適化されているが、パフォーマンスが非常に重視されるアプリケーションでは、ライブラリのサイズが考慮されることがある。
      • Tree Shaking:使われていないコンポーネントを取り除き、バンドルサイズを小さくするための Tree Shaking に対応している。

    ユースケース

    • Tailwind CSS:
      • カスタムデザイン:高度にカスタマイズされた特注デザインが必要であり、デベロッパーがスタイリングを完全にコントロールしたいプロジェクトに最適。
      • ラピッドプロトタイピング: UI デザインをサッとプロトタイプして反復するのに便利。
    • Material UI:
      • 一貫したUI:一貫性のある洗練された外観を実現し、Material Design の原則を遵守するアプリケーションに最適。
      • React プロジェクト: すぐに使えるスタイル付きコンポーネントが開発を大幅にスピードアップする React ベースのプロジェクトに最適。

    TailwindとMUIは一緒に使えるか

    はい、プロジェクトで Material UI(MUI)と Tailwind CSS を使うことができます。この2つを統合することで、Tailwind CSS のユーティリティファーストのアプローチを活かしてサッとスタイリングしながら、MUI の事前構築済みで高度にカスタマイズ可能な React コンポーネントを使うことができます。

    Tailwind CSS と Material UI を併用していることを公に認めている企業や著名なプロジェクトの具体例は、それほど簡単には手に入らないかもしれませんが、この組み合わせは、個人のデベロッパーや小規模なプロジェクトの間で多く使われているのは確かです。この組み合わせでデベロッパーは柔軟性、迅速な開発能力、一貫した洗練された UI を維持する能力を得られますからね。

    より良い選択肢:Tailwind UI を備えた Tailwind CSS

    Tailwind UI は、Tailwind CSS のメーカーによって作成されたプレミアムコンポーネントライブラリです。Tailwind CSS を使って構築された、プロがデザインした完全にレスポンシブな UI コンポーネントのコレクションを提供し、このコンポーネントで、デベロッパーはゼロから始めることなく、美しく一貫性のある UI をサッと構築することができるようになります。

    Tailwind UI と Tailwind CSS の関係

    • 補完ツール:Tailwind UIは、Tailwind CSS の自然な延長であり、Tailwind CSS がカスタムデザインを作成するためのユーティリティファーストのフレームワークを提供するのに対し、Tailwind UI は、プロジェクトで直接使用できる事前構築済みコンポーネントのコレクションを提供する。
    • 効率とスピード:Tailwind UIでは、デベロッパーがコンポーネントのライブラリからサッとUIを組み立てることができるようになることで、Tailwind CSS の効率が上がる。これは、プロトタイプや MVP 開発に特に有用。
    • 一貫したデザイン言語:Tailwind UI を使うと、コンポーネントはすべて同じデザイン原則に従い、Tailwind CSS を使って構築されるため、アプリケーション全体で一貫したデザイン言語が保証される。
    • 教育リソース:Tailwind UI は、Tailwind CSS の効果的な使用方法を示す教育リソースとしても機能し、それでデベロッパーは、Tailwind UI コンポーネントがどのように構築されているかを調べることで、ベストプラクティスや高度なテクニックを学ぶことができる。
    • 統合:Tailwind UI のコンポーネントを Tailwind CSS のプロジェクトに統合するのは簡単であり、デベロッパーは、Tailwind UI から HTML 構造と対応するユーティリティクラスをコピーして、Tailwind CSS ベースのプロジェクトに貼り付けることができる。そしてそこから、必要に応じてコンポーネントをさらにカスタマイズすることができる。

    UXPin で Tailwind UI を使う

    UXPin Merge には Tailwind UIライブラリが組み込まれており、CSS コンポーネントを使って、完全に機能するプロトタイプを作成できます。

    コンポーネントを入れ子にして複雑な要素を作成したり、「カスタムコンポーネント」タイルを使って、Tailwind UIのWeb サイトに掲載されている事前構築済みのセクションを貼り付けることができます。

    お好きなセクションが見つからない場合は、AI Component Creator を使って、自身のプロンプトに基づいたものを生成できます。コンポーネントクリエーターの使い方については、こちらのチュートリアルをご覧ください。

    UXPin で MUI を使う

    Reactアプリの作成をご希望の方は、UXPinのMUIライブラリをご利用ください。ここには完全に機能的でレスポンシブな React のインターフェースを構築できる UIコンポーネントが統合されています。

    お好きなようにスタイリングできますし、お好みでコンポーネントを追加することもできます。以下のチュートリアルに従って、プロトタイプの作り方をご覧ください:ダッシュボードの例

    Tailwind と Material UI のどちらがおすすめか

    Tailwind CSS と Material UI は、どちらもデベロッパーの強力な武器となるツールですが、その選択は、カスタマイズの必要性と利便性、そしてプロジェクトをMaterial Design の標準にどれだけ忠実にしたいかによります。

    ただ、どちらのフレームワークを選ぶにせよ、それで開発ワークフローの強化や、美しくレスポンシブな Webアプリケーションの構築ができることは約束されています。

    UXPin Merge は、デザインチームと開発チームの連携方法を変革する強力なツールであることから、デザインがプロダクションコードに直接リンクされる統一プラットフォームを提供します。この革新的な技術により、ワークフローのスピードが上がるだけでなく、高い精度と一貫性が保証され、それで高品質のデジタル製品を効率的に作成することを目指す現代のデザインチームにとって不可欠なツールとなっています。

    UXPin Merge をぜひ無料でお試しください。

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    ローコード ツール、ノーコードツール https://www.uxpin.com/studio/jp/blog-jp/low-code-no-code-tools-ja/ Tue, 10 Sep 2024 10:46:52 +0000 https://www.uxpin.com/studio/?p=31500 ノーコードやローコードのアプリケーションプラットフォーム(LCAP)は、近年さらに注目を集めてきています。ローコードの製品には、特定のニッチな分野をターゲットにしたものもあれば、広範囲のアプリケーション、ソフトウェア、ツ

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     ローコード ツール、ノーコードツール

    ノーコードやローコードのアプリケーションプラットフォーム(LCAP)は、近年さらに注目を集めてきています。ローコードの製品には、特定のニッチな分野をターゲットにしたものもあれば、広範囲のアプリケーション、ソフトウェア、ツールのコーディングを不要にするソリューションを提供するものもあります。

    ローコードまたはノーコード開発のいい点は、アプリやツールの構築をより身近なものにしてくれることです。特に大きなアイデアはあるものの、資金があまりない若い起業家にとっては魅力的です。

    多くのLCAPでは、ユーザーがAPIやGoogleのFirebaseのようなインフラストラクチャ・アーキテクチャと統合できるようになっており、企業は手頃な価格のアプリや既存のソフトウェアのプラグインを作ることができます。

    ローコード開発は、UX調査やテストにおいても有効的です。UXデザイナーは、デザインを開発チームに渡す前に、LCAPを使って完全に機能するプロトタイプを作成し、より効率的にユーザーテストを行うことができます。このようなローコードのワークフローは、新製品や新機能をリリースする際の時間とコストを大幅に削減します。

    ローコードとノーコード、その違いは?

    多くの人にとって、「ローコード」と「ノーコード」は同じ意味を持つ言葉です。ノーコードと謳っている開発ツールのほとんどは、ユーザーがカスタマイズのために何らかのコード(通常はCSS)を挿入することを可能にしており、これが基本的にはローコードとなります。

    最も一般的で広く受け入れられている言葉は、ローコード(Low-Code Application Platforms – LCAP)で、ローコードとノーコードの開発環境を指しています。

    それでも、ローコードとノーコードには微妙な違いがいくつかあります。

    ノーコードツール

    ノーコードビルダーは通常、あらかじめテンプレートが用意されており、ユーザーはロゴや画像、テキストを変更することしかできません。

     ローコード ツール、ノーコードツール - その違いとは

    また、これらのノーコードツールでは、Google SheetsやAirtableのようなシンプルなデータベースに接続することもできます。技術的なスキルを持たないユーザーでも機能するアプリを構築できるため、ノーコード開発は非常に身近なものとなっています。

    ローコードツール

    ローコードビルダーは、テンプレートを提供するだけでなく、ページやコラムのレイアウトを編集したり、CSSやJavascriptを追加したり、APIを接続したりと、よりカスタマイズが可能です。

    ローコードツールでは、GoogleのFirebaseやParse、AWS Amplifyのような、より技術的なデータベースへの接続も可能になるかもしれません。

    SAPやSalesforceのような多くの企業向けアプリケーションは、企業がソフトウェアと統合するアプリを構築できるように、ローコードツールを提供しています。

    ローコード開発の仕組みとは?

    ローコードツールでは通常、ドラッグ&ドロップ式のビルダーを使用して、アプリ(モバイル、デスクトップ、ウェアラブル・デバイス)やウェブサイトのページに要素を配置します。これらの要素には、テキスト、画像、ボタン、ナビゲーションなどが含まれます。これらの要素の中で、ユーザーはデータベースからデータを引き出したり、アクションやアニメーションを作成したりすることができます。

    各要素は、ローコードツールがアプリやWebサイトをコンパイルする際に使用する、効果的なウィジェットです。また、ローコードツールの中には、ホスティングオプションを提供しているものもあり、ユーザーはコードのエクスポートや適切なホスティング環境の確保を気にする必要がありません。

    デザインプロセスにおけるローコード

    ローコードは、デザインプロセスにおいても不可欠なツールになりつつあります。まず、デザインツールが画像ベースではなくコードベースであれば、構築されたプロトタイプの挙動は最終製品に近くなり、インタラクションも非常にリアルになるという事実があります。

    ローコードデザインツールのもう一つの利点は、製品チーム全体に力を与えることができることです。ローコードデザインソフトウェアを使えば、デザインの経験がほとんどないプロダクトチームでも、UXチームが作成したデザインライブラリを使って製品やインターフェースを簡単に作ることができます。

    その典型的な例がUXPin Mergeです。デザイナーはMergeを使用して、準備の整ったUIコードコンポーネントをUXPinにインポートし、すぐにそれらを使ってデザインすることができます。これらの準備の整った要素は、開発者のGitリポジトリやStorybookから得られます。 ローコード ツール、ノーコードツール - UXPin Mergeを使ってみる

    製品チームは、これらのコンポーネントを使って新しい製品やユーザーインターフェースを設計することができます。何よりも優れているのは、インタラクションがすでに用意されているため、チームが作るプロトタイプは忠実度が高く、会社のすべての標準に沿ったものになるということです。

    チームのメンバーはすぐに使えるコンポーネントを使うので、エンジニアリングチームは最終製品をより早く作ることができます。

    PayPal DesignOps 2.0のローコードプロダクトデザイン

    ローコードプロダクトデザインの素晴らしい実践例として、PayPalのDesignOps 2.0があります。UXPin Mergeを使用して、PayPalのUXデザイナーと開発者は、製品チームが作業できる60以上のコンポーネントのデザインライブラリを構築しました。

    このコードベースのデザインライブラリにより、PayPal の製品チームは UX チームからの最小限のインプットで製品を作ることができます。また、エンジニアリングプロセスも格段に速くなり、開発者は製品開発作業の80%以上をUXチームの支援なしに終えることができるようになりました。

    ローコード開発のメリット

    ローコード開発の最も大きなメリットは、スピードとアクセシビリティです。誰でもアイデアを実用的なアプリに変えることができ、多くの場合、数時間以内に完成させることができます。

    ここでは、ローコード開発のメリットについて詳しくご紹介します。

    • スピード – ローコード開発では、チームや個人が迅速にアプリケーションを構築することができます。シンプルなアプリケーションでも、エンジニアが機能する製品にコード化するには数日かかります。より複雑なアプリケーションは、数週間から数ヶ月かかることもあります。
    • コスト削減 – アプリやウェブサイトを構築する際、エンジニアリングは最もコストのかかるステップの一つです。セキュリティのように、専門的なエンジニアリングスキルを必要とする要素もあり、これにはコストと時間がかかります。
    • 簡単なデプロイメント – ローコードツールは、多くの場合、ワンクリックでデプロイメントとホスティングを行うことができます。アプリやWebサイトのホスティングには、サーバーやホスティング環境について何も知らない場合は特に、多くの課題が伴います。
    • コンセプトテスト – ローコードツールは、スタートアップ企業が新しいコンセプトやアイデアをテストするための安価な製品を作るのに最適です。概念実証に成功すれば、スタートアップ企業が重要なシードステージの資金を確保するのに役立つでしょう。既存の企業は、開発に投資する前にテストするために、新しいサービス、プラグイン、アドオンを構築するためにローコードプラットフォームを使用するかもしれません。

    ローコード開発のデメリット

    ローコードツールには多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットもありますのでご紹介します。

    • スケーラビリティ – ローコードツールはコンセプトの証明には優れていますが、これらのアプリはプラットフォームの限界に縛られているため、スケーラブルではありません。しかし、アプリが収益を上げるようになれば、開発者の雇用に投資し、スケーラブルなソリューションを考えることができます。
    • イノベーションの制限 – ローコードツールは、イノベーションにも大きな制限があります。繰り返しになりますが、プラットフォームの枠内で作業しなければならないため、潜在的に革新的なコードやアルゴリズムを書くことができません。
    • 高価なホスティング – ローコード・アプリケーションを構築するのは安くて速いのですが、ローコードツールで提供されるホスティングは、特に規模が大きくなるにつれて、通常のホスティングサービスよりも指数関数的に高価になります。
    • パフォーマンス – ローコード開発がパフォーマンスに悪影響を与える要因はいくつかあります。第一に、これらのシステムは一律のソリューションを提供するため、最終的なアプリケーションには多くの冗長なコードや未使用のコードが含まれている可能性があります。第二に、ローコードホスティングサービスを利用している場合、共有ホスティング環境である可能性が高く、スピードとパフォーマンスの面で理想的ではありません。
    • セキュリテイ – 機密データや消費者データを処理するアプリは、世界の一部の地域では、プライバシー法を通過するのに十分なセキュリティを備えていない可能性があります。例えば、EUのGDPRやカリフォルニア州のCCPAは、個人データの管理について非常に厳しい基準を設けています。

    ローコード/ノーコードツールでは何が作れるのか?

    「これがノーコードでできるの?」と驚くことがあるかもしれません。例えば、Bubbleのような有名なLCAPも、シンプルなAPIから複雑なソーシャルメディア、SaaSアプリケーション、Airbnbのような宿泊施設予約サイトなど、あらゆるものを作ることができます。

    一部のLCAPプラットフォームでは、Javascriptの機能や洗練されたユーザーフローをドラッグ&ドロップのビルダーで作成する機能を提供しています。

    カスタムソフトウェアのアドオンとAPI

    ローコード開発は、既存のソフトウェアと統合するためのカスタム・アドオンを必要とするビジネスに最適です。

    例えば、従業員が勤務時間を記録するために会計ソフトに接続するローコードアプリを構築することができます。この種のアプリは会社にとって利益を生まないので、カスタムアプリに何万ドルも費やすことは経済的に意味がありません。

    上記のシナリオでは、経理部の誰かがローコードでアプリを作り、1日で正確に動作するようにデプロイすることができます。

    Zoho Creatorは、企業が現在のシステムと統合したネイティブのiOS/Androidアプリを構築することができるローコードアプリビルダーである。

    SaaS製品

    ローコードツールを利用して、シンプルなSaaS製品を開発するスタートアップが増えています。デザイナーやエンジニアに頼る必要がないため、コストを抑えて迅速に拡張することができます。

    教育

    ローコードは、教育用ツールやアプリの構築に最適なソリューションです。これらのアプリは、新しい学生の申し込みを受け付けるだけの簡単なものから、学生がビデオを見たり、宿題を提出したり、クラスメートと交流したり、コースノートをダウンロードしたり、成績表を受け取ったりできるカスタマイズされたバーチャル教室まで、さまざまなものがあります。

    これらはローコードアプリケーションのほんの一例に過ぎませんが、特に必要なサービスのシステムをデジタル化しようとしている資金不足の発展途上国にとっては、その可能性は計り知れないものがあります。

    ローコードは開発者を置き換えるか?

    開発者の必要性は常にありますが、ローコードアプリのプラットフォームはアプリ開発の未来形とも言えるでしょう。

    LCAP業界は急速に変化しており、新興企業に新たな機会をもたらし、多くの企業にレガシーシステムのアップグレードや改良を可能にしています。

    デバイスの互換性のための自動アップグレードや、最新のセキュリティ要件を満たしたりするインテリジェントなLCAPを使用して、非常に複雑なエンタープライズアプリケーションが構築されるようになるのはそう遠い未来ではないでしょう。

    ローコードツールの将来性

    Brandessence Market Research社によると、ローコード市場は、2027年には651.5億ドル、2030年には1,870億ドル の規模になるといいます。

    Salesforce、Microsoft、Appian、Oracle、Agileなどのソフトウェア大手は、すでにローコード市場に強力な足場を築いており、これらのシステムを継続的に改良して、顧客にさらなるカスタマイズを提供しています。

    これらの企業は、ソフトウェアを構築するのではなく、顧客のビジネスニーズにぴったり合った独自のアプリケーションを開発するためのツールを提供することになるでしょう。

    ここで重要なのは、こうしたローコードツールは、イノベーションを推進する開発者やエンジニアがいなければ存在しないということです。AIを搭載したものであっても、ローコードアプリケーションの限界に囚われることになるでしょう。

    ローコードは必ずしも開発者に取って代わるものではなく、開発チームが構築するシステムやツールを変えるものです。

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